明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ここ数年、禅画、道釈画など歴史的絵画を目にする機会が多いが、オリジナルだと思うと大抵先達がいる。今ならパクリと言われそうだが、当時は写すというのが主要な修行法だったためだろう。昔から独学我流だからこそ、一度入った物は出て行かない。と、学ぶことの影響、危険性を恐れて来た。 博物館に行くと、師匠から弟子、親から子へ、学び伝えたものに経験を上乗せて行けば時代と共に良くなるはずが、必ずしもそうはならず、むしろ逆だったりする。なぜそうなのか?大谷翔平はいった「憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」大谷は解っている。学びながら冷徹に捨てることも出来る。こんな人間が一歩進んで二歩下がらず、記録を塗り替え続けるのだろう。

 



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