明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



あらためて『貝の穴に河童の居る事』を観るとすでに懐かしい。人間の屋外撮影はマンションの駐車場で撮影した。一般人全員を房総に連れて行って撮影など無理であるし、まして着物のまま海に入ってもらうわけにもいかない。使わない技術は持つべきではない、と心がけており、必要な時に悩めば良い、というわけで、モニターに噛り付き、なんとか海に入ってもらえたろう。 鎮守の森の姫神様の後見人たる、灯ともしの翁に柳田國男になってもらい、河童と対面させた“奇策”は、未だに自分を褒めたくなる。フリーペーパーの表紙用に、すでに我が家に柳田がいたこともあったが、思いついた瞬間立ち上がり、そのまま飲みにいった。こういう時、私はいかにも思いついた、という顔をするらしい。昔の漫画ではこういうとき電球が描かれた。  制作中の九代目市川團十郎は、レギュラーサイズに比べて少なくとも10センチは大きくなりそうである。
HP

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