北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度九月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.09.21-2024.09.22)

2024-09-20 20:01:57 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 三連休が今週末もやってくるのですが自衛隊行事の行事予定を観てみますとまさに陸海空そろい踏み。

 小松基地航空祭2024、9月23日月曜日の開催予定です。ほくりくアイドル部今年も参加予定という。飛行教導群と第6航空団の展開する日本最大のF-15イーグルの基地である小松は、今年はブルーインパルスが飛行展示を実施予定です。ただ、大編隊によるオープニングフライトは0810時とかなり早い時間、この時間までには入場しておきたい。

 ブルーインパルスの飛行展示は1105時から、そして小松基地の目玉と言われるアグレッサー部隊、飛行教導群の飛行展示は1330時からとなっていますので、航空祭の最後がブルーインパルスならば混雑する前に基地を出て撮影、というヌルイ航空祭見学はゆるさない、という航空祭実行委員会の航空祭に掛けた意気込みをみているようですね。

 東北方面隊創設64周年記念行事、9月22日日曜日に挙行されます。式典会場は方面総監部の置かれています仙台駐屯地、かつてのような広大な霞目駐屯地霞目飛行場での観閲行進は最早実施されないのは寂しいかぎり。記念式典と訓練展示および装備品展示が行われ、観閲行進はポスターを見る限り実施される。仙台駅からシャトルバスが運行される。

 北海道補給処苗穂支処創設67周年苗穂分屯地祭、9月22日日曜日に開催される。今週末は北海道における唯一の自衛隊行事です。補給処の行事ということで派手な観閲行進や訓練展示は行われませんが、そのぶん混雑もないのでお子様と家族で、という感じ。自衛隊補給処統合改編が来年度末に計画されていますので、看板表札も貴重な記録となる。

 大湊地方隊ふれあい祭、9月22日日曜日に開催されます。事前申込制体験航海と湾内クルーズ、装備品展示や音楽演奏が行われる。大湊地方隊は海上自衛隊司令官制度開始に伴い総監部廃止が計画されていまして、貴重な行事といえる。一方、大湊地方隊によれば予備日として23日月曜日が設定されているため、荒天時の行事情報は予めご留意ください。

 秋田分屯基地航空祭、9月21日土曜日開催予定です。秋田救難隊の展開している秋田分屯基地は飛行展示では無く航空機展示中心の静かな航空祭ではあるのですが、今年はなんと入間基地よりC-1輸送機が飛来します。日本の航空輸送を支えたC-1輸送機も残り2機、そして年度末に全廃予定、保存展示も無いC-1を見ておける貴重な機会なのです。

 富山駐屯地創設62周年記念行事、9月22日日曜日に開催予定です。第382施設中隊の駐屯地です。分屯地ではなく駐屯地で駐屯地業務隊も置かれていますが、自衛隊有数のコンパクトな駐屯地としても知られます。予定では式典と観閲行進に模擬訓練と装備品展示が予定されている。駐屯地名物無料うどんコーナーなんてものも今年も開催されます。

 今津駐屯地創設72周年記念行事、9月21日土曜日に実施される。第3偵察戦闘大隊と中部方面移動監視隊、中部方面無人偵察機隊が駐屯しています、今年の春までは戦車の駐屯地でしたがそれは昔話だ。なお、徒歩での入場は出来ません、今津駅と隣接する臨時駐車場からシャトルバス、指定されたタクシーのみが駐屯地に入場する手段ですのでご注意を。

 舞鶴地方隊オータムフェスタ2024、9月22日日曜日に開催予定です。最新鋭護衛艦やはぎ、あがの、が揃った舞鶴基地、ヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが一般公開は現在ドック入渠中につき行えないようですが、自衛隊基地の岸壁の中でもっとも長大な舞鶴基地、艦艇一般公開とともに曳船体験乗船、また陸海空自衛隊の装備品展示も実施予定です。

 高知駐屯地創設58周年記念行事、9月21日土曜日に開催されます。第14旅団隷下の第50普通科連隊創設18周年を祝う行事で、高知駐屯地とありますが高知市では無く高知県香南市に所在していますのでお出かけのさいはご注意を。記念行事は式典と観閲行進に加え訓練展示も行われ、駐屯地祭には第15即応機動連隊の16式機動戦闘車も参加するもよう。

 屋久島宮之浦港掃海艇やくしま一般公開、9月21日土曜日と9月23日月曜日に執り行われます。ひらしま型掃海艇、貴重な木造掃海艇です。日曜日は一般公開をしないとのことで、土曜日が0830時から1630時まで、月曜日が0830時から1130時まで、情感受付締切はともに終了時間30分まえまで。屋久島でやくしま。宮之浦港の火之山埠頭に入港します。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・9月22日:北海道補給処苗穂支処創設67周年苗穂分屯地祭
・9月22日:大湊地方隊ふれあい祭
・9月21日:秋田分屯基地航空祭
・9月22日:東北方面隊創設64周年記念行事
・9月22日:富山駐屯地創設62周年記念行事
・9月23日:小松基地航空祭2024
・9月21日:今津駐屯地創設72周年記念行事
・9月22日:舞鶴地方隊オータムフェスタ2024
・9月21日:高知駐屯地創設58周年記念行事
・9月21日・9月23日:屋久島宮之浦港掃海艇やくしま一般公開

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ情勢-イランがFateh-360短距離弾道弾ロシア供与,ロシア軍ポクロフスク正面1個軍団を集中

2024-09-20 07:01:00 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ情勢
 経済制裁をどれだけ行おうとも現状の通り。

 アメリカのブリンケン国務長官はイランが多数の弾道ミサイルをロシアへ供与したと認めました。ISWアメリカ戦争研究所が9月10日に発表したウクライナ戦況報告によれば、SRBM短距離弾道弾をロシアへ送ったことを、アメリカの情報機関も確実な情報を得たとしていて、これはイギリスのタイムズ紙などがウクライナ軍情報筋を報道しています。

 Fateh-360短距離弾道弾がロシアに供与されており、具体的には9月4日にカスピ海を経由してイランからロシアへ輸送されたもよう。この際に引き渡されたミサイルは200発以上とみられています。カスピ海は内海でロシアとイランが海上で国境を接しており、過去には天然ガス田を巡る係争がありましたが、現在は両国を結ぶ補給路となっています。
■防衛情報-ウクライナ情勢
 ウクライナ軍,スミ州とクルスク州の二箇所で浸透している段階なのですが重装備を持たないロシア軍の機械化部隊が反撃を開始している。

 ロシア軍はクルスク戦線において反攻を開始した、イギリス国防省の9月15日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ軍のクルスク州占領地は800平方キロメートルから900平方キロメートルとなっていますが、ロシア軍は空挺部隊と海軍歩兵部隊を戦闘にウクライナ軍占領地の西方にある突出部へ置かれたウクライナ軍陣地を攻撃したもよう。

 クルスク戦線西方突出部のウクライナ軍陣地のいくつかはロシア軍に奪還され、複数の村落を奪還したもよう。ウクライナ東部戦線ではウフレダール近郊で前進、イギリス国防省はロシア軍の攻撃について、ハイテンポ、という表現を用いました。ただ、同時にもう一つの焦点、ポクロウシクへの攻撃にこの一週間前進がないとも表現しました。
■防衛情報-ウクライナ情勢
 一個軍団というと方面隊が丸ごと小さな町を攻撃している感じ。

 ロシア軍はポクロフスク正面に1個軍団を集中させている、ISWアメリカ戦争研究所9月10日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナの軍事評論家マショヴィッツ氏の発言としてポクロフスクに人員と装備で1個軍団規模の部隊を集中させているとしました、現在その圧力はポクロフスク正面と南東地域に同時に浸透をここ見ているという。

 ポクロフスク攻略は、しかしマショヴィッツ氏によればロシア軍は難渋しているとして、攻撃は24時間あたり16回から25回にわたり実施しているものの、大規模な攻撃では無く分隊規模から小隊規模という小規模な攻撃の回数が増えている都市的しています。ロシア軍はこの日、クレミンナ北西やクラスノホリフカ近郊で前進したとのことでした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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