明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



一休和尚は風狂無頼な人物ながら、明快に伝えることを持っているし、禅師にまでなった生身の人物だが、同じ風狂といっても、寒山と拾得は、おそらく実在しない説話上の人物であり、ほとんど妖精の如き存在で、まさに”考えるな感じろ”といっている。強振すればスルリと逃げる大リーグボール3号のような存在である。寒山拾得の物語はゲラゲラ笑いながらどこかへ消えてしまって終わる。 昨年の今頃は水槽の金魚をただ眺め暮らそうと考えたが、未だに仲々の策だったと考えている。しかし達磨大師のように面壁9年とは行かず、作ることでしか打開はできない。仙人はともかく『虎溪三笑図』『一休和尚酔臥図』『一休宗純』『布袋尊』『豊干禅師』というこの流れはまずまずといえるかもしれない。



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