北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

岐阜基地航空祭2015詳報【第十二回】 岐阜飛行開発実験団、航空祭終幕来年もよろしく!

2015-12-03 22:21:09 | 航空自衛隊 装備名鑑
■岐阜基地航空祭2015詳報
岐阜基地航空祭2015詳報、今回が最終回です、当日の帰投機を全機撮影しましたのでその写真と共に。

パッチ、撮影位置からの撤収ですが露店の前を通ります、その模擬売店で売られますパッチ、航空祭と云えばこちらも名物です。刺繍で一つ一つ丁寧に織り込まれたパッチは一つの工芸品といえ、飛行隊や航空団、大規模な訓練や作戦などに展開した際に有志の間で特注し数百枚単位で製造されるものです、一枚のお値段は1000円から2500円ほど。

ワッペンと云いますかパッチを一枚千円から千数百円を高いと考えるかどうかは人によりけりと思いますが、刺繍を積み重ねて、そして縫製に特殊技巧を経る事で容易には解れない一品として仕上がっていまして、所謂アイロンプリントで染料を白いだけの布地に塗りたくったものとは根本的に違う。

護衛艦の識別帽などが、パッチと並ぶものと考えます、刺繍で仕立てられていますので、ある程度の擦過では崩れませんし、実用品として身に着けるだけでなく、部屋に並べてみるだけでも航空祭をおもい出すことが出来ますし、来客の際などにもさり気なく並べてみますと、意外な会話の展開などもありました。

部隊でつくられるものは数百枚単位で注文されるのですが、部隊も数百人いますので一般に大量に出回る事はありません、もちろん、有名な飛行隊などのパッチは大量につくられますので大量に入手できるものですが、場合によってはそれだけ人気があり入手できないものもありますので、手に入れておきたい。

名刺代わり、といいますか、パイロット、海軍の場合はアビエーターというそうですが、操縦士の方々はフライトジャケットの所属部隊のパッチを見える場所に縫い付けるのですが、部隊が変わるとそのパッチはフライトジャケットの背中に移動します、するとパッチが背中にどんどん増えてゆくのですが、これがどの飛行隊にいたかという履歴書の代わりになる。

パッチは航空愛好家の間では何処其処の航空祭に行った、という意味合いもありますから、初対面同士の方々でも、最初の一言が、おお貴重なパッチですね、とか、おやあの航空祭まで足を延ばされましたかあ、と会話の端緒にもなる事があります、履歴書ではありませんが、アルバム替わり、というところでしょうか。

航空祭の露店では、パッチがたくさん並びまして、値段も値段ですので、何枚も何十枚も、まあ、買う人はいるのかもしれませんが、パッチ数枚で交通費に匹敵しますのでたくさんは買えない、そこで、よくよく吟味して、これぞ、という一枚を並ぶ中から選ぶのです、すると会計に向かう際に気付けば、これも、となっていて1~3枚で済む。当初1枚といっていたのが何かおかしい気もするが。

さあ、航空祭、帰路に一つパッチを買いましょう、と露店を見ますと、うむ、撤収中、でした。閉店した直後ならば、気軽にと声を軽く邪魔するよお、と入って行って店員さんにじろじろ視線を受けつつうまく受け流しながら購入するのですが、商品が既に箱に戻っている状態ではどうしようもない、かえりましょう。

名鉄電車は、順番に徐々に来場者が帰りましたので、当方が乗車する時間にはそれほど混雑していませんでした、ICカード乗車券が普及しましたので、タッチ1秒改札、改札前や券売機にて切符を買う手間というものがなくなった、というう事も混雑緩和に大きな威力を発揮しているのかもしれません。

着陸まで、航空祭を徹頭徹尾満喫し、当方一行は正門から帰路に就きました。駅で解散、名鉄も航空祭輸送に全力を投入しているようで、名鉄各務原線の一部の駅は4両分のホーム長しかないのですが、後ろ2両の扉扱いをしないという手法にて6両編成の急行が輸送に投入されていました。

最後に当方は岐阜の街で鮨と航空祭写真を肴にビールとウィスキーと日本酒と焼酎を一杯づつ頂き、巻物とともにもう少し大きな徳利で日本酒を頂き、ほろ酔い気分で無事帰路へ。航空祭の写真を眺めつつ、一杯やると旨い、快感です。最後になりましたが、現地でお世話になりました皆様ありがとうございました。

また、岐阜基地航空祭実行委員会と航空自衛隊の皆様、当日は素晴らしい飛行展示に感謝感激です、ありがとうございました。岐阜基地航空祭は、実は当方が初めて足を運びました航空祭、そのころブルーインパルスはT-2練習機の時代です、そしてWeblog北大路機関創設の2005年から毎年足を運ぶことが出来ている唯一の航空祭です、また来年もよろしくお願いいたします。

北大路機関:はるな くらま
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