ダンボール遊園地
9月30日、金曜、二十六夜、晴れ、
クーラーなしでメイクできる。
掛け布団を出して干し、カバーを洗う。
庭に出て布団をはたいたり、猫トイレの掃除をしたり、
花にかまったりして部屋に戻ると数箇所蚊に刺されていた。
もういないと思ったけど甘かった。
チェリーセージにやっと花が咲いた。澄んだ赤。
雑草がおとなしくなった。
朝ご飯(トーストとウィンナー、コーヒー)を食べていたら
殿が膝に乗り、後から来たモンチ、殿を押しのけて膝に乗る。
会社は二代目と二人。
嫌いな人なのに、お昼に誘われて断りきれず。中華屋で焼きそば。
仕事が終わる頃、Cが迎えに来る。
マジカル・ミステリー・ツアーを聴く。
スタンドにガソリン入れに行き、Cんちに寄って一服。
猫たちは暑くもなく寒くもなく気持ちのいい気候で
いくらでも寝れるらしく、ベッドから降りようともしない。
「Nはいい夏だったねぇ。私は郵政民営化の夏!」
「選挙の夏?」「自民圧勝の夏!「郵政民営化が可決するまで3×××!」
三茶に行き、セキゼンで猫缶、薬局で入浴剤、
ジョンソン&ジョンソンのボディクリームその他。
今月は現金がないので、千円ちょっとの買い物でもカード。
カルディでコーヒー、チョコ、ディチェコのパスタなど買出し。
モスでバーガーを買ってジムのテラスで食べる。
受付でライターを借りて一服。
寒くもなく、暑くもなく、気持ちがいい。星が見える。
月の出は3時なので見えない。次の月曜が新月。
C「なんで私に怯えるんだろう?
なんか利用されそうって思われるのは何故だろう」
「愛がないからじゃないの?」
「ああ、愛がないからか! そんなことか」
猫や身内や親友には計り知れない愛があるのに。
テラスでひとしきりおしゃべりしたら、
受付にライターを返して帰る。何しに来たのか?
Cんちに戻って軽くヨガ。
パリ部ルール:スエットははかない。
帰宅。今日もMP3編集。
ビーが元気に走りまわる。モンチも走り回る。
黙って膝に乗りたい殿は不機嫌。
9月29日、木曜、晴れ。
朝起きると、部屋にネズミのオモチャが散らばっていた。
モンチは、前に自分で冷蔵庫の下に押し込めたネズミを、
昨日の夜から執拗に取り出そうとしていた。
夜中も執拗にがさごそやって、
たくさんのネズミを取り出すことに成功したらしい。
そして、夜になる頃には、
またネズミ群を冷蔵庫の下に追い詰めて、1匹もなくなった。
会社に行く途中で三茶に寄って、仕事で使う布など購入。
下の方の生地が欲しかったので、
生地屋のおばちゃんが上の方の生地の束を持ち上げようとして、
私も手伝おうとして手を添えたら、
「いいから!」と軽々持ち上げていた。なんか「すみません」…。
郵便局で、いろいろ払い込み。
すっきりしたけど、今月使える現金がなくなった。
ここまでなくなると、逆に清々しい。
用事が終わった後、スタバの外のベンチで一服。
行きかう人を眺めつつ、安らかな気持ちで。
若い人からお年寄りまで、用事があるようなないような、
一人で歩く人ばかり。会社に着いて、前掛けを縫う。
そういえばこの前銀座で、
若い女性が居酒屋の看板を引きずってエレベーターに乗ってきた。
彼女が乗ってくるときも、降りるときも、
開ボタンを押していてあげたのに、お礼の一つもいわない。ブス!
ダーが遅くなるというので、晩ご飯はカルボナーラ、サニーレタスで手抜き。
ママに電話。孫の話。携帯で動画を撮って何度も見ているらし。
MP3編集。CDの山にしゃがむと、
モンチがすっとんできて「遊ぶの?」と期待をふくらます。
大長編ドラえもん《のび太の奇岩城》
海底でのキャンプが楽しそう。海の中の景色のきれいなこと。
海底都市の壮大な話も最高に面白かった。
フルCGムービーで見たいなァ。
【今日のメモ】
チェーホフ「犬をつれた奥さん」より
○いったい男女の関係というものは、初めのうちこそ生活の単調を小気味よく破ってくれもし、ほんのちょいとした微笑ましいエピソードぐらいに見えるけれど、まっとうな人間―ことにそれが優柔不断な思い切りの悪いモスクヴァ人の場合だと、否が応でもだんだんに厄介千万な一大問題に変わって来て、とどのつまりはなんとも身動きのならぬ状態に陥ってしまうもののである。といった事情は、たび重なる経験のおかげで、それもまったくもって苦い経験のおかげで、彼はとうの昔に知り抜いていた。だのにまた胸そそられる女に出くわす段になると、せっかくの経験もどうやら記憶からずり落ちてしまって、ああ生きることだと思い、この世の一切がたわいもない、面白おかしいものに見えてくるのだった。