北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

岐阜基地航空祭予行 噴煙を上げる御嶽山と航空自衛隊飛行開発実験団異機種大編隊

2014-11-20 22:59:09 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆自然の猛威“御嶽山”と科学の結晶“航空機”

 岐阜基地の自衛隊機編隊と御嶽山の噴煙、稀有な取り合わせを撮影出来ました。

Oimg_4048 御嶽山、標高3067mの威容は多くの崇敬を集めつつも成層火山であり、噴煙が上がり続ける岐阜県長野県境、9月27日の水蒸気爆発以来活動が続いている。そして並ぶのは御嶽山と岐阜基地航空祭予行へ臨む飛行開発実験団異機種大編隊の様子、大自然の猛威と現代科学の結晶が並ぶ。

Oimg_4242 岐阜基地の異機種大編隊は岐阜基地航空祭最大の名物として知られ、C-1輸送機、F-15J戦闘機、F-4EJ/EJ改戦闘機、F-2支援戦闘機、T-4練習機等が並び航空自衛隊60周年を示す“60”が編隊によって明確に描かれているところが見えます。少し離れた位置から撮影しました。

Oimg_3948  岐阜基地航空祭は今週末の日曜日に予定されていまして、本年は航空自衛隊創設60周年、ブルーインパルスは参加しないため例年よりは若干は混雑は緩和するのではないかとの指摘も一部より為されている中、航空祭へ向け予行が進められています。

Oimg_4162 快晴ならば本番でもこうした情景が見られるのでしょう。本年の岐阜基地航空祭は昨年の大混雑を受け、エプロン地区の北側メイン会場に加え南側会場を大幅に拡大し実施するとのことで、撮影位置を工夫すれば混雑をかなり回避しつつ撮影することが出来るかもしれません。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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特集:平成27年度防衛予算概算要求概要?・・・弾道ミサイル脅威への対応Ⅲ

2014-11-19 23:05:54 | 防衛・安全保障

◆現行装備の長期運用と運用基盤強化 
 OCNブログでの特集記事は今回が最後、今週末から来週にかけ北大路機関は移転します。弾道ミサイル防衛、既存の装備体系の運用基盤強化も行われます。
 Mimg_6289 PAC-3ミサイルの再保証はその最たるもので100億円が要求されます。航空自衛隊は全国にペトリオットミサイルを運用する高射群を展開させており、ペトリオットミサイルは射程100kmの対航空機用ミサイルシステムですが、このシステムを利用し弾道ミサイルへ備えるPAC-3が装備されています。
 Diimg_2838 平成27年度防衛予算概算要求概要ではその能力維持と機動運用に関する予算が要求されました。即ち減災導入されたミサイルシステムの維持と、機動運用により必要な地域への展開を行うことで能力を最大限活用するというものです。機動運用は引き抜く形となるので、引き抜かれた地域の防空は今後の課題となりますので、これは留意点というべきでしょう。
Mimg_7093  PAC-3は各高射群の高射中隊に航空機へ備えるPAC-2とともに混成配備されており、PAC-2は長射程を活かし広域防空に当たると共に航空機近くまで極超音速にて誘導されると近接信管を作動させ爆発、その破片に敵航空機を巻き込み確実に撃墜するというものですが、これは弾道ミサイルに対し使えません。
Img_8379  弾道ミサイルは大気圏外を含め弾道を描いて降ってくるものなのですから、仮に近接信管を用いて爆発に巻き込んだとしても、降ってくるものは不適ます。撃墜仕様が落下しようが結果は同じなのですから、弾道部分を確実に破壊しない限りその破壊力を阻止することは出来ず、結果目標に直撃し無力化するPAC-3が開発されたのでした。
Mdimg_9649_1  耐用命数を迎える部品として目標を補足し追尾するミサイルの目に当たる部分、シーカー部を新造する部品へ交換するとともに、ミサイル全体の点検を実施して所要のPAC-3ミサイルを確保するとしています。自衛隊のミサイル備蓄数は誤解されていますが、全力で投射した場合の一定期間を想定していますので、整備によりかなりの数を確保できるのです。
Img_7404  PAC-3ミサイルの再保証には、想定される将来にわたりミサイル備品を安定確保するための生産基盤の構築も含まれているため、現在予算面で潤沢とは言い難い、正確には予算がひっ迫している防衛費ですが、この時点で生産基盤を確保し更新体制を確保しなければシステムそのものが遠くない将来破綻し、使用不能となるため必要な施策の一つ。
Himg_9403  PAC-3部隊の市ヶ谷における展開基盤等の整備について。30億円の要求です。市ヶ谷基地は新宿区、PAC-3の射程は直撃を念頭としたものであるため弾道ミサイルに対し有効に投射できるものですがペトリオットミサイルの速力などの面と弾頭威力の関係で弾道弾へ対抗する関係上、射程は30kmと非常に短い。
Fimg_4936  特に弾道弾に対する有効迎撃能力は15km程度、落達高度によっては此処まで射程が制限されるため、首都圏の防空を担う入間の第1高射群は隷下の第1高射隊が習志野分屯基地に、第2高射隊が武山分屯基地、第3高射隊は霞ヶ浦分屯基地へ、第4高射隊は入間基地にそれぞれ展開していますが、首都圏中枢部が射程外となっていました。
Gimg_4334  PAC-3ではなくPAC-2の射程ならば充分都心を防空圏内に含むことが出来るため重層的な防空を達成できるのですが、PAC-3ではそうはいきません。そこで有事、特に北朝鮮によるミサイル実験が実施されるたびに防衛省本省が所在する市ヶ谷基地へ緊急展開する形を採ってきました。
Hbimg_1256  市ヶ谷基地の防衛省本省や新宿御苑へのPAC-3ミサイル展開の様子は、我が国へのミサイル危機が顕在化するたびに機動展開しており、その様子は報道などで繰り返し伝えられたところですが、市ヶ谷基地への展開基盤等の整備を実施し、恒久的な配備には至らないものの対応できる基盤を創る、というもの。
Img_5652  市ヶ谷基地への恒久的なペトリオットミサイル部隊配置が実現しない背景には、市ヶ谷基地では部隊訓練がままならない地域的制限があり、防空訓練を実施しようにも都心を訓練場へ移動する事さえ交通状況から難しく、射撃指揮装置の索敵などの訓練も首都圏は電波過密状態にあり、簡単ではありません。
Img_659_2  ただ、今回の基盤構築を実施しておくのならば、第1高射群隷下部隊の高射中隊、場合によっては他の高射群も含めローテーションにより訓練以外の時期に待機態勢を順番にとることで練度の維持と首都圏中枢部の弾道ミサイルに対する防空を併せて実施ること言うことが成り立ちます。前年度から継続実施とのことですが、このようにして年々弾道ミサイル防空体制は構築されています。

北大路機関:はるな

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特集:平成27年度防衛予算概算要求概要?・・・弾道ミサイル脅威への対応Ⅱ

2014-11-18 23:11:23 | 防衛・安全保障

◆報復的抑止力への憲法上制約下での選択肢 
 弾道ミサイル防衛について重要なのは様ざまな部分が挙げられますが、迎撃ミサイルの性能がかなりの部分を占めます。
Mimg_6935 BMD用能力向上型迎撃ミサイルは、日米共同開発として92億円が要求されています。弾道ミサイルは大量破壊兵器の運搬に用いられる事例が多く、それはミサイルの命中精度が長射程化するとともに高速化し極超音速で飛翔する為週末誘導が非常に難しくなる点が挙げられるところ。
Mdimg_8270  弾道ミサイルは本土から離れた場所で迎撃することが理想となります。こういいますのも短距離での迎撃は終末迎撃として最後の防御能力となるため重要視されますが、重要地域への防御を行うことが目的であるため、週末迎撃に成功したとしても弾道ミサイルの残骸が周辺地域へ落着することとなります。
Mimg_7476  一部には破片が落ちるので迎撃すべきではない、との指摘は識者から何故か示されるところですが、大都市中心部に落ちるよりは周辺の近郊地域に落下させた方が人的被害は少なく、その人的被害も大都市中心部の社会基盤や医療基盤が維持されれば救援できるという究極の取捨選択そのもの。
 Mdimg_1646 こうした状況を回避するべく日本政府はアメリカとの弾道ミサイル迎撃ミサイル用の弾頭共同開発を長く続けています。日米共同開発92億円として提示されているものはSM-3迎撃ミサイルの弾頭部分で、これはイージス艦より投射します。最大射程は1300km、高高度を飛翔する弾道弾を狙う。
Img_6352  SM-3BlockⅡAとしてBMD用能力向上型迎撃ミサイルの開発は継続開発に位置付けられますが、ノーズコーンというミサイルの先端部分、キネティック弾頭、ミサイル誘導部分、第三段ロケットモータ、第二段ロケットモータ及び分離装置部分、第二段操舵部、そして現状のMk72ミサイルブースタの改良型等を統合する開発が進められています。
Eimg_8447  キネティック弾頭は、弾道ミサイルの宇宙空間における進路上に浮遊しミサイルを待ち受け、弾道ミサイルは極超音速でこのキネティック弾頭に衝突することで、その自らの運動エネルギーにより宇宙空間においてバラバラに破壊されるという構造を採用しており、いわば宇宙空間に浮かぶ盾というべき装備です。
Gimg_1289  構成要素は軌道姿勢制御装置DACS,誘導装置、赤外線シーカにより構成されるもので、赤外線シーカが弾道ミサイルの噴射熱からミサイルの位置を補足すると誘導装置に従い軌道姿勢制御装置DACSが微調整を行い弾道ミサイルの進路上に立ちふさがる、極超音速の弾道ミサイルは弾道を描き進路を変更できないため、迎撃するという。
Img_0608  ただ、弾道ミサイル脅威に直接さらされると共にその脅威が顕在化している諸国は世界的に見て少数派であり、此処に不幸にして我が国が含まれるため、アメリカと共にその迎撃手段を開発しているところで、迎撃ミサイルに代替装備が無いため、その費用がどの程度透明性を以て妥当と言えるのかが難しいところ。
09thimg_1242_1  基本的に報復的抑止力として弾道ミサイル攻撃が行われた際には通常弾頭を含む長距離打撃力、巡航ミサイルなどを整備し相手側の攻撃に対し策源地や中枢機構を打撃可能な体制を構築する事で相手に攻撃を思いとどまらせる報復的抑止力を整備することが諸国間では一般的ですが我が国は憲法上その選択肢を採れません。
Kimg_9025_1  このため、弾道ミサイル防衛へ毎年膨大な迎撃装備の整備費用を盛り込んでおり、自衛隊の人員不足や装備品の旧式化に対する代替装備の取得への段階的遅延の原因の一端は此処にあります。非常に難しいところではありますが、どの程度妥当性を有しているのかの検証は必要となります。
Mimg_6759  また、これらの視点から当然の代替案として迎撃に留まらず報復的抑止力整備、例えば潜水艦からのトマホーク巡航ミサイルの投射能力整備等の選択肢とともに予算面の限界が防衛政策全般に及ぼす影響と共に見極めて納税者に選択する機会を供することは重要だ、と言えるやもしれません。

北大路機関:はるな

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八尾駐屯地創設60周年・中部方面航空隊創設52周年記念行事PowerShotG-16撮影速報

2014-11-17 23:50:36 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆ヘリコプター大編隊を見上げる

 北大路機関の自衛隊関連行事速報として幾度も紹介しましたPowerShotG-16撮影速報もOCNブログでは恐らく今回が最後となり、次回はGOOブログへの移転を迎える事となりそうです。

Yimg_8841_2  八尾駐屯地創設60周年中部方面航空隊創立52周年記念行事、大阪府の八尾駐屯地に位置する陸上自衛隊の航空部隊駐屯地にて盛大に執り行われました。八尾駐屯地は現在でこそ、小型機専用空港、少し前ですと調布飛行場と並び全国でも稀有なカード決済不能ないつもニコニコ現金払いの空港として知られたところ。

Yimg_8865_2  しかし、八尾空港は大阪第一空港として、伊丹空港が朝鮮戦争に合わせての進駐軍による国連軍航空拠点としての拡張工事を請けるまでは大都市大阪は空の玄関口として位置づけられた大阪第一空港、という位置づけにあったのです。滑走路もふたつ在りますし、ね。

Yimg_8906_2  この八尾駐屯地は中部方面隊直轄の中部方面航空隊と第3師団隷下の第3飛行隊が駐屯、中部方面航空隊は航空部隊として多用途ヘリコプター定数20機をもつ中部方面ヘリコプター隊がここ八尾に、対戦車ヘリコプター16機を定数とする第5対戦車ヘリコプター隊が三重県明野に駐屯しています。

Ycimg_8921  駐屯地の立地は大阪府南部、関西本線志紀駅から徒歩15分、大阪湾からは15kmの距離を隔てており防衛にも防災にも重要な拠点となる立地とともに志紀駅から関西本線を七駅ほど進むと法隆寺駅、という奈良県との県境に近い場所に位置しています。関西本線を利用すれば大阪からは非常に近い。

Ycimg_8967  八尾駐屯地はヘリコプター部隊の一大拠点ですが、実は当方、この立地を知っていたからこそ、今住宅街に近いということで話題の沖縄普天間基地について、実際に足を運んだ際に物凄い違和感を感じたことを思い出します。八尾駐屯地は住宅街に隣接し志紀中学校に隣接、滑走路から400mのところに大正北小学校に大正小学校や大正中学と柏原高校があるのです。

Yimg_8934_2 此処を知っているからこそ、当初普天間の話を聞きますと、それこそ嵐電や京阪京津線と住宅の距離のように誘導路の脇が宜野湾市住宅街とか、格納庫の隣にアパートが、というような印象を受けましたし、実際誇張してすぐ隣ですよ、と語る方も居ましたので、本当に隣にあって手を伸ばせば機体に触れられるような印象を持っていたのですが、実際は物凄く距離がありました。

Yimg_8954_2  大阪第一空港ということですので、近くには関西本線の他に八尾空港の側ですが地下鉄谷町線八尾南駅があり、ここは空港敷地までは400mほどですが八尾駐屯地正門までは2.5kmほど、志紀駅から900mのところには近鉄大阪線法善寺駅があり、京阪神大都市圏からは非常に近いところに或るのです。

Yimg_8964  そして航空部隊駐屯地ですが敷地は空港ですので、あまり広い場所を一般開放することが出来ず、そして航空部隊には普通科部隊程の人員の余裕もありませんのでスタンド席の設置などは出来ません、其処に高い交通の利便性と共に大勢が足を運びますので、会場は非常に混む。

Yimg_8973  八尾駐屯地祭の人口密度の大きさは、伊丹駐屯地祭や千僧駐屯地祭よりも大きく、富士学校祭なみ、というところでしょうか。更には航空自衛隊の航空祭は繰り返し飛行展示が行われるので被写体は空を飛びますがこちらは陸上自衛隊、編隊飛行は大編隊一回のみで編隊離陸や模擬戦などは地上で行われるのですから、当然最前列付近にいなければ何も見えない。

Ycimg_8965  しかし、それでも多くの来場者を集めるのは近いという事ももちろん大きでしょうが、ヘリコプターの大編隊を見られる、立体模擬戦が凄い、といいますようにやはり八尾でしか見られない、つまり此処でしか見られないものがあるのだ、という部分が大きいのでしょう。

Ycimg_8976  それにしても相変わらずの人口密度、年々すごくなっている印象がありまして、いつも挨拶する方がこの日に限って全然見えない、式典終了後に挨拶を交わした際の二言目はどちらにいらしてました、と。友人も後になって来ていたのかあ、と気づくほどのありさまで、凄いねえ、と苦笑い。

Yimg_8994 八尾駐屯地祭の凄いところは人口密度に行数を割いてしまいましたが、やはり大編隊、ワルシャワフィルが奏でるワルキューレの騎行が聞こえてきそうで、実際に聞こえるのは中部方面音楽隊の祝典ギャロップなのですが、迫力があります、ここ数年で大編隊の規模は縮小してしまっているのが残念ではありますが。

Yimg_8999 八尾駐屯地上空へ16機のヘリコプター編隊が観閲飛行、駐屯地全体の観衆が沸きかえる瞬間です。気づかされたのは多用途ヘリコプターからUH-1Hが完全に姿をけし、UH-1Jへ置き換えられていたこと、UH-1Hは用途廃止機が地上展示機に加わってはいましたが、一応近代化されたとともに、全体の機数に影響がないか、というところ。

Yimg_9023 空中機動は近年の形態防空火器の発展とともに単体での強襲から特殊作戦への支援や地上の軽装甲部隊への迅速な補給とを合わせた運動戦の支援へ趨勢が大きく転換しつつあり、特に自衛隊は早い時期から空中機動の重要性に着目し部隊整備を進めてきた歴史があるため、今後とも新しい時代を更に先取りできる運用の研究を期待したいところです。

北大路機関:はるな

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八尾駐屯地創設60周年・中部方面航空隊創設52周年記念行事へ行ってまいりました

2014-11-16 23:31:37 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆多忙中の取り急ぎご報告 

 本日、八尾駐屯地創設60周年・中部方面航空隊創設52周年記念行事へ行ってまいりました。

Yimg_9032 大阪第一空港として由緒正しい歴史を誇る八尾駐屯地、その創設60周年と中部方面航空隊創設52周年記念行事、先週の今津駐屯地祭の降雨を忘れさせるような秋空のもと、AH-1SやUH-1J7にAH-64DやUH-60JAが加わり、祝賀飛行と訓練展示の災害派遣展示と模擬戦闘が展開されました。

Yimg_9047 駐屯地祭ののち、最寄りの志紀駅の7駅となりが法隆寺駅とのことで当然立ち寄り、その後全く関係ないのですが馴染みのお店に二軒立ち寄り先ほど帰宅しました次第、少々筆がおぼつかないところではありますが、本日は取り急ぎご報告までに。

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防衛技術シンポジウム2014 展示会場に見る将来の陸海空防衛任務担う技術開発

2014-11-15 23:47:05 | 先端軍事テクノロジー

◆わたし、気になります!

 Weblog北大路機関のOCNからGOOブログへの移転準備中につき、少々サブタイトルに偏りがありますが。

Timg_8517 25DD、5100トン型護衛艦研究開発において現在は護衛艦あきづき型の改良型となる方針が示されていますがステルス性重視を要求された際に技術研究本部が想定した5100トン型護衛艦の将来護衛艦模型として具体化したもの。各種装備を低RCS構造物に巧く配置されています。あきづき型護衛艦もこの水準までステルス性を高め将来海上戦闘を志向したものがありましたが、要求はステルス性よりも建造費縮減が強く求められたため、現在の艦型となったのは御存じの通り。

Timg_8539 防衛技術シンポジウム2014、一通りまわり気になりました話題を。某衣装技術研究本部が将来の自衛隊が展開する陸海空自衛隊の任務運用に適した装備品が要求されることを前提に技術研究本部がその実現に必要な技術的蓄積を開発する機関で、技術研究本部は生産能力を持たず施策というよりは既存資材を元に研究を行う機関です。しかし、現場の意見などは開発官が第一線部隊指揮官を経た方から成るため、方向性は我が国防衛への指針そのもの。

Timg_8523 CBRN対応装軌車両、遠隔操作し核事故現場など有人車両が進入不能な汚染地域において活動するもの、ある程度の自動制御も可能なもの。先日陸上装備研究所一般公開にて一般公開された車両の模型です。一般公開自体の御話しを今津駐屯地にていつも世話になっている方からお聞きしました次第ですので、概算要求にこの種の車両が開発され始めた、という当方の認識はその程度のもの、しかし早速実物が出ていまして、防衛技術シンポジウム2014では一般公開時の起動展示映像を展示していました。

Timg_8524  CBRN対応装軌車両、意外に早く完成しましたので、原子力事故に対応する車両とのことでしたが思わず震災前から開発していたのか、と聞いていますと、福島第一原発事故を受け、既に装備開始となった施設作業車の車体を利用し既存技術を集成し大急ぎで完成させた車両、とのこと。中央特殊武器防護隊への配備への試作車、というわけではないそうで、この技術を元に新型車両が開発されるが、間もなく三号車が完成し、万一の万一の際にはこの実証車も投入は出来る、とのこと。

Timg_8520 水中グライダー、今回最大の目玉というべきもの。動力なしに水中を航行できる装備、というものは発想自体聞きません。重心変化と浮力調整で海中の海水温度層間を行き来し、動力を用いないので可変深度ソナーと同じ動きを極めて長期間展開でき、パッシヴセンサーにより自身からは完全に無音状態を維持しつつ対潜情報を収集し送信し続けられるもの。潜水艦や航空機などからの展開を行い、広範囲の情報を複数収集させたうえで集積し、かすかな潜水艦情報から確実に位置を捕捉するもの。

Timg_8511 軽量戦闘車両システム、気になります。この装備は火砲を搭載しているが10式戦車や機動戦闘車の後継に当たるものか、自走無反動砲の再来のようなこれまでにない装備の開発であるのか、と。基本的に試作車両ではないので技術研究本部の将来戦闘を見越した提示であるとの前提で、高速度にて路上を走行し戦域進入とともに車高を上げ耐地雷態勢へ、普通科部隊の近接戦闘と中距離戦闘を同時に展開する装備で、このかたちがそのまま装備に反映はされないのですが、構成要素の技術は全て反映される前提、との説明です。

Timg_8531  しかし軽量戦闘車両システム火砲型は低反動砲に機動戦闘車の105mm砲弾をそのまま流用し試験している、とのこと。気になる機動戦闘車ですが、74式戦車のAPFSDS弾を同じように射撃する事は出来ない、と。第三世代戦車はHEAT弾に対する防御が複合装甲により以上に高まっているため、APFSDS弾の衝撃で突き破るしかないのですが、現在の懸架装置や低反動技術ではまだまだ不可能なのだとか。じゃあ初速は総火演の畑岡で射撃と着弾の秒間差で推測します、と言ったらば、あれで結構正確に出ますよね、と笑われました。

Timg_8527   インホイールモーター、車輪部分にモーターを置くことで動力伝達系統を省略できるため車体底部を自由に用いる事が出来、戦闘室を広く確保し車高等暴露面積を抑えるもの。ただ、動力区画が車輪数と同数になるので整備要員が疲労困憊で倒れませんか、と聞きますと、整備自動化技術を含め開発中ですので現時点では何とも、と。装軌車両にも応用できるのかとの問いには出来うるが、現時点では装軌車両を稼働させるだけの出力を得られる技術は開発中、と。

Timg_8529  話題に装軌車両が上ったので思い切って更に気になる10式戦車後継へのこれら技術の応用を聞きますと、具体的に進んでいるものでは無いが、現在の技術開発は将来戦車に応用できるものが多く、付け加えるならば陸上装備研究要員に戦車が嫌いな人はいない、10式戦車に続く戦車に要求される能力はどういうものになるかを含め検討中である、とのこと。機動力重視か火力重視か防御重視かの選択のことでしょうか、と聞きますとそれを含め戦車は火力重視だが、何処まで求められるか、いつごろ必要になるか、で変わるとのことでした。

Timg_8510 かなり気になるのはE-10統合管制機の小型版のようなイメージ図、E-8のような戦域監視機かとおもえば陸上車両の警戒などは含まれておらずどちらかと言えばP-8哨戒機にように主翼下に兵装架が描かれているのが見えます、センサーはレーダーと赤外線を主軸、将来光波センサシステム構成要素技術の研究AIRBOSSを思い出すもの、対航空機や巡航ミサイルなど飛行する対象を想定しているもよう。早期警戒滞空型レーダ技術の研究、2波長赤外線センサ技術の研究、既に進められている関連技術と共に将来早期警戒機の国産はあり得そう、という印象がありました。

北大路機関:はるな

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平成二十六年度十一月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2014.11.15・11.16)

2014-11-14 23:09:32 | 北大路機関 広報

◆自衛隊関連行事 

 OCNブログサービス終了に向けたWeblog北大路機関移転準備は、予備として順次データバックアップを展開中です。

Himg_3884  北大路機関は聞くところかなりの方が熟読されているとのことでして、少々恐縮ながらご期待に沿うよう確実なデータ保存を進めています。Weblog北大路機関は創設が2005年、バックアップは本文及び写真を二重に確保し、その後移転ソフトを用いてコメントを含め全てをGOOブログへの転換を完了させる見込み。

Gimg_1049 芦屋基地航空祭、今週末の自衛隊関連行事では福岡県の芦屋基地航空祭が行われます。芦屋基地は航空自衛隊ジェット機教育訓練はじまりの地、第13飛行教育団のレッドインパルス塗装として知られるT-4飛行隊が展開しており、ブルーインパルスも飛行展示を予定している、とのこと。

Uimg_9385 八尾駐屯地祭、大阪第一空港として知られた大阪の駐屯地には中部方面航空隊司令部が置かれ、八尾駐屯地にはUH-1の中部方面航空隊と第3飛行隊、更に隷下の第5対戦車ヘリコプター隊が明野駐屯地より展開、祝賀飛行の大編隊へ参加するほか、訓練展示では戦車や火砲が航空機の支援を受け迫力の模擬戦を見せつけます。

◆駐屯地祭・基地祭・航空祭

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

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防衛技術シンポジウム2014 将来戦闘機への展望、航空装備研究所開発官大いに語る

2014-11-13 23:41:15 | 先端軍事テクノロジー

◆早ければ2040年代に第一線配備!

 防衛省技術研究本部主催の防衛技術シンポジウム2014が昨日まで二日間にわたり行われました。

Timg_8502 当方は始発新幹線にて二日目の将来戦闘機セッション傍聴へ。技術研究本部では自衛隊の将来航空戦闘を想定し、その研究に依拠した将来戦闘機を提案、航空自衛隊が将来的に導入を求めるF-2支援戦闘機後継機が具体的に要求された際に対応できるよう各種先端技術を蓄積しています。

Timg_8504 防衛技術シンポジウムでは既にT-4練習機用として500基以上が生産されたF3エンジンをもとにアフターバーナー及び2次元推力偏向ノズルを搭載した試験映像を紹介し、3次元推力偏向ノズルを搭載する 技術実証エンジンの展望を発表しました。将来戦闘機へは、プロトタイプエンジンを平成30年に運転開始を目指し、そののちのステップを踏んだのち将来戦闘機へ応用される、概ね将来戦闘機試作機は早くて2030年代、第一線配備は2040年代、という印象ですね。

Timg_8500  将来戦闘機はステルス性を考慮しレーダー覆域角度やステルス性を前方か側方双方か、航続距離や戦闘行動半径等をどの程度維持すれば将来脅威に対して優位を獲得できるか、というシュミュレーションを繰り返し、航空自衛隊が求めるであろう将来戦闘機要求水準を見極める、自衛隊への提示を目指しているとのことで、このあたりは防衛省の機関としての技術研究本部の位置づけがわかる。

Timg_8497 XF-5エンジンは空虚重量0.64tで推力5t、推力重量比8を実現していますが、分かりにくいのは2008年に完成したF-35用のF-135エンジンは空虚重量1.7tに対し推力18t、2015年に初飛行を迎えるATD-X先進技術実証機に搭載されるXF-5、実用戦闘機用エンジンとして他の有力機種と比較しどの位置にあり、どの水準を目指しているか、ということ。

Timg_8509 防衛技術シンポジウムでは航続距離の延伸が戦闘空域への滞空時間延伸への利点として位置づけられ、航空自衛隊の将来戦闘機は航続距離の大きな機種が想定されているという点、データリンクネットワークを更に向上させ部隊単位で協同するクラウドシューティング運用を技術研究本部が各種シュミュレーションに依拠し戦闘機へ盛り込むことを想定している、など示されました。

Timg_8507   シンポジウムで発表された内容は高推力とエンジン小型化を両立しエンジン直径を抑える次世代ハイパワースリムエンジンを実現させ、ステルス性の向上を図る、この為にエンジンより生じる高熱に耐える新素材研究の推進や、ステルス性に考慮しエアインテイク形状など空気供給体系の改良により均一な吸気がエンジンへ供給されない現象への排気形状工夫による対処、ステルス性を左右するウェポンベイ開閉時間低減や発射時の影響計算など。

Timg_8508  小型高推力エンジンは、結果的に航空機を小型化できるものの、新素材開発の点で触れられたように高熱を排出するため放出赤外線量増大はIRST等で探知されやすくなると共に、騒音増大を招くため有事の際に発進を暴露しやすく、対レーダーステルス以外の側面からのアプローチも必要なのかな、と思いつつ、これら技術は既存戦闘機の改修により試験されてゆく、とのことでした。

北大路機関:はるな

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榛名防衛備忘録:航空自衛隊E-X,次期早期警戒機に関する幾つかの考察⑤

2014-11-12 01:51:19 | 防衛・安全保障

◆国産案やスウェーデン・イスラエル機案の現実性 
 E-2Dは空母艦載機故に小さすぎ、旅客機を原型としたE-737AEWは大型ながら米軍に採用されていないため、近代化改修プログラムの設定というリスクが生じる、前回は此処まで。
 Img_7940 近代化改修により早期警戒機の能力は向上します、近代化改修を定期的に行うならば、従来ならばレーダーノイズに隠れてしまうレーダー反射についても識別可能で、ステルス機が相手でもレーダー反射面積は確実にあるのですから精査すれば高速で移動するノイズを航空機として、識別は可能となる。
 Onimg_3222 E-2Dの能力をそのまま余裕あるボーイング767へ移植できれば、とも考えるのですが、一応一案としてE-2CのレーダーシステムをP-1哨戒機へ移植する、もしくは新開発のP-1を原型とする案は、一応、提示されてはいます。ただ、P-1の部隊配備はまだの段階でこれをE-2Cの後継機としては、完全に新型機開発となるため部隊運用開始は2020年代半ば、間に合いません。 
Img_6247  アメリカでは密輸対策として沿岸警備隊や国土安全保障省がP-3B哨戒機の中古機体にE-2Cのレーダーシステムを搭載したP-3AEWやC-130に対して同様の改修を行ったものがありますが、後追いする国が無く、理想的な機体を製造するボーイングも提示していないため、こちらも一長一短、早期警戒機ならば何でもいい、というわけではなく、隔靴掻痒の感は否めないところ。 
Img_9394kitaooji  国産案では中曽根防衛庁長官時代にC-1輸送機を原型とするAEW機の開発は、模索されたとは言われています。レーダーをEC-1や海上自衛隊のUP-3Dのように複数を側面や前後に配置し、空中警戒を行うもので、研究などが具体的に進められたものでは無く試作を含め実現しませんでした。 
Abimg_3186  国産機というのは少々ロマンと言いますか、技術ナショナリズムといいますか、愛があふれてはいるのですが、航空自衛隊はより早い時期に早期警戒機を新型に置き換え、E-2C早期警戒機の除籍までに防空の穴をあけないように実運用体制を固めねばならず、実利を重視し現実的な選定を行わねばなりません。このほか早期警戒飛行船や警戒ヘリコプターなども考えられはしますが、こちらは別の区分の装備です。
Img_4895  海外機にはスウェーデンがサーブ340AEW&Cを開発しています。これはサーブ340の機体にエリアイレーダーシステムを搭載したもの、1994年に初飛行し、スウェーデン空軍に2機が、タイ空軍へJAS-39戦闘機と共に2機が採用されたほか、アラブ首長国連邦が興味を示し、ギリシャ空軍が貸与運用中、パキスタン空軍も検討中です。 
Img_9364  エリアイ早期警戒システムはスウェーデン製で全長8mのカヌー型レーダーアンテナを採用、左右各120度を距離300kmに渡って警戒可能で、当初はフェアチャイルドC-26輸送機に搭載し運用試験を行ってきました。試験機の初飛行は1991年、試験期間はかなり長く採られておりシステムとして完成、決して新しい実験的な航空機ではありません。
Img_0998kitaooji234565rt7  海外機、他にはガルフストリーム550AEWがあり、イスラエルがガルフストリーム550の側面アドにEL/W-2085レーダーシステムを搭載、早期警戒機としたものです。シンガポール空軍がE-2Cの後継機として採用したほか、米海軍がEP-3電子偵察機の後継機に興味を示しているとも言われるところ。 
Himg_31940  共に廉価であり、興味は涌くところではありますが、航空自衛隊の運用システムとの適合性や、数年おきに実施されているE-767への近代化改修のようなプログラムと日米の共同交戦能力へのデータリンクシステムへの接合性は不透明な部分があり、興味深いものですが航空自衛隊の基盤に適合するかは未知数といえるもの。 
Eimg_0011  現実的にはやはりE-2D早期警戒機、E-737AEW早期警戒機で、将来的な研究事案、例えば海上自衛隊が艦隊行動を行う際に航空自衛隊の運用基盤から独立した運用を模索する将来にP-1哨戒機派生型かほかの早期警戒機を検討する可能性はあるかもしれませんが、E-2Dが現実的に最適、ついで将来性を俯瞰しE-737AEW,というところが妥当な線でしょう。

北大路機関:はるな

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日米共同訓練(国内における米陸軍との実動訓練)、日米の第7師団が参加し無事終了

2014-11-11 22:09:21 | 防衛・安全保障

◆日本第7機甲師団・アメリカ第7歩兵師団

 北海道大演習場で行われていました日米共同訓練が先週までに完了したとのこと。

Img_4423 日米共同訓練は北部方面隊第7師団長太田牧哉 陸将と米陸軍第1軍団第7師団第2-2旅団長ルイスA.ザイスマン大佐が訓練統裁官となり、戦車や戦闘ヘリコプターに装甲車などの参加を以て10月27日から11月7日に掛け行われていたもので、日米の第七師団が参加する訓練となっていました。

Aimg_0792 今回の訓練には陸上自衛隊が90式戦車や89式装甲戦闘車に9式自走榴弾砲と言った重装備などを参加させたのに対し、アメリカ陸軍からはストライカー装甲車、そして日本での初演習展開となりますAH-64Eアパッチガーディアン戦闘ヘリコプターが第25戦闘航空旅団より参加するものとなっています。

Img_6960 陸上自衛隊からはAH-1S対戦車ヘリコプターやCH-47輸送ヘリコプターなどが参加して尾ますが、米軍からはAH-64Eに加えUH-60多用途ヘリコプターが参加しており、陸上自衛隊はUH-60JAやAH-64Dの導入を開始しつつも予算面や運用環境などの理由から少数調達や計画縮小に終わり、その後継機問題が表面化しているところ。

Img_3088 ストライカー装甲車の日本での演習参加は第10師団との間で行われたオリエントシールド演習以来のものtなります。重装備について新防衛大綱にて見直しを決定しつつも、もともと軽装備であり空中機動重視の編成を採っており充分な重装備を持たなかった陸上自衛隊がさらに軽量化を模索しているという状況に際し、重要な点は幾つか。

Pimg_4404  米軍がハンヴィー野戦機動車の軽歩兵を置き換える装備として導入したストライカー装甲車などについて、重装備との相互連携や日米の新しい主力装備に関する情報交換などを経て協同運用を深めこの種の装備に関する研究を進める点でも意味があるものと言えます。

Img_3760  他方、AH-64Eの参加は、特にデータリンク能力が高い米陸軍とは対照的に自衛隊がAH-64Dを導入した際、データリンク接続先が未整備であったため十分活用できなかったといわれているため、10式戦車のどう縫うが開始され、基幹連隊指揮統制システムの開発が進む自衛隊では事情が変わってきました。

Hbimg_0779  仮に戦車が縮小されたとしてもストライカー装甲車に相当する開発中の軽量戦闘車両システムと戦闘ヘリコプターを十分確保できたならばその部分を補える可能性はあります。こうした意味も含め相互連携やお互いの装備体系や運用体系を知る事は非常に重要な訓練だと言えるでしょう。

北大路機関:はるな

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