■観閲艦くらま,へ敬礼!
観艦式の観閲部隊と受閲部隊の航行は進み護衛艦部隊から続いて潜水艦部隊が見えて参りました。
くらま、ゆうべつ。観閲部隊観閲艦-護衛艦くらま(DDH-144第2護衛隊群第2護衛隊)に向け受閲艦艇部隊第3群を構成する小型護衛艦部隊、護衛艦ゆうばり(DE-227護衛艦隊直轄-第15護衛隊)護衛艦ゆうべつ(DE-228護衛艦隊直轄-第15護衛隊)が敬礼を行います。
そうりゅう、いかづち。受閲艦艇部隊第4群潜水艦そうりゅう(SS-501第1潜水隊群-第5潜水隊)と潜水艦わかしお(SS-587第2潜水隊群-第4潜水隊)及び潜水艦なつしお(SS-584第1潜水隊群-第5潜水隊)が先導艦-護衛艦いなづま(DD-105第4護衛隊群第8護衛隊)横へ。
そうりゅう、三菱重工業神戸造船所にて2009年3月30日に就役した最新鋭艦です。艦長は加納雅人1佐、真珠湾攻撃参加の海軍航空母艦蒼龍を継ぐ艦名ですが、旧海軍が航空母艦設計を完成させた歴史的艦名を潜水艦名とした事には艦隊司令官OBからの疑問の声も。
はつゆき、ゆうべつ。はつゆき、は警戒部隊としての参加なのですが、艦長下野善彦2佐以下、吹雪型駆逐艦3番艦初雪の名を継ぎ、頑張ってきたのですが翌2010年6月25日の除籍されており、有終の美を観艦式の警戒部隊ではなく受閲艦艇部隊へ入れて欲しかった。
はつゆき型護衛艦、DD-122はつゆき、DD-123しらゆき、DD-124みねゆき、DD-125さわゆき、DD-126はまゆき、DD-127いそゆき、DD-128はるゆき、DD-129やまゆき、DD-130まつゆき、DD-131せとゆき、DD-132あさゆき、DD-133しまゆき、12隻が建造された。
88艦隊として、護衛隊群を護衛艦8隻と対潜ヘリコプター8機から編成する新時代任務に対応するべく設計され、対水上用のハープーン、対空用のシースパロー、対潜用のアスロック、そしてHSS-2やSH-60対潜ヘリコプターを搭載するシステム艦が、はつゆき型だ。
くらま、そうりゅう。非大気依存推進方式AIP潜水艦として建造された一番艦です。潜水艦はバッテリーで航行し、使い切った後にはスノーケルを海上に出し吸気しつつディーゼル発電機で充電する必要があり、弱点でした。AIP潜水艦はスターリングシステムを積む。
そうりゅう型は、SS-501そうりゅう、SS-502うんりゅう、SS-503はくりゅう、SS-504けんりゅう、SS-505ずいりゅう、SS-506こくりゅう、SS-507せきりゅう、SS-508せいりゅう、SS-509しょうりゅう、SS-510おうりゅう、と建造され、建造はなお続いている。
ゆうべつ真横から。そうりゅう型は満載排水量4200tと巨大です。熱対流と熱膨張を利用したスターリング機関を搭載していますが、スターリング機関と鉛蓄電池を全部最新鋭のリチウムイオン電池へ置き換えた方が水中航行能力はむしろ高まるとされ、改修の予定が。
わかしお、はるしお型潜水艦だ。水中排水量3200t,全長77m,海上自衛隊が潜水艦うずしお型以来設計した涙滴型潜水艦の最終型に当り、徹底した騒音対策によりディーゼル発電中も捕捉が難しく、高エネルギー密度水冷撹拌クラッド式鉛電池により航続距離が延伸した。
そうりゅう、あぶくま。自衛隊の潜水艦はZYQ-31指揮管制支援装置とTDBS情報処理装置とZQX-11潜水艦戦術状況表示装置及びZYQ-51潜水艦発射管制装置という独自の戦闘システムを構築しており、アメリカ海軍の支援を受けつつ独自の潜水艦運用体系を組んだ。
あぶくま、観閲部隊の方が当方乗艦の観閲付属部隊よりも1ノット早く航行しており追い抜かれてゆく。あぶくま艦長は笹野英夫2佐、旧海軍お軽巡洋艦阿武隈の艦名を継ぐと共に、護衛艦あぶくま型の一番艦、本型は沿岸警備用DEとして最後に建造されたものです。
そうりゅう、十年前の観艦式では文字通り最新鋭潜水艦です。ただAIP機関搭載で前型おやしお型よりも艦内容積が圧縮され、艦内居住環境は悪化し、その分備品の木目調採用始め、環境向上を工夫しているとの事。背景に見えるのは警戒支援の海上保安庁巡視船です。
わかしお。艦長岡林眞人2佐が指揮しています、岡林艦長は本艦艦長を奉職した後、新潜水艦けんりゅう艤装員長を経て初代艦長へ補職されています。潜水艦職域は特殊でもありまして、他の艦艇などの経験は研修程度にとどめ、まさに潜水艦に始り潜水艦の道を進む。
なつしお。艦長笹尾謙一2佐は、なつしお除籍が翌年3月に迫っており最後の艦長となる。つづいてAIP実験潜水艦あさしお艦長へ補職されていまして、しかし、はるしお型潜水艦は7隻が量産されましたが、平成の内に全て退役へ。続き、おやしお型が量産されている。
SS-583はるしお、1990年就役2009年除籍。SS-584なつしお、1991年就役2010年除籍。SS-585はやしお、1992年就役2011年除籍。SS-586あらしお、1993年就役2012年除籍。SS-587わかしお、1994年就役2013年除籍。SS-588ふゆしお1995年就役2015年除籍へ。
SS-589あさしお、1997年就役2017年除籍。はやしお、は2008年練習潜水艦へ改装TSS-3606種別変更、ふゆしお、は2011年練習潜水艦へ改装TSS-3607種別変更、あさしお、は2000年にTSS-3601種別変更と共に船体延長しAIP実験潜水艦へ改装を実施した。
おやしお型は涙滴船形はるしお型に続き葉巻形状で建造、SS-590おやしお、SS-591みちしお、SS-592うずしお、SS-593まきしお、SS-594いそしお、SS-595なるしお、SS-596くろしお、SS-597たかしお、SS-598やえしお、SS-599せとしお、SS-600もちしお、と。
受閲艦艇部隊第5群が敬礼を行う。掃海母艦ぶんご(MST-464掃海隊群直轄艦)と掃海艦やえやま(MSO-301掃海隊群第51掃海隊)及び掃海艇あいしま(MSC-688掃海隊群-第1掃海隊)が続く。ぶんご、は掃海母艦うらが型二番艦で一番艦では後日装備となった艦砲を持つ。
はるしお型潜水艦は涙滴型船型一軸推進方式を採用、1960年代の第一世代うずしお型が騒音に悩みつつ、ゆうしお型で改善し第三世代が本型、NS110調質高張力鋼採用で潜航深度が強化され、新ソナーZQQ-5や曳航式衛星通信受信装置初採用で戦術性能を強化しました。
ぶんご。艦長田口慶明1佐が指揮する。うらが型掃海母艦で2000年まで第1掃海隊群と第2掃海隊群に分れており2隻が建造されましたが、掃海隊群として集約された為、この観艦式の時点では掃海隊群直轄艦として参加しました、現在は掃海隊群第3掃海隊に所属する。
うらが型の任務は掃海母艦、日本の海上航路を脅かす機雷を処理し、また敵の上陸前には機雷敷設も任務とする。掃海艇の支援として掃海艇が余り多くの物資や真水を搭載出来ない点を支援すると共に、CH-53掃海ヘリコプター等運用支援、そして機雷敷設までを担う。
はやせ型掃海母艦、そうや型機雷敷設艦、二類後継を担うのが、うらが型で基準排水量5700tと満載排水量6900t、高い司令部機能を有する為、2013年より輸送艦おおすみ型を中心とした水陸両用戦部隊を掃海隊群隷下に配置した際、指揮統制を両用作戦へ活かす事になる。
やえやま、掃海艦やえやま型の1番艦で任務は潜水艦を狙う深深度機雷への掃海任務です。機雷戦艦艇である為、船体は木造で全長67mと基準排水量1000t、満載排水量1150tは1993年建造当時から2016年の除籍まで現用木造軍艦としては世界最大の規模を有していました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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観艦式の観閲部隊と受閲部隊の航行は進み護衛艦部隊から続いて潜水艦部隊が見えて参りました。
くらま、ゆうべつ。観閲部隊観閲艦-護衛艦くらま(DDH-144第2護衛隊群第2護衛隊)に向け受閲艦艇部隊第3群を構成する小型護衛艦部隊、護衛艦ゆうばり(DE-227護衛艦隊直轄-第15護衛隊)護衛艦ゆうべつ(DE-228護衛艦隊直轄-第15護衛隊)が敬礼を行います。
そうりゅう、いかづち。受閲艦艇部隊第4群潜水艦そうりゅう(SS-501第1潜水隊群-第5潜水隊)と潜水艦わかしお(SS-587第2潜水隊群-第4潜水隊)及び潜水艦なつしお(SS-584第1潜水隊群-第5潜水隊)が先導艦-護衛艦いなづま(DD-105第4護衛隊群第8護衛隊)横へ。
そうりゅう、三菱重工業神戸造船所にて2009年3月30日に就役した最新鋭艦です。艦長は加納雅人1佐、真珠湾攻撃参加の海軍航空母艦蒼龍を継ぐ艦名ですが、旧海軍が航空母艦設計を完成させた歴史的艦名を潜水艦名とした事には艦隊司令官OBからの疑問の声も。
はつゆき、ゆうべつ。はつゆき、は警戒部隊としての参加なのですが、艦長下野善彦2佐以下、吹雪型駆逐艦3番艦初雪の名を継ぎ、頑張ってきたのですが翌2010年6月25日の除籍されており、有終の美を観艦式の警戒部隊ではなく受閲艦艇部隊へ入れて欲しかった。
はつゆき型護衛艦、DD-122はつゆき、DD-123しらゆき、DD-124みねゆき、DD-125さわゆき、DD-126はまゆき、DD-127いそゆき、DD-128はるゆき、DD-129やまゆき、DD-130まつゆき、DD-131せとゆき、DD-132あさゆき、DD-133しまゆき、12隻が建造された。
88艦隊として、護衛隊群を護衛艦8隻と対潜ヘリコプター8機から編成する新時代任務に対応するべく設計され、対水上用のハープーン、対空用のシースパロー、対潜用のアスロック、そしてHSS-2やSH-60対潜ヘリコプターを搭載するシステム艦が、はつゆき型だ。
くらま、そうりゅう。非大気依存推進方式AIP潜水艦として建造された一番艦です。潜水艦はバッテリーで航行し、使い切った後にはスノーケルを海上に出し吸気しつつディーゼル発電機で充電する必要があり、弱点でした。AIP潜水艦はスターリングシステムを積む。
そうりゅう型は、SS-501そうりゅう、SS-502うんりゅう、SS-503はくりゅう、SS-504けんりゅう、SS-505ずいりゅう、SS-506こくりゅう、SS-507せきりゅう、SS-508せいりゅう、SS-509しょうりゅう、SS-510おうりゅう、と建造され、建造はなお続いている。
ゆうべつ真横から。そうりゅう型は満載排水量4200tと巨大です。熱対流と熱膨張を利用したスターリング機関を搭載していますが、スターリング機関と鉛蓄電池を全部最新鋭のリチウムイオン電池へ置き換えた方が水中航行能力はむしろ高まるとされ、改修の予定が。
わかしお、はるしお型潜水艦だ。水中排水量3200t,全長77m,海上自衛隊が潜水艦うずしお型以来設計した涙滴型潜水艦の最終型に当り、徹底した騒音対策によりディーゼル発電中も捕捉が難しく、高エネルギー密度水冷撹拌クラッド式鉛電池により航続距離が延伸した。
そうりゅう、あぶくま。自衛隊の潜水艦はZYQ-31指揮管制支援装置とTDBS情報処理装置とZQX-11潜水艦戦術状況表示装置及びZYQ-51潜水艦発射管制装置という独自の戦闘システムを構築しており、アメリカ海軍の支援を受けつつ独自の潜水艦運用体系を組んだ。
あぶくま、観閲部隊の方が当方乗艦の観閲付属部隊よりも1ノット早く航行しており追い抜かれてゆく。あぶくま艦長は笹野英夫2佐、旧海軍お軽巡洋艦阿武隈の艦名を継ぐと共に、護衛艦あぶくま型の一番艦、本型は沿岸警備用DEとして最後に建造されたものです。
そうりゅう、十年前の観艦式では文字通り最新鋭潜水艦です。ただAIP機関搭載で前型おやしお型よりも艦内容積が圧縮され、艦内居住環境は悪化し、その分備品の木目調採用始め、環境向上を工夫しているとの事。背景に見えるのは警戒支援の海上保安庁巡視船です。
わかしお。艦長岡林眞人2佐が指揮しています、岡林艦長は本艦艦長を奉職した後、新潜水艦けんりゅう艤装員長を経て初代艦長へ補職されています。潜水艦職域は特殊でもありまして、他の艦艇などの経験は研修程度にとどめ、まさに潜水艦に始り潜水艦の道を進む。
なつしお。艦長笹尾謙一2佐は、なつしお除籍が翌年3月に迫っており最後の艦長となる。つづいてAIP実験潜水艦あさしお艦長へ補職されていまして、しかし、はるしお型潜水艦は7隻が量産されましたが、平成の内に全て退役へ。続き、おやしお型が量産されている。
SS-583はるしお、1990年就役2009年除籍。SS-584なつしお、1991年就役2010年除籍。SS-585はやしお、1992年就役2011年除籍。SS-586あらしお、1993年就役2012年除籍。SS-587わかしお、1994年就役2013年除籍。SS-588ふゆしお1995年就役2015年除籍へ。
SS-589あさしお、1997年就役2017年除籍。はやしお、は2008年練習潜水艦へ改装TSS-3606種別変更、ふゆしお、は2011年練習潜水艦へ改装TSS-3607種別変更、あさしお、は2000年にTSS-3601種別変更と共に船体延長しAIP実験潜水艦へ改装を実施した。
おやしお型は涙滴船形はるしお型に続き葉巻形状で建造、SS-590おやしお、SS-591みちしお、SS-592うずしお、SS-593まきしお、SS-594いそしお、SS-595なるしお、SS-596くろしお、SS-597たかしお、SS-598やえしお、SS-599せとしお、SS-600もちしお、と。
受閲艦艇部隊第5群が敬礼を行う。掃海母艦ぶんご(MST-464掃海隊群直轄艦)と掃海艦やえやま(MSO-301掃海隊群第51掃海隊)及び掃海艇あいしま(MSC-688掃海隊群-第1掃海隊)が続く。ぶんご、は掃海母艦うらが型二番艦で一番艦では後日装備となった艦砲を持つ。
はるしお型潜水艦は涙滴型船型一軸推進方式を採用、1960年代の第一世代うずしお型が騒音に悩みつつ、ゆうしお型で改善し第三世代が本型、NS110調質高張力鋼採用で潜航深度が強化され、新ソナーZQQ-5や曳航式衛星通信受信装置初採用で戦術性能を強化しました。
ぶんご。艦長田口慶明1佐が指揮する。うらが型掃海母艦で2000年まで第1掃海隊群と第2掃海隊群に分れており2隻が建造されましたが、掃海隊群として集約された為、この観艦式の時点では掃海隊群直轄艦として参加しました、現在は掃海隊群第3掃海隊に所属する。
うらが型の任務は掃海母艦、日本の海上航路を脅かす機雷を処理し、また敵の上陸前には機雷敷設も任務とする。掃海艇の支援として掃海艇が余り多くの物資や真水を搭載出来ない点を支援すると共に、CH-53掃海ヘリコプター等運用支援、そして機雷敷設までを担う。
はやせ型掃海母艦、そうや型機雷敷設艦、二類後継を担うのが、うらが型で基準排水量5700tと満載排水量6900t、高い司令部機能を有する為、2013年より輸送艦おおすみ型を中心とした水陸両用戦部隊を掃海隊群隷下に配置した際、指揮統制を両用作戦へ活かす事になる。
やえやま、掃海艦やえやま型の1番艦で任務は潜水艦を狙う深深度機雷への掃海任務です。機雷戦艦艇である為、船体は木造で全長67mと基準排水量1000t、満載排水量1150tは1993年建造当時から2016年の除籍まで現用木造軍艦としては世界最大の規模を有していました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
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