北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

岐阜基地航空祭2015詳報【第九回】 岐阜飛行開発実験団、異機種大編隊飛行

2015-11-15 23:09:46 | 航空自衛隊 装備名鑑
■岐阜基地航空祭名物
 岐阜基地名物異機種大編隊、航空祭の盛り上がりが最高潮となる瞬間がいよいよです。

 岐阜基地名物異機種大編隊、飛行開発実験団だからこその多機種の編隊飛行、航空祭パンフレットの飛行展示予定の時間が後しばらく、ではあるものの近づいてくると、それまで地上展示機や売店露店へ足を運んでいた方々が撮影位置、最前列付近に戻ってきます、なるほど皆様分かっていますね。

 メイン会場での撮影を放棄して、午前中に南側会場まで展開したのは異機種大編隊を撮影するためです、機動飛行は迫力ですが、F-15の機動飛行は、千歳や百里や小松や新田原に築城と那覇で撮影できます、F-4の機動飛行も新田原や百里で撮れるでしょう、F-2の機動飛行だって三沢や築城、復興すれば松島でも撮影できる、しかし異種大編隊はここだけ。

 大編隊は、新田原ならばF-15にF-4とT-4が参加します、那覇ですとLR-2にT-4の編隊なんかも見れます、築城ですとF-15にF-2の大編隊が凄い、しかし、岐阜基地は、C-1とT-4にF-15とF-4にF-2が一つの大編隊を組むのですから、ここでしか見られません、昔はF-2参加前にT-33とT-2が参加してもっとすごかったそうですが。

 岐阜基地に足を運ぶのならば、異機種大編隊を中心に撮影する、午前中の飛行開発実験団編隊飛行もありますが、それよりも輸送機が参加する異機種大編隊を優先する、ブルーインパルスが参加する年度であっても、ブルーインパルスは他の航空祭でも見られます、その行動指針にも続き当方は計画を立てる。

 さて飛行展示の話題です、岐阜基地=最新鋭航空機、です、P-1哨戒機、C-2輸送機、ともに岐阜生まれです、格納庫にはXASM-3やAAM-5改もならぶほど。もっともF-4EJのような老兵も頑張っていますが、ほとんどはF-4EJ改に改修されていまして、無改造のF-4EJは岐阜に若干のこるのみ。

 C-2輸送機の飛行展示、岐阜基地航空祭で期待されていたものですが、今年度遂に実現しました、我が国が戦後国産下最大の航空機です、先日までA-400M輸送機が展開する美保基地へ試験展開していたC-2の岐阜基地航空祭飛行展示にも驚かされました、なによりも本当に大きい。

 国産最新輸送機として開発が進められ、微妙に遅れているC-2輸送機です、最初は川崎重工側にいましたC-2,動きました、昨年度地上滑走に終わってしまったC-2はT-4に随伴され、離陸、C-2輸送機の航空祭飛行は今回が初めて、日本でも初めてですしC-2輸送機も観衆の前で飛ぶのは初めて。

 第二回飛行展示、異機種大編隊も、編隊を組みなおす際に、他の機体が機動飛行をしまして、機動飛行がひと段落すると異機種大編隊が組み替えて再度飛行展示を行うという流れです。離陸から順番に編隊を組むために離陸するだけでもかなり時間がかかります、滑走路へ離陸する航空機が並ぶ様子も見える。

 どの航空機が離陸するかが大きな関心です、機種は決まっているだろう、といわれるかもしれないのですが、岐阜基地のF-2は実験機塗装ですので何号機が飛ぶのか関心がありますし、もう一つの大きな関心事は、ブラックファントム、つまりF-4記念塗装機が午後も飛ぶのかどうか、ということ。

 予行を、木曜日に行われたとの事ですが、平日に休みを問て岐阜基地まで展開された方ならば、何回にわけて、どのような編隊で飛行するのか、そして編隊がどのように機動してゆくのかがわかるのですけれども、さすがに木曜日総合予行日に一日時間を確保する事は、観艦式後ではできません。

 ちなみに航空祭予行は、業種によって日曜日に休みを取れない人たちの航空愛好家と日曜就業を両立する重要な一日でもありまして、平日基地撮影を頻繁に行えていたころ、ある方に予行だけでほぼ全国の航空祭を廻っているという話を聞き、非常に驚いたことがあります、本当にすごいや。

 二機編隊で離陸する機種、単機で続く機種、離陸から編隊に加わる機種もあれば機動飛行に挑む機種もあり、大編隊は基地から離れた可児市上空や犬山市上空から岐阜基地へ向かうあたりから望遠レンズ越にみえますので、機動飛行を撮影しつつ、編隊にももちろん気を配ってゆきます。

 カメラは広角へ、その昔、カメラはデジタル一眼レフ導入草創期で一台しかなく、18-55mmレンズと70-300mmレンズしかもっていなかった頃は大変でした、機動飛行を撮影するには望遠ズームが必要ですが、大編隊となれば広角でなければ編隊がフレームから出てしまいますから、レンズ交換のタイミングの見極めが難しい。

 注意したいのは、機動飛行を行っている瞬間にも大編隊はこちらに向かっているという事でして、そして岐阜基地の場合、大編隊はさっきしっかり撮影したから今回はいいや、という選択肢がないということ、編隊が遠方にてから完全に編隊を組みなおしますし、なによりもその年しか組まない編隊も含む。

 18-200mm、このレンズはEOS-40Dが発売されたころに導入しましたが、文字通り革命的なレンズでした、当初SIUMAの18-200mmを、続いてSIGMA18-200mmOSレンズを購入しました、こちらは昔からの親友に渡してしまいましたが、EF18-200mmISレンズは、機動飛行から広角まで一本で撮影できるもの、これを導入してから、大編隊の撮影にもレンズに迷いません。

北大路機関:はるな くらま
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