寒暖差が大きく、秋が深まるこの時期になると、必ず思い出すワシントン大学(University of Washington)の中庭(quad)。
University of Washington(2001年10月撮影)
仕事を辞し、留学のため渡米してから一ヶ月。当時29歳、この先どうなるかも分からない不安と焦燥の中で、授業の合間に大学中庭の芝生の上から見た、夕日に照らされたキャンパスのネオ・ゴシック様式の建物と紅葉し始めたツタの葉。思わずカメラを向けて撮っていた。
まさに picturesque な瞬間。「そうだ。まだ見たことない光景を見るために留学したんだ。もっと気楽に、楽しもう」と思えた瞬間。
あの時、あの場所でみた光景が、一生の宝物となった。
この写真を撮影してから丸22年。英語を生業としている51歳の自分がいます。