北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和二年度九月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2020.09.19-09.20)

2020-09-17 20:17:17 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 台風シーズンを迎えても先日の二連発以降は幸か不幸か一向に来ませんが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今週末の自衛隊関連行事も新型コロナウィルスCOVID-19影響により全て中止となっています、いまのところ実施される予定の行事というものは無く、部内行事様に航空自衛隊の一部が記念塗装を実施しています。記念塗装は年末にかけてコロナ終息を見越しての準備と受け取れるのですが残念ながらその実現は難しいのかもしれません。今年いっぱいは。

 政府は行事自粛予定の5000名上限を撤廃し、これにより野外イベントなどは数万の動員があるものも実施する事は理論上可能とはなっています。ただ、自衛隊は行事実施に慎重です。考えられるのは、自衛隊に広報業務は重要ではありますが自衛隊が軍事機構であり、その任務は興行団体ではありません、劇団やスポーツ団体の様な死活性はないのですね。

 自衛隊は感染防止に務め即応体制を維持する事の方が重要度は高い為なのですね。すると、やはり感染終息までは行事自粛という状況が続くのでしょう。北大路機関では行事再開めどは東京五輪が一つの目安となるのではないでしょうか、東京五輪を実施できる程度まで感染拡大が収まったのであれば自衛隊行事再開が可能となるであろう、という意味です。

 治療法について。楽観的要素や確立した治療方法はありませんが、新しい治療方法が確立しつつあります、それはステロイド剤の利用と抗血液凝固剤の効果的な利用というも御です、旗艦総監による人工呼吸、この新型コロナウィルスが新型肺炎と呼ばれていた頃には肺の炎症に対し呼吸を維持する為に気管挿管を行っていましたが、治療実績を重ね新論が。

 炎症が危険。人工呼吸の為の気管挿管が合併症を誘発していた可能性が指摘され、人工呼吸は行わず、鼻孔に高濃度の酸素を送り込む高流量酸素療法に切り替わりつつあるようです。エコモ体外人工肺の様な負担も少なく、これにより存命率を著しく向上させているという。サイトカインシンドロームという全身一斉炎症が致命的な病状悪化が危険でした。

 全身炎症防ぐには。肺機能も全て炎症により機能不随となり死亡、これが新型コロナウィルスの恐ろしい点とされていました、しかし、肺炎ではなく延焼が危険であるという事が分れば炎症防止が第一となりますので、ステロイド剤により炎症を起こさないようにすることで肺機能が炎症を起こす、つまり肺炎症状そのものを回避する事が出来るのですね。

 全米医学雑誌JAMAによれば28日後の存命率が抗ステロイド剤により28%向上したとのこと。抗血液凝固剤も脳血栓などの衆生が出た際の最後の手段、という位置づけで実施されたのは初期の話であり、現在は症状がある患者にかなり早い時期から投与する事でサイトカインシンドロームが生じた際の血管膨張致命的劇症化を回避できる事が判明しました。

 俗説では既にコロナは弱毒化しており致死率低下がその証拠だ、という憶測が広まっていますが、ステロイド剤と抗血液凝固剤という当初あまり考えられていなかった治療法の確立と劇症化への有効な手段と考えられた人工呼吸に伴う旗艦総監を可能なかぎり回避する事で、いわば医学の勝利によって治療法が模索されたことが、大きいといえるのですね。

 いいかえれば、現在もこのCOVID-19の危険性は変わらないですが存命率は一定程度、あがったといえる。無症患者の早期隔離、実際にはもう一つ、症状が出ていない患者からは感染食が少ないという当初の俗説を覆し、感染者は症状の有無にかかわらず隔離化自主隔離を求める事で、世界では先進国を中心にかなり有効な死者数抑制の効果を示しています。

 すると厳しい自粛生活やウィズコロナという厳しい環境から脱するにはワクチン開発が今後の鍵を握ると云えます。ワクチンが開発されてもインフルエンザのように小流行を繰り返すのではないか危惧もありますが、小流行に留められる意義が大きい。COVID-19は爆発感染と無症キャリアが問題であり狙える対象を劇症化させる、ここを防げるのですから。

 アストラゼネカのワクチン治験再開について、ロイター通信が17日に報じたところによれば新型機悪露なウィルスワクチンAZD1222の治験中に説明できない疾患を誘発したとされていましたが、8日の治験中止以降、その疾患要員を調査した結果、ワクチン由来の疾患ではない、とオックスフォード大学が発表したとのことで、ワクチン開発は継続されます。

 ワクチン開発の楽観は許しません、中国ロシアのワクチンのようにCOVID-19株を使わない事で短期間で完成したが効果が疑問視されているものもある、しかし、ワクチン開発が異例といえる速度で進んでいる事も事実です。年内の治験完了が不可能ではありませんし、来年中に大量接種による集団免疫獲得は一つの目処でしょう。それまでは我慢の時代です。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・今週末の行事なし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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