先週、船をぶっ壊したのは僕。
どう考えても修理が難しく、またやっても費用がかかりすぎる。
これを捨てて中古を買おうにも、そんな余裕が有るわけないし落ち込みまくり。
こういった場合、家内はひたすら無言 女性はこうしたことに結構シビアなのですね。
そんな僕をみかねたのか、セーリングクラブのマスターが、ゴミ(所有権放棄の処分待ち状態)なら有るれど、再生してみる? という優しいお言葉。
突然まぶしさを感じる存在へと返信したマスターですが、「おおー! 後光が差している!」と拝みつつも、「いただきますと素直にお願いする、これまた素直な僕」
、でもそんなヨット有ったっけ?と即思う。
「そんじゃ~出そうか」と家内引き連れ、マスターの3人で第二置き場へいそいそ移動、そこには金色の船が、いや”緑色?”の船が一艇。
しかも~、本来は入るはず無き狭いラックへ”無理矢理”押し込んである。 なんじゃ~これは(笑)
う~ん、さすがゴミだ!と僕は一人で苦笑。
早速引き出してと言いたいところだが、この無理矢理状態が祟ってたか、ラックの鉄パイプにしっかり挟み込まれ、3人で引っ張っても船が出てこない、次に大の男が「おりゃ~!!」てなかんじでラック広げを試みるもびくともしない。
「やっぱり出てこないか・・・・」とよく分からないところで感心しているマスター。 勘弁してくれ~
「パイプをもって来てこじるか?」」と冗談なのかどうか分からない事言いながら探し始めるも、適度な物もなく、しばらくあーだこうだと考えていたところに出てきたロープが数本。
「おおー!」これならと、早速南京結びかまして(トラックドライバーが荷締めでやる結び方)をして「コナクソー!」と
テンションかけると、さすがにラックが広がってくる、そこを再び3人がかりでぐりぐりと動かし、なんとか引き出し成功。
と此処まではよかったものの、勢い余って多少ゴテ!ってなかんじでヨットが横倒し「な~んてこった!(ポパイを見た人は知っているこの一言)」と思うも、「ゴミだし」と自分を納得させる僕。
面白かったのは?というか、おろしてみて、緑色がかっていたのがが全体を覆っていた苔であることを改めて再確認。
おまけに一部ロープは腐食してブロックが取れかかっている。
はは・・・・ ゴミですから
引き出した船を、やはり3人で船台に乗せると、第二置き場から自分の艇庫があるところまで運びますが、
次に、「問題はマストがあるかどうか?」なんてぼそりと口にするマスターの言葉が頭を駆け巡る。
そこで始まったマスト探し、「どれだろう?」となぜか?やたら有るマストの中から一番上の、しかも一番奥の、やっぱり緑かかった(笑)一本がご指名され。
それを二人がかりで「そりゃ!」と降ろす。
前の船より重さのあるそれをレシーバーにあてて起こすとピッタリ、「うん、これだこれだ!」と納得するマスターですが、次が問題。
肝心のブームが無い するとみんなでゾンビのようにうろうろ探し始めるが、何となく怪しい一本があるだけで、それ以外には無い。
仕方ないので前のヨットのブームをつかうか・・・・と今度は改造をあれこれ思案。
マストとブームをつなぐグースネックのサイズがわずか1mm違いで入らず、仕方なしにドリルを買いに行くことになり、ついでに昼飯も
仕込んでくる。
しかし、12mmのドリルが3000円という値段。 初め、値を聞いて唖然としたのだけれど、電動インパクトやドリルドライバのチャックに取り付けられる良品らしく、というかそれ以外にはその店にないので、
おとなしくお札3枚とおさらばしてクラブへ戻る。
すると、「はっはっは」と面々笑みを浮かべて出迎えててきたマスター、 「?????」と思っていると、こうやるのを思い出したと、
やり方を披露してくれた。 ・・・・・・・・
なんでも、出かけてからだいぶ後になって思い出したとのこと。
「3000円が~!」 と思う物の、まあ余計な工作せずに済んだし、加工予定だったブームは予備にしておけばいいしと納得させた。
ドリルはいつ修理で使用するか分からないので、そのままクラブの工具ロッカーへお嫁に行ってもらいました。
その2へ続く、 予定