■4個即機連と機教に戦偵大配備
新任務増大を前に必要な装備が部隊数に追いつかない、防衛破綻という懸念が2000年代後半から指摘されているところです。
16式機動戦闘車は充足しているのか、これは自衛隊関連行事などでの観覧席での一つの定番の論点です。即応機動連隊は、四国の第15即応機動連隊と北熊本の第42即応機動連隊では本部管理中隊&第1普通科中隊&第2普通科中隊&第3普通科中隊&機動戦闘車隊第1中隊&機動戦闘車隊第2中隊&火力支援中隊、との編成でした。極めて強力といえる。
しかし滝川の機動戦闘車は単一中隊の車体表記でした。これは4月20日2100時からNHK総合で放映の“NHKスペシャル 平成史 第7回「自衛隊 変貌の30年~幹部たちの告白~」”において新しい運用体系として北部方面隊における即応機動連隊の訓練展示や北部方面総監視閲の際の様子を描いた際に車体に“10即機-戦”と記載されていたのですね。
89輌、今年度までに受領の機動戦闘車は89輌でしかありません。しかし、2019年3月に四つの機動戦闘車部隊が改編創設されます、南東北の第22即応機動連隊機動戦闘車隊と北海道滝川の第10即応機動連隊機動戦闘車隊、福岡駐屯地の第4偵察隊を増強改編した第4偵察戦闘大隊、戦車教導隊第4中隊から独立した駒門の機甲教導連隊戦闘中隊、以上です。
2018年に改編となりました即応機動連隊の第一陣、第15即応機動連隊と第42即応機動連隊は機動戦闘車隊が二個中隊編成を採用しています。その詳細は非公表ですが、恐らく各中隊は3両小隊3個基本とし中隊本部車両を有する10両程度の編成、機動戦闘車隊全体では、この2個中隊20両に加え本部車両を若干数加えた21輌か22輌編成、と考えられます。
偵察戦闘大隊は、第4師団HPの改編記念行事を俯瞰する限り、16式機動戦闘車と87式偵察警戒車に軽装甲機動車とオートバイ等が整列し部隊旗を受領する様子などが掲載されていまして、大隊本部と戦闘中隊に偵察中隊、と推察できます。二つの即応機動連隊と偵察戦闘大隊に機甲教導連隊、やはりどう考えても機動戦闘車の量産数が合わないのです。
滝川駐屯地の第10即応機動連隊は2019年3月の改編で第10普通科連隊を増強改編したものです。 前年改編の四国善通寺第15即応機動連隊機動戦闘車隊は “戦1”と“戦2”との表示を示していまして、2個中隊基幹である事が容易に分かるのですが、北海道滝川の“10即機-戦”表記では、機動戦闘車は1個中隊のみであるように考えざるを得ません。
ただ、人員規模について、北部方面隊は第10普通科連隊の駐屯地が所在する滝川市に対して、第10普通科連隊の第10即応機動連隊改編後の人員規模を850名と説明しています、滝川市は人口増になるとして歓迎していますが、この850名という人員規模は第15即応機動連隊と第42即応機動連隊と同数でして、実のところ機動戦闘車の規模が同数の可能性も。
四個即応機動連隊と新編の第四偵察戦闘大隊に機甲教導連隊戦闘中隊所要を考えると確実に不足する、が、10即応機動連隊と22即応機動連隊が一個中隊とした場合は、機動戦闘車隊を22輌編成と仮定して4個即応機動連隊所要で88両、ほぼ89両の納入数に達し、第4偵察戦闘大隊と機甲教導連隊所要が不足します。が、第二陣の即応機動連隊を縮小したら。
第15即応機動連隊機動戦闘車隊22輌,第42即応機動連隊機動戦闘車隊22輌,ここに今年改編の第10即応機動連隊機動戦闘車隊11輌,第22即応機動連隊機動戦闘車隊11輌,第4偵察戦闘大隊11輌,機甲教導連隊戦闘中隊11輌,合計88輌となります。ここに整備教育を行う武器学校所要を1両加えるとぎりぎり89輌,となるのですね。説得力ある一致と思う。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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新任務増大を前に必要な装備が部隊数に追いつかない、防衛破綻という懸念が2000年代後半から指摘されているところです。
16式機動戦闘車は充足しているのか、これは自衛隊関連行事などでの観覧席での一つの定番の論点です。即応機動連隊は、四国の第15即応機動連隊と北熊本の第42即応機動連隊では本部管理中隊&第1普通科中隊&第2普通科中隊&第3普通科中隊&機動戦闘車隊第1中隊&機動戦闘車隊第2中隊&火力支援中隊、との編成でした。極めて強力といえる。
しかし滝川の機動戦闘車は単一中隊の車体表記でした。これは4月20日2100時からNHK総合で放映の“NHKスペシャル 平成史 第7回「自衛隊 変貌の30年~幹部たちの告白~」”において新しい運用体系として北部方面隊における即応機動連隊の訓練展示や北部方面総監視閲の際の様子を描いた際に車体に“10即機-戦”と記載されていたのですね。
89輌、今年度までに受領の機動戦闘車は89輌でしかありません。しかし、2019年3月に四つの機動戦闘車部隊が改編創設されます、南東北の第22即応機動連隊機動戦闘車隊と北海道滝川の第10即応機動連隊機動戦闘車隊、福岡駐屯地の第4偵察隊を増強改編した第4偵察戦闘大隊、戦車教導隊第4中隊から独立した駒門の機甲教導連隊戦闘中隊、以上です。
2018年に改編となりました即応機動連隊の第一陣、第15即応機動連隊と第42即応機動連隊は機動戦闘車隊が二個中隊編成を採用しています。その詳細は非公表ですが、恐らく各中隊は3両小隊3個基本とし中隊本部車両を有する10両程度の編成、機動戦闘車隊全体では、この2個中隊20両に加え本部車両を若干数加えた21輌か22輌編成、と考えられます。
偵察戦闘大隊は、第4師団HPの改編記念行事を俯瞰する限り、16式機動戦闘車と87式偵察警戒車に軽装甲機動車とオートバイ等が整列し部隊旗を受領する様子などが掲載されていまして、大隊本部と戦闘中隊に偵察中隊、と推察できます。二つの即応機動連隊と偵察戦闘大隊に機甲教導連隊、やはりどう考えても機動戦闘車の量産数が合わないのです。
滝川駐屯地の第10即応機動連隊は2019年3月の改編で第10普通科連隊を増強改編したものです。 前年改編の四国善通寺第15即応機動連隊機動戦闘車隊は “戦1”と“戦2”との表示を示していまして、2個中隊基幹である事が容易に分かるのですが、北海道滝川の“10即機-戦”表記では、機動戦闘車は1個中隊のみであるように考えざるを得ません。
ただ、人員規模について、北部方面隊は第10普通科連隊の駐屯地が所在する滝川市に対して、第10普通科連隊の第10即応機動連隊改編後の人員規模を850名と説明しています、滝川市は人口増になるとして歓迎していますが、この850名という人員規模は第15即応機動連隊と第42即応機動連隊と同数でして、実のところ機動戦闘車の規模が同数の可能性も。
四個即応機動連隊と新編の第四偵察戦闘大隊に機甲教導連隊戦闘中隊所要を考えると確実に不足する、が、10即応機動連隊と22即応機動連隊が一個中隊とした場合は、機動戦闘車隊を22輌編成と仮定して4個即応機動連隊所要で88両、ほぼ89両の納入数に達し、第4偵察戦闘大隊と機甲教導連隊所要が不足します。が、第二陣の即応機動連隊を縮小したら。
第15即応機動連隊機動戦闘車隊22輌,第42即応機動連隊機動戦闘車隊22輌,ここに今年改編の第10即応機動連隊機動戦闘車隊11輌,第22即応機動連隊機動戦闘車隊11輌,第4偵察戦闘大隊11輌,機甲教導連隊戦闘中隊11輌,合計88輌となります。ここに整備教育を行う武器学校所要を1両加えるとぎりぎり89輌,となるのですね。説得力ある一致と思う。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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