ネット上で肖像写真をさらに見つけたので、計4種類のようである。5種のようにも見えるが、それは写真を元に描かれた画かもしれない。 私は散髪といえば床屋など行かず、自分で髪をつかんで、はみ出した部分を切る、というような有様で、髪の分け目がどうの、という人間ではないが、制作中の人物は時期により、左右両方向に分けていたようである。先日ダゲレオタイプの左右逆像について書いたが、その点を注意して観察すると、そういうことになる。一般的に分け目というのは気分によって変えるものなのか私には判らないが、紛らわしくもこの人物はそのようである。いずれにしても、今は裏焼き写真でなく正像かどうかは、服のあわせを確認するまでもなく、その曲がった鼻筋で判別がつく。しかし顔全体がこれだけ曲がっていると、左右様々な印象の違う肖像画があって当然であろう。 今回も動物が登場する。知人の飼っているものでまかなえるものと、そうでないものがある。『貝の穴に河童の居る事』の時は、ミミズクをどこに撮りに行こうかと思っていたら、ごく近所に猛禽類のカフェができてしまった。さすがに今度はそんな都合の良いことが起きるはずもない動物だが、それは多摩動物園に居ることが判っている。撮影するのが楽しみである。 問題は建物全景が欲しいのだが、洋館はあってもイメージに合う物がない。無い物は撮れないのが写真である。私の理想は外側にレンズを向けず、額にレンズを当てる念写である。自分で作るしかないだろう、
『世田谷文学館』展示中
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