帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

またヨットをぶっ壊してしまった、 とほほ・・・

2011年06月05日 | ヨットや 釣り等

本当にとほほ・・・

忍耐強く(多分)て至極おとなしい僕、ところが元々は乱暴者で、幼い頃は結構親に迷惑をかけました。

無理すると体をぶっ壊すのが幼い頃からの教育で分かっており、極力自制しつつウインドサーフィンやヨットなどの趣味をやっているのです。

でも、子供の頃に1カ所、中学時代2カ所、大人になっても2カ所骨折しているくらいですから、相も変わらずなのかもしれません。 

特にスポーツ用品が相手だと地が出るのか、ヨットはこれで二度目の破損。  相手が人間でないから良いのですが・・・

そんな性格が災いしたのか分かりませんが、今回は結構重傷でして、正直、大破と言っても良く、おそらく廃船です。

 

「今日は午後から13m越えの強風が吹くから注意してくださいね」と警告を受けていたにも関わらず、結構風が

上がるまで乗っていた僕。

初めは娘と家内の3人、そのうち娘が自分の船で練習を始めた事から、家内と僕の二人で出ていたのですが、

6mくらいの風は10m近くまであっという間に変化、当然パワーを受ければヨットは加速して速くなるから面白い。 

プレーニングし初めるとウインドと同じ感覚を感じるので、自分の技術的限界を見定めつつもう一回、もう一回という感じで

ぐいぐい押し出すように湾を往復しながら乗っていたのですが、さすがに段々とやばくなってきた。

二人でフルハイクアウト状態でも危険を感じるくらいになってきたので、今度こそ戻ろうとしたところで「ズゴン!」という鈍い音が発生

「あれ?何の音??????」  と思うも、原因分からずで、とにかく風の増し方が著しい事から戻ることが先決。

 

ブローで瞬間13m近いのが来はじめてるな~?と思っていたら、今度は「ガツン!」という先ほどより大きな音が発生。

なんとサイドスティを支えるガンネル部が壊れてデッキがでっかく割れ、しかも半分めくれ状態。

ドッヒャー!と慌てる僕。 () 顔面蒼白で「オーノー!」

というのは、スループ艇はマストをステンレス製のワイヤで3方向から支えることで起立させています。

そのワイヤの一本が壊れた部分で(船の一番サイドの丈夫な部分(ガンネル)に固定されている)、これがパワー負けして

ぶっ壊れたということ。

ワイヤーのテンションがいい加減だと壊れるのは当たり前ですが、そんないい加減な張り方等しませんから、単に船の

方が風のパワーに負けたということ。

このままマストが倒れれば絶対にマストは起こせませんから100%搬送不能、レスキュー艇で牽引してもらう騒ぎに

なるので何とかしなくちゃならない。 

とりあえず、かろうじてワイヤーが接続されているデッキ部分に家内を座らせ、さらにこちらは舵を操作するティラーをめいっぱい使って

腕を伸ばして ハル(船体)とデッキを接合する部分を力任せに握りしめます。

さらに荒れてくる条件の中をそのままセイルのパワーを落としながら、なんとか浜まで逃げ帰りました。 

船を浜にあげて引きあげるも、とんでもない重量。  オリャー!

 

当たり前の事ですが、デッキがめくれたところをでかい波がを叩くのですから、どんどんと内部に水が進入し、貯まった水の

重量が半端じゃない、簡単に言うと半分沈没船状態だったということ。 

 

そのままにしては置けないことからなんとかセイルとマストを降ろして一安心。 

その時点でやっと壊れた部分を見られたわけですが、一目見て唖然 。

 

しばらくかかってドレンから内部の水を抜き、軽くなった船を引いてクラブハウスまで戻りましたが、やがて戻ってきたベテラントレーナーさん

一言、「こんなのは始めてみました」  

 

その後、”人の不幸は蜜の味~!”ならぬ大盛況状態で、皆であ~だのこ~だのと盛り上がる始末(笑)  ははは

 

僕自身はといえば、 「なんとか修理出来ないかな~」と考えるも、一番力がかかって、しかも一番重要な部分ですから、

修理してもまたすぐにぶっ飛ぶのは目に見えている。 

 

風(自然)の力をなめるととんでもないことになります。

 

多少詳しい人が来たので見てもらうと、製造時にたまたまこの部分が接合不良だったのではないか?、前の持ち主が

穏やかな風の時しか乗らなかった(確かにセイルはたいして痛んでいない)為に分からず、今回いきなりパワーをかけたので壊れたのではないか?

とのこと。

「そうじゃないかな~」とは思っていた物の、実際に同じ意見をもらうとさすがにガックリ、

「はずれくじ引いたわけね・・・・」と落ち込む僕。 

 

たぶん、これと同じ船は無いはず、あ~あ気に入っていたのでずっと乗っていこうと思っていたのに。