明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



小学生の何パーセントがストレスを感じていて何パーセントが鬱だ、とテレビでいっていた。数字は忘れたけれど。可哀想だが仕方がない。子供とはそういう目に遭うものである。私の場合、大人からすれば忘れ物は多いし宿題はやって来ない、人の話しは聴いていない耳が遠いからではないか?子供だからこういう目に遭うのだ、今に見ていろ大人になったら好きなことばかりやってやる。と思っていた。しかし好きなことといっても、目の前の物を見て描くというのが致命的に嫌いで、まして人の作った石膏見て描くなんて無理である。算数と同じぐらい嫌である。それに加えて。   40年前架空のジャズ、ブルースマンを作っていた頃、それまでに自分の中に在る情報だけで作るべきであって、実実と違っていようと、本当のことを学べば自分らしさ、特徴がなくなってしまう、と思い込んでいた。今思うとバカな考えであり、どこかヘンだが、何が変だか解らない、という長い独学者の苦難を味わうことになる。その後、実在者をモチーフとするようになり、本当のことが身に付いてしまったが、私の頭で思いつく程度の物は形に出来るようになった。思えば遠くに来たものだが、今のモチーフを手掛けるようになり、小学生時代のことが思い出されて仕方がない。



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