■臨時情報-ウクライナ情勢
昨年のヘルソン奪還やハリコフ反撃に比べれば徹底して要塞化された前線の突破に苦しんでいるという概況が見て取れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/e1/6b08a57c10cc4efd08e318294843943e.jpg)
ウクライナ国防省は15日の次官会見において、ウクライナ軍の反転攻勢が大きなロシア軍の抵抗に見舞われていることを率直に認めました。ロシア軍はこれまで少なくとも250機以上の無人機と140発以上のミサイルを用い反撃に転じたウクライナ軍を攻撃しているとしています。一方、ウクライナ軍の攻撃主軸はいまのところ発表されていません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/99/6586d42a90a641fc6d966e80dafc37c8.jpg)
攻撃主軸は、全戦線において現在威力偵察を行っている段階で、防御線の薄い地域を攻撃によりあぶりだしている状況、例えば防衛線を担当する旅団と旅団の任務境界線や突破に適した多数の地形の中で比較的地雷原や防御部隊の配置の薄い地域は必ずあり、これを攻撃により反撃の有無から探る、可能ならば前哨陣地を突破する偵察の段階のもよう。
■破損装備の修理急ぐ
人員だけは何としても守る設計思想の違いゆえの話題です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/e5/fec5e3be65e1c5cf0a02c202589dac25.jpg)
レオパルド2主力戦車とM-2A3ブラッドレイ装甲戦闘車について、ウクライナ軍は破損した車両の一部を回収し修理を急いでいます。やはりT-64戦車のようなソ連製設計車体や自動装填装置とともに戦闘室に露出した弾薬庫を配置するT-72戦車は被弾すると全損する事例が多く、同じ設計のBMP-1などは二次爆発を起こし修理不能となる事例が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/fc/40e76d043c852c5fdfbf40d5a2acaca3.jpg)
M-2A3ブラッドレイ装甲戦闘車は破壊された車両が、地雷などで履帯を切断し行動不能となり、その後に対戦車ミサイルなどの攻撃を受け破壊される事例がロシア軍発表映像から見受けられますが、乗員が脱出する時間的余裕があり、華々しい攻撃前進よりも、破壊された車両を如何に乗員を防護し装備を修理し復帰させるかが肝要となるでしょう。
■CV-90訓練完了
自衛隊の89式装甲戦闘車とかつて機関砲の威力や設計思想で比較されたものですが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/b5/d582cfe2237a771af530ef5124ec021b.jpg)
スウェーデン国防省はウクライナ軍兵士へスウェーデン国内で実施したCV-90装甲戦闘車教育訓練が完了したと発表しました。CV-90は40mm機関砲を搭載した装甲戦闘車で開発したスウェーデンのほか、フィンランドやオランダにノルウェーやデンマーク、スイスなどで幅広く運用されており、生産も継続中、欧州標準装甲戦闘車とも呼ばれるもの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/c6/8d4214c31592e50d98ba5b8cbc90bb01.jpg)
CV-90はウクライナへ供与されますと、ウクライナ軍にはアメリカ製M-2A3ブラッドレイ装甲戦闘車とドイツ製マルダー装甲戦闘車が供与されており、三種類目の装甲戦闘車となります。運用装備の種類が増えることは兵站面からよいことばかりではありませんが、ウクライナ軍のBMP-2装甲戦闘車よりもはるかに生存性が高い点は重要でしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
昨年のヘルソン奪還やハリコフ反撃に比べれば徹底して要塞化された前線の突破に苦しんでいるという概況が見て取れる。
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ウクライナ国防省は15日の次官会見において、ウクライナ軍の反転攻勢が大きなロシア軍の抵抗に見舞われていることを率直に認めました。ロシア軍はこれまで少なくとも250機以上の無人機と140発以上のミサイルを用い反撃に転じたウクライナ軍を攻撃しているとしています。一方、ウクライナ軍の攻撃主軸はいまのところ発表されていません。
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攻撃主軸は、全戦線において現在威力偵察を行っている段階で、防御線の薄い地域を攻撃によりあぶりだしている状況、例えば防衛線を担当する旅団と旅団の任務境界線や突破に適した多数の地形の中で比較的地雷原や防御部隊の配置の薄い地域は必ずあり、これを攻撃により反撃の有無から探る、可能ならば前哨陣地を突破する偵察の段階のもよう。
■破損装備の修理急ぐ
人員だけは何としても守る設計思想の違いゆえの話題です。
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レオパルド2主力戦車とM-2A3ブラッドレイ装甲戦闘車について、ウクライナ軍は破損した車両の一部を回収し修理を急いでいます。やはりT-64戦車のようなソ連製設計車体や自動装填装置とともに戦闘室に露出した弾薬庫を配置するT-72戦車は被弾すると全損する事例が多く、同じ設計のBMP-1などは二次爆発を起こし修理不能となる事例が。
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M-2A3ブラッドレイ装甲戦闘車は破壊された車両が、地雷などで履帯を切断し行動不能となり、その後に対戦車ミサイルなどの攻撃を受け破壊される事例がロシア軍発表映像から見受けられますが、乗員が脱出する時間的余裕があり、華々しい攻撃前進よりも、破壊された車両を如何に乗員を防護し装備を修理し復帰させるかが肝要となるでしょう。
■CV-90訓練完了
自衛隊の89式装甲戦闘車とかつて機関砲の威力や設計思想で比較されたものですが。
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スウェーデン国防省はウクライナ軍兵士へスウェーデン国内で実施したCV-90装甲戦闘車教育訓練が完了したと発表しました。CV-90は40mm機関砲を搭載した装甲戦闘車で開発したスウェーデンのほか、フィンランドやオランダにノルウェーやデンマーク、スイスなどで幅広く運用されており、生産も継続中、欧州標準装甲戦闘車とも呼ばれるもの。
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CV-90はウクライナへ供与されますと、ウクライナ軍にはアメリカ製M-2A3ブラッドレイ装甲戦闘車とドイツ製マルダー装甲戦闘車が供与されており、三種類目の装甲戦闘車となります。運用装備の種類が増えることは兵站面からよいことばかりではありませんが、ウクライナ軍のBMP-2装甲戦闘車よりもはるかに生存性が高い点は重要でしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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