小渕優子の後援会観劇政治資金収支報告書の収支差額は収支双方からの裏ガネ作りの錬金術か

2014-10-18 08:58:48 | Weblog



      生活の党PR

       《10月10日(金) 鈴木克昌代表代行・幹事長定例記者会見要旨》

      『地方創生、地方がどうしたいのか自分たちで考える力が必要』
 
      【質疑要旨】
      ・選挙権年齢引き下げについて
      ・野党との選挙区調整について
      ・総支部長数について
      ・連合の支援について
      ・地方創生関連法案について

      《10月19日(日) 畑浩治総合政策会議議長NHK『日曜討論』》

      番組名:NHK『日曜討論』

      日時:平成26年10月19日(日)9:00~10:00(生放送)
      内容:“アベノミクス”と日本経済について
          消費税率10%への引き上げについて
            労働者派遣法改正案について
          「地方創生」実現のための具体策は等

 昨日のブログでは小渕優子の政治資金規正法違反疑惑について国会議員の後援会が観劇や野球観戦、その他レクリエーション的行事で後援会員の歓心を買い、支持者として引き止めておく昔からあった古典的手法を現在も引き継いで行われている政治後進国性を書いた。

 だが、次の記事を読んで、政治資金報告書に観劇や野球観戦に関わる収支の差額が生じているのは収支双方から裏ガネ作りの錬金術を施した結果の現象ではないのかという疑いを持った。

 但しあくまでも記事を読んだ限りの疑惑であることを断っておく。

 《小渕氏団体の観劇会、「バス27台・千人参加」と参加者》asahi.com/2014年10月17日23時08分) 

 マスコミ記事の多くが収入よりも支出が5、6倍と多い、その差額は後援会員らの観劇会費用の一部を負担した、政治資金規正法が禁止している利益供与に当たるのではないかと指摘していて、この記事も同じ趣旨を背景としている。

 明治座観劇は関係者の話として、後援会の「女子部大会」として開かれていると伝えている。今年は大臣就任後のため不参加だったが、例年は小渕氏本人も顔を見せることになっていると書いている。

 やはり先生が顔を見せるのと見せないとでは、参加の価値が違うのだろう。舞台で挨拶するという。その挨拶は熱烈な支持者にとっては有り難いお言葉となるに違いない。携帯やデジカメでパチパチと写真を撮るシーンが目に浮かぶ。

 記事は取材できた複数の参加者の言葉を紹介している。

 「1万2千円の会費を払った」

 70代の女性参加者「各地区から大型バスが全部で27台出ていると聞いた。参加者は1千人ぐらいいたのでは」

 〈女子部幹部のあいさつの後〉と書いているから、小渕優子が大臣就任後の今年のことなのだろう、〈食堂で昼食の弁当をとり、正午から天童よしみさんの歌謡ショーを見た。席は地区ごとにくじ引きで決められる。客席の1、2階部分は満席だったという。午後3時半にショーが終わり、再びバスで帰ったという。〉云々――

 1万2千円の会費を払って、1000人が参加した。12000円会費×1000人参加=1200万円の収入があったことになる。但し今年の話で、毎年参加者の人数が同じということはないはずだが、大きく変動することは考えられないから、ほぼ1000人前後の参加者があったはずだ。

 観劇にしても、出演者に応じて入場料が違うから、平均して1000円の会費で見積もることにする。

 1万円の会費×1000人の参加者=1千万円の収入。

 各新聞記事を調べた範囲では2010年と2011年の収支しか正確な金額を見つけることができなかった。

 観劇会費収入。

 2010年約373万円。2011年に約369万円。

 明治座「入場料食事代」としての支出。

 2010年契約1689万円。2011年契約1696万円。

 これが利益供与なら2010年は総額1千316万円、1000人参加と見て、一人頭1万3160円の負担。2011年は総額1千327万円の負担。一人頭1万3270円の負担となる。総額から見ても、一人頭から見ても、多過ぎないだろうか。

 1000人の参加者と見て1万円の会費とすると、1千万円の収入と見積もることができるが、2010年にしても2011年にしても400万円弱の収入の記載となっている。

 400万円弱を1万円の会費で逆算すると、400人の参加者ということになる。2014年は大臣就任ということで例年になく大勢の参加者があって、1000人も参加したことになったとしても、600人の差は大き過ぎるし、就任したからと参加するのは後援会に対する協力度とその協力度によって計測される小渕優子に対する支持の熱心度という点であまりにも現金過ぎて、新たな参加者は足元を見られることになる。

 例年参加している支持者から、「大臣になろうとならなかろうと、変わらずに協力している」と、一段下に見られるかもしれない。

 果して400人前後の参加者だったのだろうか。

 明治座に支払った2010年と2011年の金額を1700万円として計算すると、

 1700万÷400人の参加者=4万2500円の「入場料食事代」となる。

 10月24日の天童よしみ明治座特別公演はS席12,000円 A席5,000円となっていて、席の内訳はS席1304席、A席144席、合計1448席であるが、42500円の「入場料食事代」は多過ぎることになる。

 但し1000人の参加者とすると、

 1700万÷1000人の参加者=17000円「入場料食事代」となる。

 明治座に団体割引があるかどうか分からないが、父親が小渕恵三である小渕優子の現職国会議員であることの威光と年ごとのリピーターとなっている明治座にとってのご利益を考えると、常識的に考えても、大幅な団体割引がなかったとは考え憎い。

 団体割引で「入場料食事代」1万円と仮定すると、大型バスで50人乗ることができるから、20台必要となり、チャーター代が1台10万円としても、1人2000円。これも父親が小渕恵三である小渕優子の現職国会議員であることの威光と年ごとのリピーターであることから、値引きも可能であるはずで、1万円+2千円の会費とすれば、観劇は可能となる。
 
 もし1000人前後が例年の参加者で、1千万円前後を収入としていたと疑うとしたら、2010年と2011年の600万円前後の行方が問題となる。

 一番に考えることができるのは裏ガネに回したのではないかという疑惑である。

 裏ガネの錬金術に関しては実際の収入よりも報告書の収入を少ない金額にして、その少なくした分を裏ガネに回す。支出の場合は実際の支出よりも報告書の支出をより多い金額にして、その差額分の税金負担を少なくしたり、差額の中に不正に得た政治献金、その他のカネを忍び込ませて、収入を操作して裏ガネに回したカネ共々留保しておき、表に出すことのできない支出に回したりすることが錬金術の相場となっている。

 収支の各項目共に少額ずつの裏ガネづくりであったとしても、収支全体の項目は多数に亘るから、その多くで錬金術を施していたとしたら、相当の金額となる。

 但し支出として明治座に払った2010年契約1689万円と2011年契約1696万円は計算上はギリギリの数字で、裏ガネを作るには団体割引をより多くしなければならない。

 例え支出面で正確な数字を記載していたとしても、収入面で少な過ぎる金額の記載は収入面のみで裏ガネ作りの錬金術を施していたと見ないことには理解が困難となる。

 もし利益供与のために収入を少なく記載したとしたら、それだけで理解不能となるばかりかして、少なく記載した分を後援会費から補填したとすると、補填金額が膨らむことになって、なおのこと理解不能となる。

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