明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



寒山と拾得の髪は粘土でなく、以前河童で使った人形用のヘアーを使う予定だが、それを残し、二人の首がおおよそ完成した。寒山が人間臭さが強いところがまだ難ありだが。予定になかった布袋尊を作ってしまった、ということを考えると鉄拐仙人一体残して首を作った物をすべて手掛けることが出来た。先日まで仙人3人を断念もやむなし、などといっていたからまずまずだろう。鉄拐仙人は何かのタイミングで作ることにして、寒山拾得の身体部分を作るか、他の連中の仕上げにかかるか、いつもと勝手が違うので、話に夢中でうっかり決め事を破ってしまう『虎渓三笑』のお笑い三人組の轍を踏まないように、全体を見渡しながらことを進めて行かなければならない。私の苦手とするところであるが。 手掛けたい物はいくらでもあるが、初めての試みでもあるし今回の完成だけを目指したい。写真のモチーフとしては、一千年以上の間の物が埃を被り、手付かずのまま私を手招いている。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )