■次期固定翼哨戒機XP-1飛行試験
XP-1飛行情報に関しては、現在離陸、というような目撃情報が北大路機関に寄せられた場合、速報性に優れたFC2ブログ、第二北大路機関(http://harunakurama.blog10.fc2.com/)に掲載できるようにしている。
XP-1を撮りに行きたいのですが、いつ飛ぶんでしょうか?というような相談をよく受けるが、こちらが聞きたいほどだ。なにぶん当方、関係者でもなく、ただ航空の御利益があるという雷神を祀った上賀茂神社の御利益で撮影している身、飛んだという情報はあっても、飛ぶ、という情報は来ない。ただ、撮影データからの分析はできるので、集計してみた次第。
2008年最初の飛行試験は2月13日水曜日で離陸は0955時頃、着陸は1120時頃であった。初飛行の2007年9月28日が金曜日、第二回飛行試験が2007年10月17日の水曜日、第三回目の飛行試験は10月24日の、やはり水曜日に実施されている。ただし、後述するが木曜日に行われている場合もあり、週の真ん中、水曜日乃至木曜日、特に水曜日が多い、というところか。
2月21日に撮影したXP-1,岐阜基地に着陸する様子である。21日は木曜日であるが、実は前日の20日に遅れていたKC-767空中給油輸送機が岐阜基地に到着している。北米からそのままフライインしたため、KC-767の整備を行い、同時にXP-1の開発も実施している川崎重工の要員の関係、これがXP-1の飛行試験が水曜日に実施されなかったことと何か関係があるのかもしれない。なお、この日は六時間にも及ぶ長時間飛行試験を実施した。
随伴機として、海上自衛隊のP-3C哨戒機が飛行する。13日も同じであったが、21日に撮影したこのP-3Cには垂直尾翼に“51”という記載があったため、飛行試験を行う厚木基地の海上自衛隊第51航空隊の機体と思われる。第51航空隊は海上自衛隊の航空機評価試験部隊であり、MCH-101やSH-60Kなどの評価試験も実施、技術研究本部から海上自衛隊にXP-1が引き渡されれば最初に運用する部隊となるものとおもわれる。
2月28日の飛行試験の様子。飛行開発実験団のT-4練習機と思われる機体が随伴機の役割を果たしている。これが木曜日なのだが、空中給油輸送機の二号機到着が3月4日なので関係はなさそう、前日が悪天候というわけでもなく、これは航空自衛隊のT-4を利用するための諸事情が関係するのか、不明。T-4を随伴機としていることで、P-3Cでは追従できない程度の高速度飛行試験を実施した可能性がある。
3月26日の飛行試験。飛行時間は約四時間。26日は水曜日である。年度末ということで、新年度からこうした予定で飛行するかについて、保障できない。また、情報欲しい方なんかは既に航空専門誌やWeb掲示板なんかで飛行情報をこまめにチェックされている方もいるだろうし、蛇足な情報かもしれないが、一応掲載。手元の情報だけで作成したのでデータ漏れは気にしない方向でお願いいたします。
HARUNA
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)