北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】阪神基地サマーフェスタ2024(2)神戸でイージス艦まや一般公開は大人気(2024-07-14)

2024-09-22 20:24:51 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■神戸まや大人気
 物凄い行列でしたイージス艦まや一般公開は行列の長さと待機時間をみますとこの後大阪港にもいく予定ですからとてもとても、と見上げるだけとしてみる。ここは摩耶山見上げる神戸市だしなあ。

 イージス艦まや、神戸といえば摩耶山ということで今回の阪神基地サマーフェスタに一般公開へ寄港してくれました護衛艦ですが、所属は第1護衛隊群第1護衛隊、母港は横須賀です。建造費が1680億円と、こんごう建造費1200億円よりは高くなっていますが。

 こんごう建造費、昔は高いと感じたものです、護衛艦くらま建造費が427億円でしたか、竣工が1981年と1993年と十年以上違うのですけれども、ヘリコプター搭載護衛艦とミサイル護衛艦、ターターシステム艦ではなくイージス艦という事情はあってでも。

 まや型は確かに高かったのですが、続いて建造されるイージスシステム搭載護衛艦の建造費は2隻で5940億円まで高騰、エンジンとVLSの2隻分調達費用に先ず先行して2208億円、つづいて船体とイージスシステムの費用2隻分で3731億円の建造費となりました。

 まや、基準排水量7900t、そして高騰する次の護衛艦は基準排水量は12000t、満載排水量は公開されていませんが長期間の任務を想定しているということですから燃料などのめんから満載排水量で17000t位の水準になっていても驚くものではありません。

 ひゅうが型護衛艦の基準排水量が13500tであったのが満載排水量で19000tだったわけですから、イージス艦の次の護衛艦がこういう大型艦になることも多少は納得します、特に次の護衛艦は弾道ミサイル防衛に長期間の遊弋を想定し居住性も重視されるゆえ。

 はるな型ヘリコプター搭載護衛艦の満載排水量は6800tでしたので、ひゅうが満載排水量19000t、後継艦の一世代でここまで大きくなり護衛艦の大型化はすごい、という率直な印象があるのですけれども、例えば次のヘリコプター搭載護衛艦はどうなるのか。

 いずも型ヘリコプター搭載護衛艦の満載排水量は27000tですから、この後継が空母クイーンエリザベス級のような大きさ、満載排水量67000tとなっても驚かないなあ、というのが本音です。募集広報のほうは大丈夫なのか、という問題はあるのでしょうけれど。

 DDHの巨大な完成予想図を提示した上で募集広報で、海上自衛隊はこの大型艦の乗組員を募集しています、と、大時代的ではあるけれども、大型艦をそのまま募集広報の目玉にするならば、勘違いした、いやシツレイ、夢を抱いた若者は集まらないか、なあ。

 まや型、一方でこの護衛艦まや型は漸く海上自衛隊が1993年から追い求めていたイージス艦8隻体制を、まや型二番艦はぐろ竣工で実現させたものでして、ターターシステム搭載艦をすべてイージスシステム搭載艦で置き換えたという転換点の護衛艦でした。

 護衛艦隊改編により来年度に4個護衛隊群を3個水上隊群に改編するという、もうすこし水上打撃群とか機動隊群とか名称を工夫してほしかったものですけれども、ミサイル護衛艦は8隻が定数、という時代が終わりかける直前に、はぐろ竣工が実現したわけ。

 水上艦隊に、護衛艦隊と掃海隊群が統合されて名称が変わるようですが、これにより護衛艦は水上艦隊で包括運用するという。護衛艦定数は48隻とか54隻とか防衛力整備計画が切り替わっていますが、要するに1個隊群で16隻か18隻が定数となるのでしょう。

 イージスアショア陸上配備型ミサイル防衛システムの中止に伴うイージスシステム搭載艦2隻の増勢、というものが既に進められていますので、イージス艦の定数は3個群で4隻づつ12隻となるのか、汎用護衛艦にも搭載するのか、時代は転換しつつあります。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【G3X撮影速報】中部方面混成団創設17周年記念行事【5】OH-1観測ヘリコプターが訓練展示の幕を開け(2024-04-27)

2024-09-22 20:00:43 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■訓練展示状況開始
 大津駐屯地の駐屯地祭会場に状況開始の喇叭が響く。喇叭じゃなくて号令だけだったような気もするけれどもイヤホラコレ第五回までに結構時間が経ってしまっているもので。

 OH-1観測ヘリコプターの飛来、陸上自衛隊ではOH-6観測ヘリコプターに続いてようと廃止の運命が待つOH-1観測ヘリコプターではありますが、空対空戦闘能力をゆうして敵対勢力の抵抗を排除して強行偵察を行える川崎重工の国産ヘリコプターです。

 上空から情報収集を行うOH-1、無人機でも対応できる、というのは政府の視点ですが、この機体には操縦士が操縦していて、操縦士は生存本能から周辺のあらゆる情報に関心を寄せる、これがヒトの五感に頼る情報収集につながる、と考えるのだけれども。

 UH-1J多用途ヘリコプターの飛来、富士重工がUH-1H多用途ヘリコプターにAH-1S対戦車ヘリコプターのエンジンなどを統合化し、性能向上とともにAH-1Sとの整備互換性を確保するべく開発した、見た目はUH-1だけれども国産のヘリコプターであったりします。

 レンジャーのUH-1Jからの降着、後継機としてUH-2が開発されていますが、UH-2の駆動系やエンジンなどを共通化しAH-1Z戦闘ヘリコプターにも負けないようなAH-2というものを開発して、ベル社経由で自衛隊以外の国際市場にも売り込めないか、と思うもの。

 情報収集へレンジャーの前進、結局のところ、人間、というものだとおもう。五感により敵の規模やデジタルデータの0と1では表現できない、気配というものを伝えるのは人間の役目だ。人間、ヒトが戦争する、そういうことを観測ヘリコプターについても。

 オートバイ斥候。人類に栄光あれ、とNieR:Automataのような言葉を重ねるわけではないのですけれども、こちらも五感を重視するからこそ重厚なセンサーを備えた偵察戦闘車両の技術が開発されてもやはりカワサキやホンダのオートバイで偵察を行うのだ。

 第3偵察戦闘大隊の87式偵察警戒車、第3偵察隊と第3戦車大隊が廃止され、その人員を以て編成されたのがこの第3偵察戦闘大隊です。偵察中隊と戦闘中隊を基幹としている。そのうち一部普通科連隊の第5中隊が廃止され戦車中隊が復活するのでは、とおもう。

 第47普通科連隊の軽装甲機動車前進、後継装備にイーグルⅣとハーケイ装甲車、ホーケイとかホークアイとかいわれているものですけれども、後継装備に置き換わるという装甲車ですが、これは小松製作所が開発した、軽量だが安くて使いやすい装甲車です。

 87式偵察警戒車の前進、軽装甲機動車とともにこの25mm機関砲を備えた装甲車も攻撃任務の一翼を担うべく前進します。1980年代の軽装甲の車両ですが、それまでは機銃を積んだジープしかなかったものですから、これでも制式化当時はけっこうな装備でした。

 92式地雷原処理車、偵察と情報収集の結果、仮設敵部隊は地雷を敷設していることが判明したため、第4施設団の戦闘工兵部隊を戦闘加入させ障害処理を行うという想定、昔は師団に75式装甲ドーザ装置とこの装備がありましたがいまは方面隊が直轄運用します。

 地雷原処理の準備、ロシアウクライナ戦争の2023年夏期反転攻勢の失敗により世界では重厚な地雷原を有効に啓開する技術を模索しています、この装備が制式化されて今年で32年、そろそろ自衛隊も新しい模範解答を装備として具現化しなければなりません。

 FH-70榴弾砲の空包射撃、障害処理を支援するべく中部方面特科連隊のFH-70が射撃をおこないます。煙覆や攪乱射撃、結局のところいまでも火砲は重要であり、ロシアウクライナ戦争を受け155mm砲弾は一発1万ドルを超えるまで価格が高騰しています。

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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-岐阜,小市民シリーズ聖地巡礼-夏限定トロピカルパフェ開幕

2024-09-22 18:22:21 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 岐阜城のふもとに再度行って参りましたのは。

 KURAさん、テレビアニメーション小市民シリーズに舞台として登場しました関係で、先日所謂聖地巡礼しました際に、夏限定トロピカルパフェ、作品には出ていたものの現実にはそんなメニューは無かった、という最中、パティシェさんが準備しているといわれた。

 夏限定トロピカルパフェ、ありました。9月8日から提供開始したという。アニメーションではインフレ時代を見越してお値段3980円というインバウンドインフレ価格で描かれていましたが、ここは岐阜だ、ということで実現したパフェは1980円とお財布にも優しく。

 小市民シリーズ、、テレビアニメーションはBS朝日放映のものが21日2500時からの放映で最終話を迎えましたが、その後に2025年から後半が放映されるというお知らせと共に、ちょっとヒロイン小山内ゆきさん、正確に限界があるようだと指摘する方も多いところで。

 氷菓の影響が大き過ぎたのではないか、こう思うのは同じ米澤穂信さん作品の映像化作品、テレビアニメ氷菓が京都アニメーションの作品であった事が大きい様にも。あの作品はヒロイン千反田えるさんと主人公折木奉太郎さんは原作では結ばれないような関係だったが。

 京都アニメーションの作品という事で、故人となってしまわれましたが武本康弘監督が大幅に砂糖を加えた様な脚本を仕上げ、ここにやはり故人となってしまわれましたが石田奈央美さんが絶妙の色彩設計を加えて、これはもう奉太郎結ばれるしかないな的雰囲気を。

 原作に忠実に描くと、ああいう感じなのだろうなあ、と考えるのは小市民シリーズと氷菓、これも古典部シリーズという作品の一つの長編が氷菓であったのですが。京都アニメーションの場合は加糖が凄かったので、青春はほろ苦い、という題目を吹っ飛ばした、とね。

 トロピカルパフェ、しかし、これはこれで美味しかった。こういう部分の加糖は大事だと思う、そしてアニメーションの話題とともに、アニメーションを愉しむ方々の、こういうものを食べたいという要望に、こう具現化してくれるお店は、うれしいものです。

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ウクライナ情勢-クルスク戦線ロシア軍第106空挺師団主力が展開,シヴェルスク方面から転進

2024-09-22 07:01:41 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 空挺部隊と云えば自衛隊含めどこの国でも訓練された最精鋭であるのにこうしたかたちで磨り潰されてゆくのは現場の方々へ同情を禁じ得ない。

 ロシア軍のクルスク州防衛状況について、ISWアメリカ戦争研究所は9月12日付ウクライナ戦況報告において第106空挺師団主力が展開した可能性に言及しました。第106空挺師団の戦闘加入についてISWはクルスク州での反撃を本格化させるために装備と戦闘経験の豊富な部隊の再配置を開始するための鏑矢ではないかと、ISWは分析しているもよう。

 第106空挺師団はシヴェルスク方面から転用される見込み。一方、全教全般ではロシア軍は東部戦線で前進しており、チャシブヤール北のドンバス運河カリニフカ付近、ウクラインスク集落とノヴォロディフカ集落というともにポクロフスク北東の地域、ドネツク市西方のホストレ付近において前進しているもよう。前進はいずれも僅かな規模に留まる。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 趣味の機材が此処まで活躍しているというのは驚く。

 FRVドローンについて、ISWアメリカ戦争研究所は9月12日付ウクライナ戦況報告においてポクロフスク近郊でのウクライナ軍による大規模運用を分析しています。ポクロフスク周辺が新しい焦点となりつつあるようですが、ISWはロシアのミルブロガー情報として、ウクライナ軍は個人運用型のFRVドローンを大規模に運用の有用性を示していた。

 FPVドローンはファーストパーソンビューの略称でゴーグル式モニターにより操縦するもの、ロシア軍の地上攻撃を各所で妨害しており、ロシア軍兵站線を劣化させるとともに歩兵部隊など死傷者を増大させていると報告しています。手榴弾の運搬による軽攻撃や、より大型の無人機への体当たり攻撃などが成果を上げているのでしょう。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 東部戦線の状況は依然として厳しくこういう国が隣国である為になかなか日本も北の守りを疎かにできないのだ。

 ロシア軍はウクライネスク集落を占領した可能性が高い、ISWアメリカ戦争研究所9月14日付ウクライナ戦況報告によればロシア軍はリュビモフカ西部に中隊規模の機械化部隊攻撃を実施しました、リュビモフカ西部での機械化部隊攻撃はコレネヴォ西部へロシア軍の浸透が本格化した兆候をしめしています。そしてポクロフスク西方では。

 ポクロフスク西方のウクライネスク集落に配置されていたウクライナ軍塹壕陣地をロシア軍が攻撃し、この結果ウクライナ軍陣地は占領、これによりウクライネスク集落全体が失陥した可能性が。またこのほか、ロシア軍はチャシブヤール北方のフリホリフカ南方地域においてわずかに前進したもよう。ロシア軍の進出限界線などについては不明のまま。

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