■221系と連結可能
Hakase氏から、山陰線(嵯峨野線)で221系を見たよ、と教えてもらった。221系はローレル賞を受賞した西日本旅客鉄道の車輌で、いわゆるアーバンネットワークを構築した主力の車輌である。
西日本旅客鉄道では223系6000番台の導入を進めている。この車輌は一見、従来の223系系列と同型であるが、従来の223系(1000番台や2000番台)が主に新快速で運用されているのに対して、この6000番台は221系との連結運用が可能なダイヤ運行が為されている。車体性能でも6000番台は221系と同等のものとされている。
この編成も後部に221系を連結している。現在、京都線・神戸線・琵琶湖線の新快速運用には223系が充てられており、221系は“みやこ路快速”など支線運用となっている。223系6000番台の増強の結果、221系が支線に転じられることで、旧式となった103系や113系などを置き換えているということだ。
余談ながら、東海道本線の東京から大船、熱海、静岡から浜松まではロングシート車ばかりのようで(一部の普通電車にはクロスシートとしてグリーン車の設定があるが)、223系や221系のクロスシート電車に慣れた身には厳しい。この223系は1000番台の車輌で、並行する阪急特急、京阪特急に対抗するべく特急電車並みの高速度で運行されている。
西日本旅客鉄道管区には国鉄から引き継いだ201系や103系、113系、117系電車などが運行され、中には原型の車輌も現役だ。これは電車ファンには嬉しいが、利用者には特に113系原型車のボックスシートなどは使いにくく(個人的に乗ってみると好きなんだけどね)、時期的にも置き換えが検討されて然るべき時期になっている。
ロングシート車では321系電車が京都線や神戸線で運行されている。この321系は201系や207系の代替として導入されたものであり、旧式化が進む201系や103系電車が将来的に交代するとすれば、この321系の派生型となるのだろうか。無論、西日本旅客鉄道管区内から国鉄時代の車輌が姿を消すのは当分先ではあろうが、223系6000番台の増強により221系が支線運用に回されるのであれば、117系や113系を置き換える存在となるのかもしれない。
HARUNA
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