榛名さんの総監部グルメ日誌
ノルマンディ上陸80周年という事で欧州メディアは記念式典などで大盛り上がり。
本日六月六日はオーヴァーロード作戦として、第二次世界大戦中に連合国軍が歴史的な大陸反攻作戦を開始、フランスのノルマンディー海岸に5000隻の艦艇を以て上陸作戦を敢行し、当日16万、最終的に200万の兵力を上陸させたDデイの記念日です。
史上最大の作戦、という訳ではありませんがこうした季節ですので、ちょっとノルマンディーに行ってみました、京都のノルマンディーです。中京区河原町通御池下ル一筋目、京都市役所の十字路を南東に向かった直ぐのところに在りますフレンチのお店で。
ポットゲイルアルザスメティスという白ワインを、やはり牡蠣には白ワインでしょう。ワイン通ぶりたいところですが、単にアキテーヌ級フリゲイトのアルザスに関する話題を調べたばかりだったので、どうせなら知っている名前の延長線にしよう、と。
牡蠣、そうここノルマンディーさんは牡蠣が有名でして、なんでも創業者の方が若い頃にフランスを旅した際、田舎の小さな一軒家のレストランを探訪しまして、そこで美味しいというよりも愉しい、という食事の時間を過ごしている様子に感激したという。
ノルマンディーさんは牡蠣を愉しめるというお店です、生牡蠣はことし、ちょっと大変なことがあったので避けていたのですが、江田島と呉で先ず焼き牡蠣から初めましてだんだんと慣らしていったので四条最大の作戦、いや御池通が近いか、いただくことに。
アルトゥリスリボッラジャッラというワインを。イタリアフリウーリという文字から、現代イタリア軍のフリウーリ空中機動旅団を思い出しまして、そだなもとは枢軸の盟友だし、と勝手に自分を納得させて、ちょっとお手頃お値段とともに選びましたよ。
ワインビネガーがここまで引き立てる旨みを湛えているとは思いませんでした純粋な感動がありまして、そう、これだよね、これだ、と納得しながら、複雑な、例えればしょっぱさとか何が似ているだろう、そう牡蠣だ、と矛盾する納得と共に美味しく頂き。
牡蠣、色々な食べ方があるのだけれども、なんでもかんでも技術で料理に仕立て上げるフランスにおいても生で頂いているのだから、せいぜいレモンをさっと絞って、そのままの風味を堪能するのが一番おいしいのだろうなあ、と勝手に納得しまして。
ノルマンディーは京都らしく縦長の、いやL字型の店内に厨房がというべきかな、奥まっていまして、カウンター席は予約を入れないのか、テーブル席がいっぱいでも、ちょっと空いた隙間で美味しいものを頂けるというのがうれしい、さてさてもうひとつ。
バターロールと付け合わせのパンがだされまして、そうノルマンディー地方は酪農も盛んという事ですけれども、その名前に負けないように絶妙な味のクリームの様なバターがそえられていて、これが付け合わせとは思えないほどに美味しいのだ。
コングレのポアレ、アナゴを焼き上げたものをもう一つ。アナゴといえば広島を思い出しますけれども、アナゴとヒラメは実は欧州沖では定番のお魚といい、奥州でなく欧州の、そしてポルトガルではタラを北大西洋まで漁に出て定番の食材にしているという。
フレッシュトマトとアンチョビを黒オリーブのソースであえた穴子の蒸し焼き、というトマトが好きですからちょっと心惹かれたものを頂くことにしたのですが、この当たりで酸味よりも渋みがおいしい赤ワインを注文したくなりますがさてさて。
レゼールという1955年からの伝統を持つワイン組合のグラスワインです。そう、渋みと酸味というのが色合いでして、そして渋みの赤ワインでもお魚と意外なほどあうのですね。グラスをあけないように、料理はさめないように、じゅんばんに、じゅんばんに。
アナゴだけではなく、世界中に多様なものを食べているのだなあ、と考えると不思議な親近感がわくのですけれども、しかし、アナゴといえば広島ではタレとともに炙りにしていただき、東京なんかでは天麩羅が定番という、料理方法には個性が出るのか。
ナイフとフォークでいただきつつ、そう、トマトの酸味とともに、これ淡泊な味わいかと思っていましたが、意外とその奥に風味がありまして、関係ないけれどもそろそろ鱧の季節だと思い出し、フランスでも鱧は頂くのかなあ、とおもったりもしますが。
ノルマンディ、いやノルマンディ上陸作戦80周年射無理矢理でもからめたかったので行ったようなものなのですが、牡蠣からはじまるワインとそのほかの、美味しい一時を過ごし、食事とはこう豊かであるべきだ、と感じるには、内緒にしたい程、お勧めのお店です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ノルマンディ上陸80周年という事で欧州メディアは記念式典などで大盛り上がり。
本日六月六日はオーヴァーロード作戦として、第二次世界大戦中に連合国軍が歴史的な大陸反攻作戦を開始、フランスのノルマンディー海岸に5000隻の艦艇を以て上陸作戦を敢行し、当日16万、最終的に200万の兵力を上陸させたDデイの記念日です。
史上最大の作戦、という訳ではありませんがこうした季節ですので、ちょっとノルマンディーに行ってみました、京都のノルマンディーです。中京区河原町通御池下ル一筋目、京都市役所の十字路を南東に向かった直ぐのところに在りますフレンチのお店で。
ポットゲイルアルザスメティスという白ワインを、やはり牡蠣には白ワインでしょう。ワイン通ぶりたいところですが、単にアキテーヌ級フリゲイトのアルザスに関する話題を調べたばかりだったので、どうせなら知っている名前の延長線にしよう、と。
牡蠣、そうここノルマンディーさんは牡蠣が有名でして、なんでも創業者の方が若い頃にフランスを旅した際、田舎の小さな一軒家のレストランを探訪しまして、そこで美味しいというよりも愉しい、という食事の時間を過ごしている様子に感激したという。
ノルマンディーさんは牡蠣を愉しめるというお店です、生牡蠣はことし、ちょっと大変なことがあったので避けていたのですが、江田島と呉で先ず焼き牡蠣から初めましてだんだんと慣らしていったので四条最大の作戦、いや御池通が近いか、いただくことに。
アルトゥリスリボッラジャッラというワインを。イタリアフリウーリという文字から、現代イタリア軍のフリウーリ空中機動旅団を思い出しまして、そだなもとは枢軸の盟友だし、と勝手に自分を納得させて、ちょっとお手頃お値段とともに選びましたよ。
ワインビネガーがここまで引き立てる旨みを湛えているとは思いませんでした純粋な感動がありまして、そう、これだよね、これだ、と納得しながら、複雑な、例えればしょっぱさとか何が似ているだろう、そう牡蠣だ、と矛盾する納得と共に美味しく頂き。
牡蠣、色々な食べ方があるのだけれども、なんでもかんでも技術で料理に仕立て上げるフランスにおいても生で頂いているのだから、せいぜいレモンをさっと絞って、そのままの風味を堪能するのが一番おいしいのだろうなあ、と勝手に納得しまして。
ノルマンディーは京都らしく縦長の、いやL字型の店内に厨房がというべきかな、奥まっていまして、カウンター席は予約を入れないのか、テーブル席がいっぱいでも、ちょっと空いた隙間で美味しいものを頂けるというのがうれしい、さてさてもうひとつ。
バターロールと付け合わせのパンがだされまして、そうノルマンディー地方は酪農も盛んという事ですけれども、その名前に負けないように絶妙な味のクリームの様なバターがそえられていて、これが付け合わせとは思えないほどに美味しいのだ。
コングレのポアレ、アナゴを焼き上げたものをもう一つ。アナゴといえば広島を思い出しますけれども、アナゴとヒラメは実は欧州沖では定番のお魚といい、奥州でなく欧州の、そしてポルトガルではタラを北大西洋まで漁に出て定番の食材にしているという。
フレッシュトマトとアンチョビを黒オリーブのソースであえた穴子の蒸し焼き、というトマトが好きですからちょっと心惹かれたものを頂くことにしたのですが、この当たりで酸味よりも渋みがおいしい赤ワインを注文したくなりますがさてさて。
レゼールという1955年からの伝統を持つワイン組合のグラスワインです。そう、渋みと酸味というのが色合いでして、そして渋みの赤ワインでもお魚と意外なほどあうのですね。グラスをあけないように、料理はさめないように、じゅんばんに、じゅんばんに。
アナゴだけではなく、世界中に多様なものを食べているのだなあ、と考えると不思議な親近感がわくのですけれども、しかし、アナゴといえば広島ではタレとともに炙りにしていただき、東京なんかでは天麩羅が定番という、料理方法には個性が出るのか。
ナイフとフォークでいただきつつ、そう、トマトの酸味とともに、これ淡泊な味わいかと思っていましたが、意外とその奥に風味がありまして、関係ないけれどもそろそろ鱧の季節だと思い出し、フランスでも鱧は頂くのかなあ、とおもったりもしますが。
ノルマンディ、いやノルマンディ上陸作戦80周年射無理矢理でもからめたかったので行ったようなものなのですが、牡蠣からはじまるワインとそのほかの、美味しい一時を過ごし、食事とはこう豊かであるべきだ、と感じるには、内緒にしたい程、お勧めのお店です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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