明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



ようやく蒙古兵がほぼ完成し、着彩を残すのみとなった。 昔から、写真やパソコンなど、嫌いだったり苦手だった物に限って、なくてはならない物になる。友人の精神科医から、嫌いな物の中には必ず自分の要素がある、と聞いたことがあるが、その最たるものが、面倒臭がりが服を着ているような私が、今作っている作品など、一カットのために数ヶ月かけ被写体の人物二体作っている始末である。何かのバチが当たったかのようだが、もちろんお馴染みの快感物質が溢れ出そうなモチーフを選んでやっており、一種の麻酔効果もあるのか、人によっては、肘の半月板を損傷しながら走って打ってニコニコ笑うことも可能である。。 工芸学校で、六つ歳上の沖縄出身の苦労人に出会い、このままでは私など生きて行けない、我慢を覚えようと岐阜の製陶工場に就職したが、結局私の常で、頭で考えた企てはスベって終わり、気が付いたら一カットのために被写体制作に数ヶ月かける我慢強さを身に付けていた。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )