明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



女郎蜘蛛といえば、子供の頃から気になっていたのが蟹と蜘蛛の関係である、節足であり足も八本、構造も似ている。私が特に気になっているのは、海に住む貝に対して陸のエスカルゴのように、どこかに“美味い蜘蛛”がいやしないだろうか、ということである。昔から奇食珍食に対して書かれたものは好んで読んできたが、未だにその件に関して書かれた物にはお目にかかったことはない。一つには蜘蛛が小さく、食べ応えがない、ということがあるだろう。しかしタランチュラくらいの大きさがあればどうだ?  團十郎、後は色を塗るだけ、といいながら、髪をオールバックに撫で付けた感じを付け加える。初代は写るところしか作らず、その頭部はこのリニューアル版の中に埋没してしまったが、それも加えれば、最も制作時間のかかった作品になったのではないだろうか。そういえば、昨年グループ展で御一緒した細密な絵を描く某作家が「納期さえなかったらいつまでも描いていたい」。といっていた。
HP

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