一年振りというか、今年も機甲師団駐屯地祭の日が近付いてきた。中部方面隊管区の10師・3師管区内の駐屯地祭や基地航空祭、体験航海に重点を置くHARUNAとしては、富士総合火力演習や観艦式などと並び数少ない遠征の機会である。
添付した画像は第七師団司令部広報室が広報を目的として公式HPにUPしていたものである。
第七師団は既報の通り日本唯一の機甲師団として、陸上自衛隊の機動打撃能力の中枢、若しくは日本有事の際に戦略予備部隊として決戦に備える重要な部隊である。
師団の編成は三個戦車連隊を基幹とし、その主力装備は言うまでも無く286輌にも達する戦車を介した打撃力である。また、普通科、特科、施設科も機械化され、師団機能全体が24時間で数百キロの展開能力を有する(通常、特に後方支援部隊の随伴速度に主力部隊の展開能力は左右される)。
冷戦後の今日においても、機甲師団という重装備部隊の地位はユーゴ空爆やイラク戦争において再認識され、また、その装備の特性上、実弾射撃や機動訓練を行うのに適した東千歳に師団司令部を、そして千歳・恵庭周辺に師団主力を配置し、日々訓練に当たっている。
日程や場所については上記画像を参考にしてもらうとして、その観閲行進や訓練展示は間違いなく、日本最大の規模であろう。
北大路機関