headは「頭」であるが、動詞として、特に自動詞として「……に向かう」の意味で使われることがよくある。
今日のGetUpEnglishでは、自動詞headの使い方を学習しよう。
〇Practical Example
"The wind is getting up, Brigitte."
"Let’s head for home, Hioromi."
「ブリジット、風が強くなっているわ」
「裕美、家に帰りましょう」
●Extra Point
to head downの形でもよく使われる。
◎Extra Example
"Mr. Nojima must already have finished cleaning up in the break room."
"Now, I think I’ll head down and get a cup of coffee. Would you like one, Naomi."
「野島さんはすでに休憩室の掃除を終えていると思う」
「じゃあ、そこに行ってコーヒーを一杯持ってこようと思う。奈穂美、あなたもいる?」
このdownについては、2006/05/27のGetUpEnglishで紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20060527
『日めくり現代英語帳』上巻の306-307ページで詳しく解説しているので、ぜひそちらも確認してほしい。
statusが「(特に 高い)身分、地位、資格」の意味であることは、GetUpEnglishをご覧いただいているみなさんはよくご存じだと思う。
そして日本語でも、「ステータス」としてその意味でよく使われる。
しかし、この名詞は「状態、現状」の意味で日常的によく使われるので、注意しよう。
ということで、今日のGetUpEnglishは、この表現を学習しよう。
〇Practical Example
"The bank made an inquiry into the business status of Jimmy’s company."
"I am afraid his company may have cash-flow problem."
「銀行はジミーの会社の経営状態の調査に入った」
「彼の会社は資金繰りが苦しくなるかもしれない」
●Extra Point
もう一例。以下の用例では、「注文の品の現状」、すなわち「注文したものはいまどうなっているか」という意味になる。
◎Extra Example
"John Henry Bonham called to ask about the status of the drum set he ordered."
"It went out two days ago."
「ジョン・ヘンリー・ホーナムさんが、注文したドラム・セットはどうなっているかって電話してきました」
「それなら、2日前に発送しました」
動詞splurgeは、「(金を)湯水のようにつかう、派手に使う」。 今日のGetUpEnglishは、この使い方を紹介します。
そして今日のGetUpEnglishは、ちょっと紹介の仕方を変えてみますね。
わたしは翻訳だけでなく、バランスの取れた英語力を身につけたいと昔から思っていまして、TOEICとTOEFL, そしてTOEIC Speaking and Writing Tests(TOEIC SWテスト)は、「健康診断」のようなつもりで、定期的に受けております。
特にこの数か月は、TOEIC SWテストを集中的に勉強しているのですが、そのスピーキングテストの最後の問題に出題されるのは、たとえば、「稼いだお金は自分の使いたいものに使ってしまうべきか、それとも将来のことを考えて貯金すべきか? あなたの意見を、理由をつけて、1分間で答えてください。準備時間は30秒です。では、はじめます」というような問題です(もちろん、英語で尋ねられます)。 TOEIC SWテストでも、そしてTOEFLでも、受験者はコンピュータでこうした問題に答えなければなりません。
上のような問題に対しては、以下のように答えれば、いいと思います。
I think it is all right to splurge money for the things I want, such as a new car or the latest gadget, because I don't think we can bring our money to our grave.
However, it's better for us to think carefully about the things that we need the most.
In my case, I want to spend my money as a donation to the survivors of the disaster-stricken areas.
I think the most important thing to do right now is to think about the welfare of the survivors.
I definitely want to do that instead of buying expensive cars and gadgets.
お金は使いたいものに、たとえば新車や最新の機械を買ったりして、自由に使ってしまっていいと思います。というのは、お金はお墓まで持っていけませんから。
でも、わたしたちにとって何がいちばん必要なのか、よく考えるべきです。
わたしは、被災地の人たちに寄付をしたいと思います。
今いちばん大事なのは、自分たちは被災地の方たちにいったい何ができるか、考えてみることではないでしょうか。
なので、今は高い車や機械を買うより、被災地の人たちに寄付してみたいです。
TOEIC, TOEFLをはじめ、英語の各試験は、受験者の思想や考え方を尋ねるのではなく、英語をどれだけ自由に使えるかが判断されるので、自分の考えを、自分の経験を交えながら、正直に話すことが大事だと思います。
GetUpEnglishでは、時々このように英語の試験対策に近い形で、英語の表現方法を提案してみたいと思います。
動詞summonの使い方は、2009/03/24のGetUpEnglishで、紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20090324
今日のGetUpEnglishは、この動詞の使い方をもう少し紹介してみたい。
以下のように、「引き出す」というような形でよく使われる。
〇Practical Example
"I hope that large numbers of Japanese will be able to quickly summon their English skills when required."
"I agree with you, Shirakawa."
「多くの日本人が、求められたらすぐに英語力を示せるようになれたらいいと思う」
「白川さん、ぼくもそう思います」
●Extra Point
もう一例。
◎Extra Example
"I don't feel like doing this work."
"Me either, Naoko. I can't summon up any enthusiasm for this job."
「この仕事は気が進まないわ」
「尚子、ぼくもだ。この仕事に熱意をもって臨むことができない」
毎日暑いですね。今日のGetUpEnglishでは、最強のほめ言葉を二つ紹介します。
〇Practical Example
"I’ll know you’ll never let me down, Paul."
"Thank you, John."
「ポール、君はぼくの期待を決して裏切らないよ」
「ありがとう、ジョン」
●Extra Point
では、もう一つ違う表現を。
◎Extra Example
"I know I can always count on you, Big Man."
"Thank you, Boss. I can do everything for you."
「ビッグマン、あんたはいつも頼りになる」
「ボス、ありがとう。あんたのためなら、何でもするぜ」
「せっかく誘ってもらったけど、でも、ちょっと……」ということはあると思う。
今日のGetUpEnglishでは、そういったときに使うといい表現を学習しよう。
I’m not really keen on…で、「……にあまり興味がない」。
〇Practical Example
"Shizuko, actually, I happened to get a couple of tickets for Metallica’s gig at Budokan this Friday. Would you like to come with me?"
"Oh, Metallica…heavy metal music…Thanks for asking, Lars, but I’m not really keen on heavy metal."
「静子、今度の金曜日のメタリカの武道館コンサートのチケットが手に入ったんだ? 行かない?」
「ああ、メタリカ……ヘヴィメタルね。ラーズ、誘ってくれてありがとう。でも、ヘビメタはあまり得意じゃないの」
●Extra Point
「ほかにやることがあるの」と言いたいときは、次のように言えばよい。
◎Extra Example
"How about going to a movie this Sunday, Ayako?"
"I’m really sorry but I’d really much rather stay home on Sunday and take care of my dog, Sasuke."
「綾子、今度の日曜日、映画に行かない?」
「ほんとうにごめんなさい。日曜日は、家で犬のサスケの世話がしたいの」
先日、あるイギリスの作家のミステリー小説を読んでいたところ、the looという表現があった。これは「トイレ、便所」の意味で使われる俗語である。
今日のGetUpEnglishは、この表現を学習しよう。
そのミステリー小説では、次のように現在形で書かれていた。
〇Practical Example
"Yayoi needs the loo."
"Madoka leads her up the narrow basement stairs to the mysteriously plush ground floor."
「弥生はトイレに行きたい」
「まどかは彼女を狭い地下の階段に連れて行く。すると、そこにはそれは謎めいた豪華な空間が広がっている」
●Extra Point
もう一例。
◎Extra Example
"Madoka waits while Yayoi pees."
"The loo is fancy, with pretty hand towels, scented soap and hunting prints of Jorrocks on expensive wallpaper."
「まどかは弥生が用を足すまで待つ」
「トイレは飾り立てられている。きれいなハンドタオルが何枚か用意されていて、石鹸のにおいがする。そして狩猟をするジョン・ジョロックスのキャラクターの絵が高そうな壁紙に描かれている」
John Jorrocks(Mr Jorrocks)は、R. S. Surtees, Jorrocks' Jaunts and Jollities (1838) 以下の狩猟小説に出る狩猟好きの乾物屋。
この時期は「夏に行ってみたい場所は?」「人を連れて行きたい場所は?」というようなことを尋ねられることもあるかもしれないので、その適当な答え方を今日のGetUpEnglishでは学習しておこう。
例えば、テレビや新聞の質問に対して、次のように答えることがあるかもしれない。
〇Practical Example
"Please describe a place that people in your community like to visit on weekends?"
"Well, there are a quite a few places that people like to visit, but one popular one is the Mizumoto Park."
「あなたの地域で、週末に人々が訪れてみたいと思う場所を教えてください」
「そうですね、人々が行ってみたいと思うところはいくつもありますが、人気のスポットの一つは水元公園ですね」
●Extra Point
あるいは、このように訊かれることもよくあるかもしれない。
実際、先日受けたTOEIC Speaking and Writing Testsでは、このような質問が出た(ような気がする)。
◎Extra Example
"Where in your community would you take a visitor from another country?"
"I think the best place to take someone visiting my community would be the museum. The museum has a lot of displays about the history and culture of our town."
「あなたの町で、外国から来た人を連れて行きたい場所はどこですか?」
「ぼくの町に来てくれた人を連れて行くのにいちばんいいのは、博物館だと思います。博物館には、ぼくらの町の歴史と文化に関するものがたくさん展示されています」
今日のGetUpEnglishでは、料理をごちそうになったときのお礼のことばをいくつか紹介しよう。
〇Practical Example
"Here. Have some of my food."
"This tastes wonderful, Ms. Moriyama."
「どうぞ。わたしの手料理です」
「森山さん、すごくおいしいですね」
これはすごく上品な言い方だと思う。
●Extra Point
では、ほかの言い方を紹介しよう。「食べてください、お召し上がりください」は、実はPlease help yourself.でいいかもしれない。
◎Extra Example
"Please help yourself."
"Your pasta is great, Miho. It is out of this world."
「どうかお食べください」
「美帆、あなたのパスタは最高です。とびきりおいしいです」
out of this[the] worldは、「特別上等の、飛び切りの、素敵な、すばらしい」。 『日めくり現代英語帳』下巻36-37ページを参照。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20080109
☆Extra Extra Point
では、もう一例。Get stuck inも、「さあ、食べてください」という意味でよく使われる。
★Extra Extra Example
"Get stuck in, Dave! There's plenty for all!"
"You’re a great cook, Mr. Uesugi. Please let me know your recipe."
「さあ、デイヴ食べてよ。いっぱい作ったから!」
「上杉さんは料理がお上手ですね。上杉さんの料理を教えてください」
accountはいろいろな意味があるが、最近は「銀行預金口座」の意味でよく使われる。
そして形容詞overdueは、「支払い[返却]期限の過ぎた、未払いの」。
今日のGetUpEnglishは、この二つの語を学習しよう。
会話で使われることもあるが、次のようにメールなどで用いられることも多い。
○Practice Example
"I’m afraid that we have been unable to release your shipment from the warehouse because payments on your account appear to be overdue."
「申し訳ございませんが、ご注文のお品を倉庫から発送することができません。と申しますのは、お客さまの口座から支払い分を引かせていただくことができないからです」
●Extra Point
accountは次のような文脈でも用いられる。
◎Extra Example
"Would it be possible for you to settle your account as soon as possible? Once payment is received, your shipment will be delivered immediately."
「 銀行口座に残金を入れていただけますでしょうか? お支払い分を引き落とすことができましたら、ご注文の品はただちに届くでしょう」
動詞renewの使い方は、2007 /09/27のGetUpEnglishで紹介した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20070927
この動詞は「(契約・手形などを)書き換える、更新する」の意味で、よく文を書くときに使われることが多いので、今日のGetUpEnglishでは、その使い方を学習しよう。
to renewを使って、次のようなメールが届くかもしれない。
○Practical Example
"I have recently learned that your company is not renewing its contract with us to clean your office facilities. I would like to inquire why you have decided to make this change and see if there is anything we could do to keep your business."
「御社が弊社による清掃業務の契約を更新しないことにしたと、最近うかがいました。どうしてそのような変更を決断されたのか、そして今後も弊社が御社とお付き合いさせていただくうえで何かできることはないか、大変恐縮ですが、ご教示いただけますと、幸甚です」
●Extra Point
これに対して、次のようなメールを書くこともあるかと思う。
◎Extra Example
"I am writing in response to your mail of July 29. I regret to say that the main reason for our not renewing your contract is because of the poor quality of your cleaning services."
「7月29日に頂戴したメールに対しまして、ご返答申し上げます。誠に残念ではありますが、弊社が御社との契約更新を見合わせました最大の理由は、御社の清掃サービスの質に問題があると判断したからです」
夏は野外ステージのシーズンです。日本だけでなく、昔からイギリスでも有名なバンドが集結して、チャリティ・コンサートなどが開かれてきました。
今日のGetUpEnglishでは、コンサートに関連した表現をまとめて紹介します。
「……の大ファンです」といいたいときは、a big fan of…と言えばよい。
〇Practical Example
"I’m a big fan of Paul Weller and Eric Clapton. Will I be able to watch them both on the same day?"
"Well, unfortunately, I’m afraid they are not playing on the same day. Paul Weller is scheduled to play on Saturday, while Eric Clapton is playing on Sunday."
「ポール・ウェラーとエリック・クラプトンの大ファンです。2人は同じ日に観られますか?」
「申し訳ありませんが、同じ日には演奏しません。ポール・ウェラーは土曜日に、エリック・クラプトンは日曜日にプレイします」
●Extra Point
「どんな人たちが出るのですか?」と尋ねたいときは、lineup(顔ぶれ)という表現を使うといい。
◎Extra Example
"Can you tell me the lineup for the Sunday concerts?"
"Just let me look at the schedule here. There are six bands playing on Sunday. The first band is Sting at twelve o’clock. After that, Bad Company for an hour and a half, followed by U2. Then at five o’clock, Robert Plant and Jimmy Page come on to play for two hours. The Who featuring Noel Gallagher perform at seven o’ clock, and finally we finish the evening with Eric Clapton and Steve Winwood."
「日曜日のコンサートの出演者を教えていただけますか?」
「出演者リストを確認してみますね。日曜日は6組のステージがあります。最初にスティングが12時に登場します。そのあとバッド・カンパニーのステージが1時間半あって、つづいてU2が出てきます。そのあと5時からロバート・プラントとジミー・ペイジが2時間プレイします。そしてザ・フーとノエル・ギャラが―が7時に出てきて、最後はエリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドのステージでフィナーレとなります」
こんなコンサートがあったら、ほんとうに夢のようですね。
この単語を知らない人はいないと思うが、今日のGetUpEnglishではこの名詞を使った注意すべき表現を学習する。
「タクシーで家に帰る、家に向かう」というときは、次のように言えばいいようだ。
〇Practical Example
"Oh, Akiko is there."
"After she has finished her work, Akiko is taking a taxi home."
「ああ、章子があそこにいるね」
「仕事を終えて、タクシーで帰宅するんだね」
●Extra Practice
「わたしはタクシーに乗る、つかまえる」はI’ll take a taxiで問題ないが、誰かに対して「タクシーが来るから、それに乗って……に向かうことになる」と言うようなときには、受身形が使われる。
◎Extra Example
"Let me know my schedule today, Mr. Udo."
"Yes, Eric. At 3:30 p.m., you will be taken by taxi to Nippon Budokan."
「ウドーさん、今日のぼくのスケジュールを教えてください」
「エリック、わかりました。午後3時にタクシーで日本武道館に向かいます」
たとえば「……するのに、いちばんいい方法は?」というような質問をされたときに、I think the best way to do that is…というような答え方をよくすると思う。
こういった表現がとっさに使えると、会話もスムーズに続けられる。
今日のGetUpEnglishでは、I think[believe] the best…to…という言い方を学習しよう。
〇Practical Example
"What should I do to take weight off, Shikamaru."
"I think the best way to take weight off is to reduce the amount you eat, Choji."
「シカマル、体重を減らすにはどうしたらいい?」
「チョージ、いちばんいいのは食べる量を減らすことだと思う」
●Extra Point
次のような形でも使われる。
◎Extra Example
"I believe that appealing to you for help is the best thing I can do, Raikage."
"Okay, what can I do for you, Tunade."
「雷影、そなたの力にすがるのが一番だと信じる」
「わかった、で、綱手、おれはお前に何ができる?」
inconvenienceは「不便、不自由、都合の悪さ、迷惑」であるが、日常的には「不便な思いをさせること、面倒や迷惑をかけること」の意味で、よくお詫びの表現として使われる。
今日のGetUpEnglishは、この表現を学習しよう。 覚えておくと、便利だ。
〇Practical Example
"Once again, I’m really sorry for the inconvenience."
"Don’t worry. It’s okay."
「ご迷惑をおかけしましたこと、改めてお詫びいたします」
「ご心配なく。大丈夫ですから」
●Extra Example
もう一例。口頭でも、次のようなかなりていねいな言い方で使われることがある。
◎Extra Example
"Once again, please accept our sincere apologies for the inconvenience."
"No, problem. It’s all right."
「このたびはご迷惑をおかけしてしまいましたことを、改めまして、深くお詫び申し上げます」
「問題ありません。大丈夫です」