大ヒット上映中のSpider-Man: Far From Home. 現在、(やや遅れ気味ですが)11月発売予定の公式ノベライズ原稿をほぼ完成しましたが、まだまだやるべきことがあります。
本日のGetUpEnglishはNick FuryとPeter Parkerの出会いのあの名場面を紹介します。
FURY: You're a very difficult person to contact, Spider-Man.
PETER: You're Nick Fury.
FURY: You just shot Ned. It's just a mild tranquilizer.
PETER: He'll be all right.
フューリー きみと連絡を取るのはなかなか大変だな、スパイダーマン。
ピーター ニック・フューリー……。ネッドを撃ったの?
フューリー 弱い麻酔薬だ。心配ない。
このあとニック・フューリーはつづける。
FURY The important thing is, you're here. I tried to bring you here. You avoided me, and now, you're here. What a coincidence.
PETER: Wait. Was this a coincidence?
FURY: I used to know everything. Then I come back five years later and now, I know nothing. No intel, no team, and a high school kid, is dodging my calls.
フューリー 大事なのは、きみがここにいることだ。ここに呼びたかったのに、避けられていたが、結局会えた。何たる偶然。
ピーター 待って。ほんとに偶然ですか?
フューリー 以前はすべてを把握していた。あれから5年して戻ってきたはいいが、何もわからん。情報もない。チームもない。高校生のガキに電話をスルーされる始末だ。
動詞dodgeの使い方に注意。「避ける」の意味だが、この場合は上のような感じで訳せばいいだろう。
そしてこのニック・フューリーとピーター・パーカーの関係について、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の劇場用パンフレットのなかで、アメコミ・ライターの主水さんが実に刺激的な考察をされています。ぜひお読みください。主水さんのこのコラムを読むだけで、パンフを買う価値があります。