明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



九代目團十郎、ようやく着彩を残すのみとなった。   昨年の暮れ、脳溢血でK越屋のオヤジが倒れた。二度目なので心配していた。先日年上の陶芸学校の友人が、二度目の脳溢血で喋れなくなった、と聞いたばかりである。他所で店をやっている息子が土曜だけ店を開けている、というので顔を出してみた。この店も30年の付き合いである。そのうち十数年は、聞かれもしないし、新聞読みながら飲んで黙って帰っていた。近所に○所帰りの人を受け入れる施設があり、私をそこの住人だとずっと思っていたらしい。失礼な話である。  待っていた人も多いのだろう、5時にはすでに焼き鳥は売り切れていた。オヤジさんの状態を聞くと歩くと右に寄っていってしまうらしいが、リハビリに励んでいるらしい。口のほうは達者で、前よりうるさくなったという。「それは残念なお報せですね」。皆で大笑いする。頑固なオヤジ、不自由な分イライラも募るのであろう。暴れるので拘束されたりしているらしい。これを期に息子が店を継ぐことになったそうで、味の事で親子喧嘩するので困ると女将さんがいっていたが、こんなことでもないと、引継ぎは進まなかったに違いない。とりあえずは良かった。
HP

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