北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度六月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.06.15-2024.06.19)

2024-06-14 20:24:23 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 やはぎ今朝舞鶴帰港という一報が入ってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか、今週末の自衛隊行事紹介とそして来週の海外艦一般公開の話題を。

 第5旅団創立20周年帯広駐屯地祭、今週末日曜日に予定されています愛大の行事は第5旅団祭でしょう。道東地区の防衛警備及び災害派遣を担当し、北方領土返還の暁には北方領土も警備管区に含める予定です。一方、冷戦時代以来北方領土駐留ソ連軍、現在はロシア軍、その軍事圧力を一手に引き受ける精鋭部隊でもあり、装備も充実している。

 帯広駐屯地には第1対戦車ヘリコプター隊も駐屯していて、地形を見ればわかる通り平野部が広く地形防御が日高山脈まで望めない厳しい地形を防衛するべく、90式戦車、96式装輪装甲車、99式自走榴弾砲、16式機動戦闘車が揃う。帯広駐屯地へは帯広駅が最寄り駅です、特急が札幌駅から運行され、高速バスも帯広駅まで運行されています。

 帯広駐屯地の式典会場は周囲が小高い木々に囲まれていまして、いや正門から式典会場までは多少歩くのですが、訓練展示などは観客が視野に入らない、状況、という感じの構図で撮影できます。また観閲行進の経路が若干緩やかにカーブがありまして、真正面からという構図もできなくはない、公開されている区画を散策するといろいろあるのだ。

 岩手駐屯地創立67周年記念行事、東北方面特科連隊と第9偵察戦闘大隊、第9高射特科大隊等が駐屯しています。1970年に第9戦車大隊と第9対戦車隊が八戸から移駐しまして長らく戦車部隊の駐屯地として青函地区ににらみを利かせていましたが、2024年3月の改編により戦車大隊が廃止改編となり、偵察戦闘大隊が置かれ行事を迎えます。

 東北方面特科連隊、岩手駐屯地司令は東北方面特科連隊長が兼ねていまして、この部隊は第9特科連隊と第6特科連隊が2020年に廃止改編を受けた際に新編、FH-70榴弾砲を装備する4個特科大隊と本部管理中隊及び情報中隊を基幹としていまして、第2特科大隊と第4特科大隊は郡山駐屯地に分駐しています。火砲と機動戦闘車の行事となる。

 74式戦車が3月まで配備されていました駐屯地です、気づけば自衛隊には戦車大隊が一つもなくなってしまいまして、北海道にも無いのかと問われますと第5戦車大隊も第11戦車大隊も戦車隊に改編されて今に至ります、駐屯地に真新しい展示車両はないか、資料館などの記録写真なども辿り、戦車部隊在りし日の姿を想う行事となるのかも。

 海上自衛隊舞鶴基地一般公開、護衛艦やはぎ配備後初です。一か月に一回のみ行われます舞鶴基地北吸岸壁の一般公開が明日1000時から1500時まで行われます、受付の際に申し込み用紙をかき込む必要がありますが、Webで入手し印刷するか現地の受付で申込用紙を受け取り自分で記載することで自由に見学できます、上甲板公開は今は行われていない。

 第23航空隊の舞鶴航空基地も一般公開されます、ただ、離れた場所に在りまして驚くようなバス停の時刻表が見られますので、行かれる方は自家用車かタクシーをお勧めします、そしてSH-60哨戒ヘリコプターも凄いのですが、それ以上に、バス停のバス時刻表を撮影してみますと、ローカル路線バス乗り継ぎの旅、でも見られない凄いのが撮れる。

 宮崎港掃海艇あおしま一般公開、明日土曜日と明後日日曜日、宮崎港11号岸壁にて予定されています。木造船体を持つ掃海艇すがしま型の一般公開で土曜日は1300時から1600時まで、日曜日は0900時から1200時まで、受付終了は時間終了30分前まで。木造船体の掃海艇は順次FRP船体の掃海艇に切り替わるため、早めに見ておくべきです。

 トルコ海軍コルベットクアルアダ一般公開、呉基地で19日水曜日に予定されています。クアルアダは日本トルコ国交100周年と串本沖エルトゥール号遭難救助慰霊祭として日本を親善訪問しています、このクアルアダが水曜日、1000時から1200時までと1400時から1600時まで係船堀桟橋にて一般公開されます。最新鋭のステルス艦公開です。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・6月16日:第5旅団創立20周年帯広駐屯地祭
・6月16日:岩手駐屯地創立67周年記念行事
・6月15日:舞鶴基地一般公開
・6月19日:トルコ海軍コルベットクアルアダ一般公開
・6月15日・16日:宮崎港掃海艇あおしま一般公開

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ウクライナ情勢-第五世代戦闘機Su-57ウクライナ軍攻撃で破損,ロシア軍ウクライナスミ州越境攻撃

2024-06-14 07:00:05 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 三沢のF-35が事故に遭った際はショックでしたがロシアのSu-57は世界で初めて戦闘で喪失した第五世代戦闘機となった。

 ロシア航空宇宙軍のSu-57戦闘機が攻撃を受け損傷しました、第五世代戦闘機の戦闘による損傷は世界初となります。これは6月10日付NHK報道によるものでウクライナ当局が9日に発表したものを紹介しました。ウクライナ情報総局はロシア南部アストラハニ州の航空基地へ攻撃を実施、7日の攻撃前の衛星写真と8日の攻撃後の写真を示した。

 Su-57戦闘機について、攻撃後の衛星写真では戦闘機の損傷と火災の発生を示す内容が確認でき、Su-57戦闘機の損傷は史上初めてであるとウクライナ当局は発表しましたが、それ以上に第五世代戦闘機が事故以外で損傷するのは史上初となります。アストラハニ州はウクライナ最前線から590km離れており、攻撃手段は明らかにされていません。
■Su-57戦闘機とは
 流石に写真は撮った事はないのでF-35で代用で。

 Su-57戦闘機はF-35戦闘機やF-22戦闘機、中国のJ-20戦闘機と並ぶ戦後第五世代の戦闘機で、T-50/PAK-FAとして開発が進められていました。2010年に初飛行するも運用開始は2020年、2028年までに78機を量産する計画ですが、量産は遅延しており、撃墜を避けるために温存され、ロシアウクライナ戦争には積極的に投入されていません。

 第五世代戦闘機とは、第四世代戦闘機が多機能レーダーの搭載によりそれまで制空戦闘と対地対艦攻撃を別々の機体が実施していたのに対し多目的戦闘機として運用を可能とした世代のもので、第五世代戦闘機はステルス性や超音速巡航性能などを設計時点から付与されたものです。高度な技術と費用を要し、F-35以外の機体は普及していません。
■スミ州へ越境攻撃
 こういう小規模事態から拡大するのを自衛隊も冷戦時代に警戒していましたが。

 ロシア軍部隊がウクライナのスミ州へ越境攻撃を実施した、ISWアメリカ戦争研究所6月10日付ウクライナ戦況報告に詳細が示されていました。この攻撃は破壊工作と威力偵察が任務であると考えられ、具体的にはスミ州のリジフカにて800m程度越境したとしています。ロシア軍は集落を占領したと主張しますが衛星画像では映っていません。

 ウクライナ北部作戦司令部のマイシンク報道官によれば、信仰したのはチェチェン人部隊であるとし、リジフカは国境に近いことからロシアウクライナ戦争における競合地域となっている現状があるとしました。この間、ロシア軍はドネツク市南西地域のソロドケに前進しましたがウクライナ軍の反撃により撃退されたとのこと。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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