明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



制作中の人物は、ネットで肖像写真を検索したかぎりでは、今の所3種。ただ1カットは、修正を加えたため別カットに見えるだけのようにも思え判然としない。作るぶんには、残された写真が1カットでもかまわないが、想像で作っていたら、後から別角度からの写真が出て来て、想像が外れていた、というのが困るわけである。よって出来るだけ目を通しておきたい。それにしても少ない肖像写真から、それの左右逆像、またそれに修正を加えた物から、様々な肖像画、イラストレーションの類いが生み出されているのには驚かされる。中には左右逆像を反転したつもりで、反転しましたと断りながら、ご丁寧に逆像に戻しているサイトもあった。しかし松尾芭蕉を作ったおりに、芭蕉とじかに接した3人の弟子が描いた肖像のみを参考に制作したのと同様、よけいな制作物は一切排除しなければならない。 先日奥さんが留守のお宅に4人でお邪魔したK2さんが、TOTOを観た帰りだとT千穂に。奥さんに内緒なので、半券は捨てて帰らなければならない。御馳走になったワインやウイスキーの礼をいうと、あのワインは何かのおりに奥さんと飲もうと、10年も大事にとっておいた物らしい。空き瓶は始末したが、頼んだピザの箱も見られているだろうし、どう切り抜けるか策がないまま、山登りに出掛けるという。こうなると2軒目では、K2さんが同じ大学の後輩である奥さんの憧れの存在だったとか、その後に続く愛妻物語の、少々胃にもたれる話を聞かされるのも我慢しなければならない。そんな愛妻ならとっとと家に帰ればいいではないか、という話だが、例によって本日も、アルコールの力を借り意を決したように、かつて奥さんに憧れられた先輩は、重い足取りで帰っていった。

『世田谷文学館』展示中

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