明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



近所に5人も子供がいるT屋がある。うち娘が3人。森鴎外を作った時、軍医総監の格好をさせたが、肩に着ける飾緒の三つ編みをかみさんにやってもらった。私はこういうことはからっきしで、娘が3人もいれば三つ編みなどお手のものであろう。(ついでに腰の儀礼刀用に使い古しの菜箸をもらった) このかみさんには『貝の穴に河童の居る事』で踊りの師匠役をやってもらい、長女には師匠仲間の娘をやってもらった。長女にはそれ以前、T屋の屋上でひしゃくで水をかけながら『潮騒』の海女、初枝もやってもらっている。 先日朝定食を食べに行った時、かみさんに『牡丹灯篭』のお露とともに化けて出る、乳母のお米役を再び頼んでみた。問題は主役のお露である。かみさんいわく「○○○はどう?」最近大学生になった末娘である。小学生の頃から知っていて、いずれは長女を超えると考えていたのだったが、先日、家を出るところを見たが、すっかり女性になってしまって唖然とした。げに恐ろしきはホルモンの作用である。そのイメージのせいでお露と結びつかなかった。ところが今朝、今年もらった年賀状(毎年家族総出演)の生まれたばかりの長女の子供を抱く化粧っ気のない○○○ちゃんを改めて見て、お露を考えてみようと思った。
HP


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