ここに来て、チラシに使った犀星一作目を撮り直しを決めたのは、陰影を無くす手法では、光や影だのを案配して、と言うことがない訳で、駄目な物は駄目なまま出てしまう。それが思い込み、目の慣れなどが、どうしてもあり、一度撮影して、ようやく欠点に気がつく有様である。 人形作品としては、良かれと思った着彩や、仕上げ方が、ただ汚く写ってしまう。写真作品が最終形と考えている限り、いくら人形として、そちらが良いような気がしても直さなければならない。別の言い方をすれば光と影の案配で、ごまかす事が出来ないと言う事である。手持ちで撮影していた頃は両手が塞がっているので、ピント固定、レンズも、性能の悪いレンズで先日25/1秒と書いたが15/1秒で、被写体が動かない分、三脚など使わず、あえて不測の事態を招き入れよう、と言う試みであり、昨年リコーでの個展はその時代の作品であった。ここに至って、真反対の手法となり、人形制作者として、兜の緒を絞めなおせ、と言われているような気がするのだ、多分それは間違いない。
『我が肌に魚まつわれり』
7月17日~8月4日本郷『金魚坂』にて。
【タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第15回『美容院には行かないで』
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『石塚公昭 幻想写真展 生き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtube