■現代ロシアが挑む空母外交
ロシアのシリア沖空母派遣はドーバー海峡沖を航行し欧州へ圧力を掛けつつ展開しました、こうした示威行動は過去、ソ連時代の空母にて対馬海峡などでも繰り返されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/60/4b4d8947b33b2ce6d65ad861a4617fcd.jpg)
ロシアのシリア空爆参加はそれだけ世界からの注目を集めている為、その途上に訓練を実施する、という行動一つとっても、通常のアドミラルクズネツォフによる訓練実施以上に注目を集められることは確かでしょう。 海軍力には実際の戦力として以上に、軍艦外交や砲艦外交と称された、国家の方針を明確な形で周辺国に示すものがある、ということです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/67/6309c720e60045e4be34a6d51d8fdbef.jpg)
ロシア海軍の遠征は、艦艇の稼動状態の上限や燃料など行動を制約する部分が大きく、必ずしも盛んではありません。歴史を視てもロシア海軍の大規模な展開は限られた回数しかありません、ロシア海軍は1905年にバルト海から海軍の主力部隊を太平洋方面へ遠征させ、その際に日本海軍により対馬沖で全ての主力艦を撃沈もしくは拿捕される事がありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/1a/d70959dd35cb0bf0e76da77fd61865b2.jpg)
これは日露戦争の決定打となりました日本海海戦ですが、ロシア海軍はソ連時代も含め大規模な海軍作戦を実施できていません、ソ連事例には第二次世界大戦でも艦隊を沖合へ展開させることが出来ず、軍港に停泊させ放題として使用していました。冷戦時代には艦隊の再建に着手し、航空准王冠やミサイル巡洋艦に原子力潜水艦等を多数整備はしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/a5/b9552b2d187733d03da3eb4ea915020f.jpg)
モスクワ級ヘリコプター巡洋艦やキエフ級航空巡洋艦、カーラ旧巡洋艦やクレスタ級巡洋艦、非常に大型のキーロフ級原子力ミサイル巡洋艦、ミサイルを威圧的に搭載したスラヴァ級ミサイル巡洋艦等を建造しましたが、実戦へは殆ど参加していません。ただ、カムラン湾などでの訓練を繰り返し、戦争に訴えない範囲内での国家意思表明には寄与しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/69/52841554b4999a7b3fa9a765d46d69a5.jpg)
21世紀の今日、ロシア海軍の航空母艦は僅か一隻でより緒方のアメリカ海軍空母10隻と比較すればその能力は大きくはありません。しかし、航空母艦の能力を誇示するという事は大きな意味があります。アドミラルクズネツォフはSu-33戦闘機やMiG-29戦闘機を搭載しています、世界には航空機を運用する艦艇が多々ありますがこの中での存在感は大きい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/20/37e1f51b721d2deed2495e317a336560.jpg)
最大の物は72機の戦闘機を運用可能なアメリカのニミッツ級原子力空母ですが、イギリスはインヴィンシブル級空母が除籍されヘリ揚陸艦オーシャンのみ、イギリス海軍はかつて大型空母を保有していましたが30年以上前に除籍され、軽空母へ移行、その軽空母も除籍され、後継として2隻の大型空母を建造中ですが財政難により建造が大きく遅れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/f2/12d40cbc50eab1bbac8ba0f30f6e8d1d.jpg)
ロシアに対抗できる意味での、空母として運用できるのは、ラファール戦闘機とホークアイ早期警戒機を搭載するフランスの原子力空母シャルルドゴール、機関出力から新造の国産空母就役までの要員錬成に特化していますが中国の中古空母遼寧、程度であり、ロシアのアドミラルクズネツォフの大きさは相対的に小さなものではないことが分かるでしょう。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
ロシアのシリア沖空母派遣はドーバー海峡沖を航行し欧州へ圧力を掛けつつ展開しました、こうした示威行動は過去、ソ連時代の空母にて対馬海峡などでも繰り返されました。
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ロシアのシリア空爆参加はそれだけ世界からの注目を集めている為、その途上に訓練を実施する、という行動一つとっても、通常のアドミラルクズネツォフによる訓練実施以上に注目を集められることは確かでしょう。 海軍力には実際の戦力として以上に、軍艦外交や砲艦外交と称された、国家の方針を明確な形で周辺国に示すものがある、ということです。
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ロシア海軍の遠征は、艦艇の稼動状態の上限や燃料など行動を制約する部分が大きく、必ずしも盛んではありません。歴史を視てもロシア海軍の大規模な展開は限られた回数しかありません、ロシア海軍は1905年にバルト海から海軍の主力部隊を太平洋方面へ遠征させ、その際に日本海軍により対馬沖で全ての主力艦を撃沈もしくは拿捕される事がありました。
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これは日露戦争の決定打となりました日本海海戦ですが、ロシア海軍はソ連時代も含め大規模な海軍作戦を実施できていません、ソ連事例には第二次世界大戦でも艦隊を沖合へ展開させることが出来ず、軍港に停泊させ放題として使用していました。冷戦時代には艦隊の再建に着手し、航空准王冠やミサイル巡洋艦に原子力潜水艦等を多数整備はしています。
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モスクワ級ヘリコプター巡洋艦やキエフ級航空巡洋艦、カーラ旧巡洋艦やクレスタ級巡洋艦、非常に大型のキーロフ級原子力ミサイル巡洋艦、ミサイルを威圧的に搭載したスラヴァ級ミサイル巡洋艦等を建造しましたが、実戦へは殆ど参加していません。ただ、カムラン湾などでの訓練を繰り返し、戦争に訴えない範囲内での国家意思表明には寄与しました。
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21世紀の今日、ロシア海軍の航空母艦は僅か一隻でより緒方のアメリカ海軍空母10隻と比較すればその能力は大きくはありません。しかし、航空母艦の能力を誇示するという事は大きな意味があります。アドミラルクズネツォフはSu-33戦闘機やMiG-29戦闘機を搭載しています、世界には航空機を運用する艦艇が多々ありますがこの中での存在感は大きい。
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最大の物は72機の戦闘機を運用可能なアメリカのニミッツ級原子力空母ですが、イギリスはインヴィンシブル級空母が除籍されヘリ揚陸艦オーシャンのみ、イギリス海軍はかつて大型空母を保有していましたが30年以上前に除籍され、軽空母へ移行、その軽空母も除籍され、後継として2隻の大型空母を建造中ですが財政難により建造が大きく遅れています。
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ロシアに対抗できる意味での、空母として運用できるのは、ラファール戦闘機とホークアイ早期警戒機を搭載するフランスの原子力空母シャルルドゴール、機関出力から新造の国産空母就役までの要員錬成に特化していますが中国の中古空母遼寧、程度であり、ロシアのアドミラルクズネツォフの大きさは相対的に小さなものではないことが分かるでしょう。
北大路機関:はるな くらま
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