昔からの友人が来る。一人はネパール人の奥さんを連れて。ジャズ、ブルースシリーズ時代を知っている連中であるから知り合ったのは随分昔である。その頃は、作った物を、他人になど見せないで、友人だけに見せて"良いだろ?"なんて言っていられたらどんなに良いか、なんて思っていた。いや、それで済むなら未だにそれで済ませたいくらいである。そもそも子供の時に、頭に浮かんだ物は何処へ行ってしまうのか、といつも思っており、それを作って可視化して“やっぱり在った”と確認さえ出来れば、大半の目的を果たした事になる。私もすっかり忘れていた、その頃作った余計な物を覚えているので驚きながら、そんな二十代の頃を思い出していた。 考えて見ると、頭に浮かんだ物は何処へ行ってしまう、と言いながら、自分の中からとっくに消え去っているのに、他人の頭に居残っている訳だから、何かを作って人に披露するという事の不思議さを、またうかつには披露出来ない、と改めて思う。当時、沖縄のサトウキビ畑でバイトしたりしながら沖縄を撮影したり、それこそインド、ネパールを撮影していたが、いずれネパールに移住するつもりで家を建てたのに、奥さん、息子はその気は全くなく、奥さんの親戚が住んでいるそうである。息子は某大で宇宙物理学?かなんかの大学院に進んだそうで、全く計画通りには行かないものである。 話していると、様々な事が思い出されて来て、その後彼がきっかけとなり、彼には関係ない人脈が随分派生していたな、と思い出されながら、名前が出てこない。次回会うまでに確認しておこう。
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