娘のヨット練習に付き合うかの様に僕も出艇。
事前にセイルのバテンを入れ忘れていたの気がついて、慌ててセイル降ろしたりなんかして、うっかりな自分に弱反省&喝。
昨晩の大風で浜にはサーファーがごっそり&沖はといえば 肝を冷やすくらい大きなうねりで、どのくらいあろうだろうか・・・・ 4m 5m? はは・・・
浜であれほど期待させてくれた割に、海上の風はガスティで、その分ラダーとセイル操作が逐一必要となる。
でかい上にトップが崩れそうになるやつが幾度か来て、その度にバウ(船首)をそちらに向けてやり過ごすわけだけど、真横でこれを受けてしまったりなんかすると、
船全体が横っ飛び状態&えらい勢いで持って行かれるので、正直恐ろしい。
かといってバウで波切ってトップを抜けると、今度は重い船体がどかんと海面に落ちるので、その音も怖い。
遙か遠くにいる娘は?というと平然と海面を飛ばしている。
あれ?という感じになって、向こうも同じ条件ですから技術の差と言うことになるのだろうか?
うねりと風の周期がシンクロしているわけじゃ~無いので、ちらりとそちらを見てはすぐに前方5割を前に集中してて、残りを360度周辺に配りる。
波を斜めに越えるとヨットはアンヒール(風上側に倒れてくる)する訳だけど、その瞬間に風が抜けたりなんかして、ヒール効果で船体が予測より大きく回転したあげく、意地の悪い風がドカンと入ったりすると体を入れ替える暇無く沈。
船体から放り出されて、「どっひゃ~!」と真冬の海の冷たさにまず頭が冷やされ、ついでに船をスピードに乗せられない自分の技量の無さにカッカしていた心まで一瞬で 落ち着かせてくれる。
マリンスポーツっていうのは、常に思うようにならない事との戦いみたいな物だったりする訳だけど、昨日は出来なかった技術が明日には手に入ることがわかっているから楽しいし、一種の征服欲的な物を満たしてくれる。
沈した船の起こし動作に即取りかかるが、そんなときに限ってブローがガンガン入り込み、おかしな方向へ横倒しのヨットを流してくれるもので、もたもたしていたら、マストを真下に完沈となってしまった。
船体長さだけでも、一応はハイエースのスーパーロングよりデカイわけで、そんなものを引綱にして自然の力と戦おうなんて~考えようものならとんでもない事になる。
「でもやっちゃうんだよね~」 これが。
当然勝てるはずもなく徒労に終わり、何度やっても懲りない自分にあきれ果てるが、そのまま漂流するわけにもいかないので、空とご対面した船底の上へよじ登り、ほんのわずか休んだ後に引き起こしにかかる。
ジワーとセンターボードをひっつかんで体重をかけていくわけだけど、感覚的には ずずずず・・・ 何て感じで横倒し状態まで回復した後、ゾバッバーという音と共にセイルが空とご対面する。
いいんだけれど・・・、うねりの中でやっていたせいもあるのか知らんが船酔いにかかり、気持ち悪いというおまけまで付いてきた。
その後しばらくクルージングするもだんだん風が落ちてきて、こりゃ~やばいなという雰囲気に変ってきたので、浜まで逃げることにした。
うねりのダンスに散々付き合わされ、船酔いは酷くなるし、 たははは・・・・
まあ、何だかんだと冬の海、 ウインドサーフィンもヨットも、僕の大好きなスポーツだ。