20歳代で社会人になったころ、先輩からしみじみ「四十にして惑わず」と言うけど四十台が一番惑うものだと言われたことを思い出す。その後私も四十台になったが、その意味をつくづく実感した。しかし四十台後半のある日を境に惑いが収まってきた。これを「四十にして惑わず」というのだろうかと思った。
そして、その後個人的には激動の時代に入っていったが、惑いが最小化されていたのか恩人に恵まれたのかわからないが今に至っている。まあ、恩人に巡り合うのもブレない何かがあったかもしれないが。
「生き甲斐の心理学」では現実吟味力という言葉がある。一見理性的な何か・・かなと考えたりしたが、実に奥が深い言葉であり、単純な哲学・思想という理性の世界に限定できず、無意識の世界を含み、かつ感情の世界や行動力にも深く影響するようだ。
ただ、それは決して難しいものでもなく、シンプルな神仏の信仰の世界であったりもする。そして、それは時代や文化に根付いたしっかりした体系を持っていて、日常の中に親密性や愛をもたらす。数千年の歴史を持つ宗教などが一例ではないだろうか。長い歴史の中で知的にも洗練され深みを持ち、自分のなかで腑に落ちる何かでもある。
さて、私たちもこの10年、自然災害や原発事故、コロナ禍と、厳しい時代であることを実感している。さらにこれからも予断をゆるせない。有史以来の厳しい時代を迎えるのかもしれない。
ところで、縄文時代の祖先たちはどうかというと、日本の有史の数千年というレベルではなく10000年以上、それこそ氷河期から今に至る長期の時代を生き抜いてきている。今の私たちには想像もつかない自然災害もあった。九州南部の喜界カルデラの爆発。海水面の上昇や下降。自然環境の温暖化や寒冷化。急激な気象異常も火山との関係でありえる。食料環境の変化。疫病・・・こうした今以上に厳しい世界を生き抜いた祖先の現実吟味力はどうだったのだろうか。それを考えると、縄文時代の宗教や文化について一層興味が湧くと同時に、自分の現実吟味力についても関心が高まってくる。
7/10 愛と孤独と親密さ
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