〝これで横の爺さんさえいなければな〟それを私に言ってはお終いであろう。いくら金魚娘、赤井赤子が可愛いと言っても、所詮脇役である。私の作品は中年または老人が主役となる。考えてみると、大ざっぱに言うと、明治生まれの顔は一味違い、その顔が面白いから、やっている。とも言えるだろう。昭和の写真家が作家をモチーフとして写真集を出したが、あの面魂を現代の作家に望もうとしても無理である。もちろん作家に限った事ではないが。私がもう、新たな作家を手掛けない、と言う気になったのも、長くやり過ぎた、と言う理由と共に、改めて読み返さずとも、内容が頭に浮かぶ作品を残し、かつ作る気になるご面相の持ち主がいなくなった事が大きい。 来年『ふげん社』での個展には、どういうラインナップでやるか、正確にはまだ決まっていないが、三島由紀夫へのオマージュ男の死を出品することは決まっている。あとニカット、は作り残しがある、三島に関すれば最初から、これ以外にやりたい事は一つもない。私がこれ以上ダラダラせず、次に行く事を考えるようになったのも、面白い顔がいなくなってきたおかげかもしれない。
※スタート7月17日(火曜日)は水曜日の間違いです。
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ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube