明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



人形を展示前提だと360度作るし、仕上げにも時間がかかる。ここ10年、写らない所まで作っていたら、写真作品の完成作は何分の一になっていただろう。これが出来たのは被写体制作者と撮影者が同一の二刀流ならではである。 昔から考えていたことに、作った人物像を全て集めて、ビートルズのサージャント・ペパーズのジャケットのように、一カットに集合させてみたいというのがあった。陰影が有ると、同じ場所に集合しているように見せるには、同じ方向、同じ質の光が当たっている必要がある。それを考えると億劫になった。しかし陰影がない手法ならば、お互いが干渉し合わないので完成作から切り抜き、貼り付けて行けば良い。学生時代、記念写真となると、最前で寝転がるようなお調子者が居たが、頬杖ついて寝転がり、構想を練る江戸川乱歩もいる。

 



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