北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

平成三一年度四月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2019.04.27-04.29)

2019-04-26 20:01:17 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 平成も令和へ、皆様いかがお過ごしでしょうか。思えば本日が平成最後のプレミアムフライデーである事はさておきまして、平成最後の自衛隊関連行事紹介といたしましょう。

 水陸機動団創隊1周年及び相浦駐屯地創設64周年記念行事が実施されます。陸上自衛隊島嶼部防衛能力整備事業の主軸として昨年創設の水陸機動団は創設1周年を迎えました。佐世保市の相浦駐屯地には島嶼部防衛及び水陸両用作戦を担う水陸機動団本部とその主力に当る第1水陸機動連隊と第2水陸機動連隊及び水陸機動団偵察中隊が置かれています。

 水陸機動団は佐世保基地崎辺地区に隣接する崎辺分屯地が2019年3月26日に開庁を迎えたばかりで、分屯地にはAAV-7水陸両用車を運用する水陸機動団戦闘上陸大隊の大隊本部と第1中隊が駐屯しており、記念式典では陸上自衛隊の装甲車として最も車体の大きなAAV-7の観閲行進と水陸機動団固有の60mm迫撃砲等の参加する訓練展示が注目でしょう。

 大村駐屯地創設67周年記念行事、27日土曜日に執り行われます。大村駐屯地には第4師団隷下の第16普通科連隊と第4施設大隊、およびその支援に当る第4後方支援連隊の施設整備隊と第1普通科直接支援中隊が駐屯しています。第4師団は3月に最新鋭の16式機動戦闘車を装備する第4偵察戦闘大隊を改編創設し地域配備師団へ改編を完了した直後です。

 中部方面混成団創立12周年大津駐屯地祭、滋賀県大津市は琵琶湖畔の大津駐屯地祭です。海軍大津航空隊跡地に所在し、中部方面混成団本部と第109教育大隊に第4陸曹教育隊が駐屯している他、記念行事では隷下の第110教育大隊と即応予備自衛官主体の第47普通科連隊及び第49普通科連隊等が参加します。徒歩行進の規模では全国有数といえましょう。

 下志津駐屯地創設64周年記念行事-高射学校つつじ祭り、千葉県四街道の陸上自衛隊高射学校創設記念行事です。87式自走高射機関砲や11式短距離地対空誘導弾に03式中距離地対空誘導弾と陸上自衛隊高射特科部隊の幹部教育及び戦術研究と新装備評価試験を行う陸上自衛隊の教育部隊で、高射教導隊には陸上自衛隊の各種高射特科装備が全て揃っています。

 鹿追駐屯地創設62周年記念行事、27日土曜日に挙行されます。帯広第5旅団隷下の第5戦車大隊が駐屯しています。第5戦車大隊は90式戦車3個中隊を基幹とし、2004年には戦車大隊に本部管理中隊を加えた第5戦車隊へ拡大改編となりましたが、2011年に現在の第5戦車大隊へ縮小改編、今に至る。来場者が比較的少ない戦車部隊行事として知られる。

 鹿屋航空基地エアーメモリアルかのや2019、鹿児島県鹿屋市に所在する海上自衛隊鹿屋航空基地の航空祭です。南西諸島防衛の要衝であり、P-3C哨戒機を運用する第1航空群、UH-60Jを運用する第22航空隊、海上自衛隊で唯一TH-135を運用する第211教育航空隊、SH-60Kを運用する第212教育航空隊が展開、P-3Cでの度肝を抜く機動飛行が有名です。

 米海軍厚木基地-日米親善春まつり2019、第5空母航空団の最大拠点として永らく君臨していましたが、空母航空団は岩国航空基地へ移駐を完了、現在は第7艦隊第51軽対潜ヘリコプター飛行隊と第5空母航空団第77海上攻撃ヘリコプター飛行隊と第12海上戦闘ヘリコプター飛行隊が展開しています。春祭りではF/A-18E等戦闘攻撃機が大挙展示されます。

 舞鶴基地一般公開、10連休となっていますが舞鶴基地は北吸桟橋を一般公開しまして、第一弾としてイージス艦あたご一般公開を行います。あたご型ミサイル護衛艦一番艦、日本本土を弾道ミサイル攻撃から防衛する中枢の一隻で、この他、海軍記念館なども一般公開される。佐世保基地や呉基地などの一般公開情報は、各地方総監部HP等をご覧ください。

 さて平成も令和へ。昔は平和だったか、十年一昔といわれる昨今ですが、確かにここまでWeblogを長く続けていますと、始めた当時は平和だった、といえるのですよね、安全保障的な意味でも部隊の忙しさという意味でも人口密度という意味でも。安全保障的な意味で平和だったという事は、艦艇広報や公開展示に動員できる艦船や装備と航空機に余裕があった、ということ。

 海上自衛隊の展示訓練等は2014年を最後に実施できていませんが、北大路機関創設当時から数年は、護衛艦の体験航海が抽選ではあったものの当日券というものがありまして、出入港を撮影していますと、部隊広報に地本や募集相談員の方に乗りますかと問われてそのまま乗れたものなのですよね、そして参加艦艇も多かった、電燈艦飾も物凄い規模でした。

 安全保障情勢の変容による自衛隊への関心の高まりとインターネットメディアの普及による自衛隊行事の知名度という視点から来場者が増えまして、その上で広報行事に参加できる艦艇の数が限られてきますと、体験航海というものは非常に難しくなりまして、展示訓練を2014年以降開催出来ない状況です。こう考えれば、十年の昔は平和だったのですね。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・4月27日:鹿追駐屯地創設62周年記念行事…https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/5d/01_unit/butai/04_shikaoi.html
・4月29日:下志津駐屯地創設64周年記念行事-高射学校つつじ祭…https://www.mod.go.jp/gsdf/aasch/aaspr-hp/
・4月27日:米海軍厚木基地-日米親善春まつり2019…https://twitter.com/USFJ_J
・4月27日:中部方面混成団創立12周年大津駐屯地祭…https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/macb/
・4月28日:水陸機動団創隊1周年及び相浦駐屯地創設64周年記念行事…https://www.mod.go.jp/gsdf/gcc/ardb/
・4月27日:大村駐屯地創設67周年記念行事…https://www.mod.go.jp/gsdf/wae/4d/oomura/index.html
・4月28日:鹿屋航空基地エアーメモリアルかのや2019…https://www.mod.go.jp/msdf/kanoya/

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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