北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ウクライナ情勢-韓国政府はロシア北朝鮮軍事援助強化に重大な憂慮,ロシア軍はフィンランド国境地域警備戦力大半を抽出

2024-06-25 07:00:55 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 国境警備兵力の大半を引抜くというロシアの異常事態、自衛隊ですらあの3.11の大動員の際に対馬警備隊は引抜かなかったというのに現状は苦境の表れなのか。

 ロシア軍はフィンランド国境地域警備戦力大半を抽出した、ISWアメリカ戦争研究所6月19日付ウクライナ戦況報告が示したところによれば、フィンランドのYle放送局が報道した情報を引用し、ロシアとフィンランドの国境地域に展開していた警備兵力の80%を抽出し、ウクライナ戦線に移送したとのこと。移動は人員に加え装備も含む。

 フィンランドはNATO加盟が決定しており、今後はフィンランドとロシアの国境地域においてロシア軍が軍事圧力を強めた場合にNATOが支援を行う事となりますが、通常戦力のウクライナへの再配置を行っている状況では、今後、通常戦力以外によるNATOとの境界線におけるポテンシャル維持が行われる可能性も否定できません。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 ウクライナの無人機100万機計画の進展をみていると日本の策源地攻撃にかんする反撃能力整備に例えば無人機一億機というような異次元の防衛力整備を考えてはと思ってしまう。

 ロシア空軍はウクライナ国境地域の空軍基地から戦闘機部隊を再配置している、6月20日のイギリス国防省ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ無人機行動圏内のモズドク飛行場、アフトゥビンスク飛行場、モロゾフスク飛行場、などからロシア軍が戦闘爆撃機などをウクライナ最前線から更に遠い地域へ対空疎開を行っているもよう。

 ロシア空軍では戦闘機事故が増大しており6月12日には北オセチア地域においてSu-34戦闘爆撃機の訓練墜落事故が発生しています。その背景には前線に近い基地からの戦闘機撤収が、結果的に後方の基地から前線への任務飛行距離が増大している事を示し、操縦士や機体整備などの負担が往復の長距離飛行により増大し、影響した可能性がある。
■防衛情報-ウクライナ戦争
 韓国の砲兵能力は質も量も高い水準で日本ももう少し野戦特科の強化を考えてはと思ってしまうのですけれども。

 韓国政府はロシア北朝鮮軍事援助強化に重大な憂慮を抱いている、ISWアメリカ戦争研究所6月20日付戦況報告によれば、これまで一貫してウクライナへの軍事援助を自粛していた韓国政府が、最近のロシアと北朝鮮の防衛協力拡大を背景に、一転してウクライナへの武器援助解禁に動く可能性があるという。韓国は世界有数の砲兵戦力を持つ。

 韓国聯合ニュースが報じたところによれば、ホジン国家安全保障局長は先日のプーチン大統領北朝鮮訪問に際して、北朝鮮への武器援助と新協定の締結を発表し、これが北朝鮮核戦力増大に繋がることなどへの警戒から、ロシアが北朝鮮へ国連安保理経済制裁違反の武器援助を強化継続する場合は、相応の報復措置を執る可能性を示唆しました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【防衛情報】X-62A-VISTA無人... | トップ | 【防衛情報】AH-6リトルバー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国際・政治」カテゴリの最新記事