帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

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事前投票

2021年10月30日 | Weblog

親父を連れて、というか母親もつれてなので、 家族で行ったというか・・・

 

1週間前に退院した親父ですけど、昨年もそうだったんですが、今回も退院してきてすぐは元気。

でもって、近くにある病院なので、 朝の7時過ぎに親父と散歩かねて診察券を出してきた。

 

実は薬のまとめ方などがいつもの薬局と違っていたことから、 間違えて親父が薬を多めにのんでしまい、

予定は来週の土曜日だったのですけど、 それだと薬が無くなってしまう関係で、急遽今日になった。

 

玄関から出て、初めはスタスタと歩いていたんですけどね、 だんだんと足取りが重くなり、病院に着くころには

ふらつく感じ。 大丈夫か?

で、院内に入ったとたんに、転倒。 あややや!

 

慌てて親父を引き起こしてそばの椅子に座らせ、少し休ませている間に診察券と保険証を投函。

結果としては僕が悪い訳です。

 

初めのスタスタで、あまり気にせずに歩いたので、 親父の方がそれに合わせてしまって・・・ ← 激バカ

 

それだけ足腰がよわってきているわけです。

 

思わず目頭が熱くなりましたが、老いるという事はそういったことなんですね、現実として。

 

5年ほど前まで、朝の4時から日暮れまで、 朝と昼飯を除いてずっと畑仕事していた。

あの時の疲れしらずの姿はもう親父には無く、静かに余生を送っている姿になってきているわけです。

 

やがては自分もそうなるんだと、親父の姿をみて思う。

 

生きている時間を無駄にしてはいけない、 後悔しない人生を人は送らねばならないんです。

 

終末を迎えつつあるご老人に話を聞くと、 ほぼ100%の人が口にするのは ”あの時したいことをやっておけばよかった!”という 取り返すことが出来ない時間の話が多いと聞きます。

やればいいのに、 まだいいや! この次で! 忙しいしな! 暇ないし! 等々、人はいろいろな理由を付けて、

それを先延ばししたり、やらずに済まそうとしたり、

本当はしたいのに、自分に噓をついてごまかし、 結果としてなさずに時を過ごすことになる。

 

色々な思いは波の様に心に押し寄せるけど、

それが出来る”時”、 それが出来るチャンス、 それが可能な身体能力、 そうした時間は本当に短く、最後には崩れて小さな後悔という砂浜に広がり、

最後は何にも残さず引いていく。

 

今、自分はそうした悔いのない人生と時間を過ごしているだろうか?と、 よく考えることがあるけど、

”理由付けしてやらないという事が無い”、という、ある意味いい加減とも言えるこの性格のおかげだろうか?

後悔・・・・と思える様なものが殆ど無い。

 

ほぼすべてにおいて、それなりの結果をもらっていて、 それが成功にせよ失敗にせよ、 たくさんの輝くような思い出とともに自分の記憶の中にある。

 

まあ、そんな人生を送れている事自体に感謝すべきだろうが、 その感謝すべき相手が誰なのだろうか?なんてのは無いのだから、今は神様にありがとう!と言っておくことにする。

 

話を戻しますけど、 病院からの帰りは、とにかくスロースピード。

親父を休ませながら家に戻ったので、 帰りは3倍の時間がかかった。

 

家に着くとすぐに朝ご飯、 母親が「僕と親父と二人が突然いなくなった! 病院予約が9時なので時間がない!」

と、叱られた? かな? 言われてしまったけど、 「親父を連れて診察券だしてくる!」といったのに、耳が遠い母親には聞こえていなかったのか、

気がせいて、両耳をとおりぬけてしまったか? (笑)

 

9時少し前に車で両親を連れて行くと、 20分ほどで診察。

脳梗塞の原因は、血糖値の上昇ですと、 先生に叱られてしまい、 すいませんというしかない僕。

 

気の強い母親は、平然としていて、 いつの間にか強弱関係が入れ替わった親父と母親、男と女の基本的な強さの差をこんな時に感じる。

 

10分ほど、この先の注意や、注意点などを聞いて無事解放? されると 薬局で薬もらい(30分もかかった)

次の予定に移動。

 

親父がお世話になっている介護施設の支払いで、 母親と親父も乗せたまま、ATMに。

つい最近まで駅前にあった銀行の支店?支局?が移転してしまい、急遽移動して、 大きなショッピングモールで事をすました。

 

その後は?というと、 選挙の事前投票ということで、市役所へ。

基本祭日なので階段のある方の 玄関しか開いておらず、 その横に車を付けて会場まで付き添い。

なんだろうね~?? 意味不明にお金をかけたデザインの建物だけど、 体が弱ったお年寄りのことなんか何にも考えてなくて、 確かに表玄関の前にでかい広場、 

そして駐車場に面してダイナミックな扇状の階段。

「バッカじゃなかろうか!」 多分、”独りよがりの人間がやたらと多い一級建築士”ならではの、誰かが設計したのだと思うけど、

2年前に引き渡された、 僕の職場の新築建物にも、随所に思い上がりと、使用者の事を考えずに、格好だけで設計したうぬぼれの証拠が腐るほどある。

 

人が過ごす公共施設は恰好なんてどうでもよく、 あらゆる人にやさしくて便利でなければいけないんです、本当は。

 

投票が終われば、 もう12時過ぎ。

昼飯を造るのは大変なので、 途中のスーパーで総菜などを買って帰宅。

 

さすがに親父も母親も疲れたようで、 僕も朝の事もあったせいか、気疲れして食後に20分ほどウトウト。

変える前に母親に頼まれた落花生を掘り起こし、 それを煮てくれたビールのおつまみ片手に実家を離れました。

 

次は?というと 4週間後。

両親とも元気で 年末を迎えられそうな翔です。