この表現は、「(反語的に)他に抜きんでる、段違いである」「 (馬鹿らしさ・厚かましさなどで)何ものにも引けをとらない」とか「ひどくずうずうしい、最低だ」という感情を示す。日本語の「ずば抜けて悪い、段違いにばかばかしい」という感じに近い。
○Practical Example
"Did you hear that Yamashiro got a scholarship to MIT?"
"Yeah, that really takes the cake. I mean, he spent more time reading manga than textbooks."
「山城がMITの奨学金をもらったって知ってる?」
「ああ、こんなにバカげたことはないよ。だって、あいつは教科書よりマンガを読んでいる時間のほうが多かったはずだ」
●Extra Point
to take the cakeは、「ある結果にひどく驚く」ということをほのめかす。したがって、「まったくあきれた」とか、皮肉を込めて「こいつは傑作だ!」ぐらいの感じに近いと思う。
◎Extra Example
"What, Fumiko married Shizuo?! That takes the cake."
"Why? He's a very sweet guy and he's madly in love with her."
「何、富美子が静雄と結婚したって! こいつは傑作だわ!」
「どうして? 静雄はとてもやさしいし、富美子のことをとても愛しているよ」
この場合のsweetは、「やさしい」。
2006年11月15日のGetUpEnglishで紹介したBIZARREの記事も参照。