明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



世界陸上、アメリカの砲丸投げの女子選手が、手首に平仮名で〝だれですか”とタトゥーを入れていた。何で入れたかというと『お前は誰なんだ』というマントラ(真言)があり「なぜこの競技をやっているのか、なぜここにいるのかを自分自身に言い聞かせ、モチベーションを高めるためだという。下手クソな字はいかにも知り合いの日本人に書いてもらった感が漂っている。 寒山拾得を手掛けて以来、まさに〝私は何者なのだ?”ということに向き合うこととなり、物心ついて以来のこと、母とのこと等思い返すこととなった。シナリオとして上手く出来ている、と感じるのが、まさにこのことで、単なる文学好き人形作家で終わらずに済むかもしれない。人間も草木同様自然物、肝心なものはあらかじめ備わっている、という考えもますます強固となった。外の世界に興味のない顔をするな、という母のアドバイスはここに至れば役目は終わった。私の散歩嫌いは、キョロキョロしながら歩くのが嫌いだからでもある。



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