明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



26日より始まる。オイルプリント一点を出品する。野島康三のピグメント技法に一目惚れ、神田の古書街に通い、明治から昭和の戦前までの資料を集め試作を繰り返した。当時古典技法などやる人は見当たらなかったので、例によって独学我流でやるしかなかった。写真の素人が廃れた古典技法を、とは無謀だったが、例によってあの快感物質が脳内に溢れ可能となった。アレが出ると膝の靭帯を損傷しても二塁打を打てる。 ただやりたかったので、画像が出たので一旦辞めたが、後に写真展をやるようになり、だったらアレを、と個展をやったのは1999年だった。私は最後は全ての作品をオイルプリント化して終わるのだと考えていた。そのためにあの頃熱中したのだと。しかしこの後があり、陰影を無くす東洋的ビクトリアリズムに至った。 今ネット上にないが2000年に技法公開のためにホームページを作った。ゼラチン層を厚くし、容易に階調が出るよう改良もした。時代も変わり、製品に依存する写真だが、印画紙など製造中止になろうとオイルプリントは制作可能である。いずれ後に続く人が現れると信じている。いずれ再アップしたい。

『寺山修司没後40周年記念展 田園に死す』
2023年8月26日(土)~9月18日(月祝)
12:00~19:00(月火休み)秋山あゆ子/石塚公昭/宇野亞喜良/唐沢なをき/北見隆/近藤ようこ/逆柱いみり/清田聡/髙山和雅/建石修志/千葉大二郎/寺山偏陸/花輪和一/林恭三/松田洋子/三原回/森環/森雅之/山川直人/山口マサル/山田勇男/吉田光彦

ビリケンギャラリー
東京都港区南青山5–17–6–101
地下鉄表参道駅B1出口より徒歩7分



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