明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



何度も書いたが、幼い頃、何処かの王様に石の塔に幽閉され、算数、宿題しなくて良いから、ここで好きなことを一生やっておれ。絵の具クレヨン画用紙使い放題じゃ。専用図書室もあるぞ。なんてことを夢見た。 目が悪くなったこともあるが、読みたい本といえば、随分前、個展の前で読んでいられなかった『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』ぐらいか。もっとも、創作に無縁な取材はもう良いという感じである。面倒だから行きたい所も特にない。全て予約済みで御座いますので、是非とも、というなら、泉鏡花的宿なら良きに計らいたまえと言いたいけれど。欲しい物といえば今はドラムマシンぐらいか? 随分つまらない話しではないか、と思われそうだが、それは大間違いである。幼い私が、快感物質を思う存分堪能、溺れるためにイメージした、あの石の塔の状態に、コロナ禍も手伝い、限りなく近いのである。



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