北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】小牧基地航空祭2024【5】自衛隊・警察・消防の救難飛行と災害派遣展示(2024-03-03)

2024-06-29 20:24:05 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■航空祭は次の段階へ
 小牧航空祭はC-130の展示を完了して警察や消防まで参加します救難飛行展示や災害派遣展示へとすすみました。

 C-130H輸送機というのは戦術輸送機なのですけれども、こう、四発の迫力という事なのでしょうか、それとも目の前の観客の対比というのでしょうか、比べてみますとこれはもう大型の航空機に見えてしまうから不思議です。この構図は小牧ならでは。

 飛行展示はC-130H輸送機による飛行展示は終了したのですけれども、これから、邦人救出展示、いや、邦人輸送体験というものが開始されまして、何機ものC-130H輸送機が基地内を移動していまして、これこそまさに、エンジンの音轟轟と。

 EC-145ヘリコプターによる災害派遣展示が開始されました、愛知県警航空隊によるものなのですが、救助犬が、ボクどうなっちゃうんだろう、という不安げな表情とともに展示の準備を行っている。木曽川はじめ水害の懸念のある愛知県の救難展示だ。

 EC-145はドイツ軍がEC-665戦闘ヘリコプターの後継に選定したことで知られるもの、EC-665といえばユーロコプタータイガーとして有名になりましたがドイツ軍では近代化改修費が高すぎて維持できず稼働率が低下、EC-145で我慢することに。

 AH-1S対戦車ヘリコプターとAH-64D戦闘ヘリコプターの後継機について本邦では既存航空機に必要な性能を付与するとしていて、恐らくUH-60JAをガンシップ化するのでしょうが、そんな中途半端なもので現代戦闘を生き残れるとはとてもとても。

 C-130H輸送機、邦人輸送体験にあたっているこの構図、中々迫力があると自分で撮影して実感しました、やはり同じ機種の航空機が数機並びますところを真正面から望遠レンズの圧縮効果で仕上げますと、こんな迫力のある構図で仕上がるのですねえ。

 AS365N3ドーファン、名古屋市消防局の展示飛行と災害派遣展示が開始されました。この機種はアエロスパシアル社が天安門事件後の中国に、武器禁輸措置をかいくぐる民生機として技術移転しましたが、Z-19など今の中国戦闘ヘリコプターの始祖となる。

 のぶながの野望、というわけではないのですけれどのこのドーファンさんは名古屋市消防局では航空機のぶなが号、という。この機体が本能寺の変の際に在れば燃える本能寺から織田信長を救出できたのかもしれない、という意味合いでは、多分ない。

 名古屋市消防局による災害派遣展示の様子、実はこのAS365N3、原型となるSA365がアメリカ陸軍のUH-1多用途ヘリコプター後継機候補に挙げられたこともありましたが、UH-60として制式化されたのはS-70,ブラックホークシリーズでした。

 UH-60J救難ヘリコプターによる救難飛行展示の開始です。シコルスキー社が設計しましたが三菱重工においてライセンス生産が行われている、つまり背景にうつっていますところの三菱重工小牧南工場で製造されたUH-60となっています。

 ブラックホークシリーズは陸海空自衛隊で多用されている、一方で、アメリカでは無人機に改造したり逆に無人機母機として徘徊式弾薬を搭載して50km先を狙うなど自由に改造が行われていまして、せっかく日本国内に製造基盤を設けたのに本邦では。

 救難飛行展示に際しまして、ちょっと気づかされたのは救難機U-125が飛行しない事です、用途廃止が決まっている機種ですが救難教育隊に稼働機が無く地上展示機は小松救難隊のもの、最近の航空救難実績を見ますと、必要な航空機と思うのですが、ねえ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-河原町恵比寿,京都の中心でマンハッタンを愉しむBARのひととき

2024-06-29 14:10:30 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 日常に変化が欲しい時はちょっとだけBARで憩う時間の過ごし方も良いのかもしれません。

 BAR,と聞きますとM-1918自動小銃を思い浮かべる方の方がわたしの知人には多かった、というほどではないのですが、最近はそういう方たちとわいわいやる機会も、COVID-19の影響だ、少なくなりまして独り、お酒を愉しむ感じ。そんな時はBARへ。

 XYZ,いきなり終わりかい、と突っ込まれるかもしれませんが、好きなものに順番などあろうはずもないでしょうし、先ず、ラムベースにレモンのさっぱり感を暑い日には愉しみたくなる一杯目から。なんのことはない、シティーハンターの影響ですよね。

 季節のフローズンダイキリ、春の季節が続けばよいのにと思うイチゴのフローズンダイキリ、ここにミックスナッツとかを合わせてみます。これ、呉のBARで知りましたカクテルで、見た目もおしゃれですが、呑んでみてもこれ、お洒落だったのだ。

 イチゴにこだわったのは、先日久々に“空の境界”を観まして、それもプロジェクターの大画面で自宅にて観ました際に、式って苺が合うのか、という作中の印象で、まだ季節のカクテルに苺はあるかなあ、とおもいNEXTさんを探訪したという事情で。

 マンハッタン、雰囲気とバーテンダーさんの豊富なお酒の話題とともに苺さんを飲み干してしまいましたから、次はカクテルの女王というマンハッタンを。今宵もサルーテ、という艦隊これくしょんという文化紹介ゲームの影響で注文したわけではない。

 琥珀色のカクテルはウィスキーとベルモットとビターズを絶妙の配合でステアしたカクテル、度数は高すぎず、比較対象がストレートロックなのでお気になさらず、馥郁とした酒精と存在感ある甘味を託し込めた一杯、こういう一杯が日常を豊かにするのね。

 NEXT,BAR-NEXT,ここは中京区恵比須町という、河原町通の東側に在りますお店でして、ちょっと日常の疲れた時、お酒を愉しみたいという時に、お酒の知識とお酒を巡る雰囲気でゆったりとした時間を過ごすのに、お勧めできるのかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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日本海側で相次ぐ北朝鮮極超音速滑空兵器実験,北朝鮮が開発を進める極超音速滑空兵器は何を狙ているのか

2024-06-29 07:00:29 | 先端軍事テクノロジー
■日本海の緊張
 新しい脅威の性能について日米韓はレーダー情報を筆頭に慎重に情報収集を進めている段階ですが。

 北朝鮮が開発を進める極超音速滑空兵器は何を狙ているのか、北朝鮮はこのところ連続してミサイル実験を実施しており、そのうち一つは韓国国内から発射実験の上昇段階が撮影され韓国KBSニュースなどで報道されるところとなっています。この極超音速滑空兵器は弾道ミサイルに代わる打撃力になると考えられている次世代の誘導兵器となっています。

 極超音速滑空兵器、これは弾道ミサイルがロケットを用いて成層圏や宇宙空間まで到達する放物線上の弾道を描いて目標に接近し、この上昇高度が高ければ高い程に落下速度が増大することとなり、迎撃が困難となります。しかし弾道を飛行する為、宇宙空間でその進路上を待ち伏せるキネティック弾頭や迎撃ミサイル高精度化で迎撃は可能となりつつある。

 イランによるイスラエル弾道ミサイル攻撃の際、アメリカ海軍イージス艦が宇宙空間を飛翔するイラン中距離弾道弾を撃墜に成功しており、これは中距離弾道弾の実戦における初めての迎撃成功事例となり、1990年代や2000年代初頭には早過ぎて迎撃不能といわれた弾道ミサイル迎撃能力が、短距離弾道弾だけでなく中距離弾道弾にも有効と証明しました。

 極超音速滑空兵器は、鏃状やサーフボード状の弾頭を採用し、放物線を描かず不規則に機動することにより、中間部分で待ち構える弾道ミサイル迎撃システムを回避し目標を攻撃する装備となっていますが、軌道により強烈な負荷が掛かるとともに機動する事で正常な軌道を外れ命中精度が低下するために誘導装置技術が必要で北朝鮮は開発に苦闘している。

 しかし、もともと極超音速滑空兵器はロシアが先行して開発を進めていたもので、特にロシアとアメリカの対立が決定的となった、2007年決定の東欧ミサイル防衛システム配備、特にイージスアショア陸上配備ミサイル防衛システムなど、ミサイル防衛システムを破壊し、続く弾道ミサイルによる攻撃を容易とする為の第一撃であると理解されていましたが。

 イージスアショア陸上配備ミサイル防衛システムの建設中止、日本の場合はもともと2025年までに東北地方と西日本にイージスアショア陸上配備型ミサイル防衛システムを建設する予定があり、極超音速滑空兵器はこのイージスアショア等に向けられる懸念がありました、が、迎撃ミサイルブースター落下問題からこの計画は中止され、建設されていません。

 イージスシステム搭載艦、ミサイル防衛の主力はイージス艦であり、固定式で動く事が出来ず人工衛星は勿論観光客からも位置が暴露するイージスアショアとは異なり、沖合で行動するイージス艦は攻撃側にその位置を把握する事が難しく、30ノットで移動するイージス艦は常に移動する為、命中させるには速度を落とさなければ照準が出来ません。

 韓国に配備されているTHAAD高高度終末段階迎撃システムなども、地上には配備されていますが自走可能であり固定式のイージスアショアとはことなり、陣地変換は容易で、例えばクラスター弾頭などにより広範囲を加害半径に含める弾頭を用いた場合でも、移動式の地上配備型ミサイル防衛システムは、捕捉も破壊も容易でないのは現実というもの。

 核弾頭を搭載し指揮中枢、日本であれば首相官邸や横田基地の在日米軍司令部、韓国であれば大統領府の置かれた国防省か青瓦台、等を狙う用途という運用も考えられますが。北朝鮮は現段階で極超音速滑空兵器開発を進めていますが完成にはいたっていません、実用的兵器として核兵器を用いるのか、別の意図があるのか、慎重に見てゆく必要があります。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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