昨日知ったのは、臨済宗に導かれるように、と思っていたら、参考にする残された肖像画は、みんな臨済宗なのであった。 写真が残っている人物を絵画化する場合、リアルな画風であるほどちょっと角度を変えることも至難の業で、ほぼ写真の通り描くことになる。なので、作ってしまえば、どの角度からも撮れる立体の利点を生かし、残された写真とは違う角度で作品化することを心掛けていた。しかし今回のモチーフは、元が絵画で数百年、またそれ以上昔の人物であり、それと違えたところで、単なる私の一人相撲、自己満足で終わることになろう。まあ今まで、ずっとそうだったので何を今さらである。それでも夜中に一人、今こんな物を作っているのは地球上で私だけであろう、とほくそ笑むことだけは止める訳に行かない。 という訳で、達磨大師に教えを乞うため、切断した己の腕を差し出す慧可の肖像(14世紀)を見付けたので、それ元に作る。実にしみじみと地味な試みである。
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