明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



寒山拾得を手掛けて以来、つくづく、幼い頃に知ってしまった、好きなことに熱中すると溢れ出す快感物質が、私の人生の方向を決めてしまった、と振り返ることになった。共通点は何も無いような、大谷翔平を連日眺めながら、明らかに幼い頃からアレに取り憑かれている、と見える。今までやった悪いことは?に考え込んで「脂っこい物と甘い物を食べた事」とは、まさにユニコーンである。 私もこうしてはいられない。と余命を想定して、さらにアレを湧き出させ、味わい尽くそう、と決めた。 外の世界に撮るべき被写体はなく、この部屋の中、私の頭の中にしかないので、六年ぶりの深川の本祭りにも出掛けることもなく。 作業台の上に立つ、剣を構える蒙古兵を見上げながら、140キロのバーベル担いでスクワットすることもなく、高所から滑落したり、水圧でペシャンコに押し潰れることもなく、ライバルを病院送りにすることもない。余程のことがなければ引退する必要もなく、今が人生上の最突端だと思えるのはラッキーなことであるな、と。冷凍庫で冷やしたキンミヤで喉を潤すのであった。



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