写真は縄文時代に凝り始めた2014年ころに新宿区歴史博物館で撮った写真だ。さて、この写真の縄文人の頭部の人骨と復顔が江戸博の「縄文2021」展に出品されていた。そして昨日、久しぶりにじっくり人骨(レプリカ?)を見た。もう10回以上は見ていたはずだが、今回はとてもリアルに感じたのだ。皮のなめしの為に歯を道具として使ったという説は知っていたが、前歯がすり減っているの間近に見て妙に感動したのだ。
4800年前と言われる市ヶ谷加賀町2丁目遺跡の縄文人の人骨。7年の歳月を経てやっと何か近づくことができた気がした。
鹿やイノシシなどの動物から有用な皮製品を得るために自らの歯も道具としなめし作業に専念する。自分だけではなく大切な人の為に専念するのだ。その結果、皮・道具は自己の一部として分身し役立つモノになっていく。
道具とは、本来そういう性格を持っているのだろう。さらに、道具にはもう一つの性格が使う側にある。例えば鹿の皮で作った衣服を喜んで着る子供がいたとする。その子供は着ることで着物としての皮が自分の一部となる。さらに、着る衣服から苦労して作った親からの大切なメッセージを感じる。
そのメッセージとは孤独の対局にある親密性とか愛なのではないか。そして、子供にとっては人生に大事な愛の原形となるかもしれない。
道具とは本来そうした性格を持っているように思う。土器もそうだし、竪穴式住居もそうだし、祭りの道具もそうだし・・・。
道具を展示会で見る。今まで見落としがちだったメッセージを見つけるようにしたい。
(なお、カール・ロジャースの19の命題の命題8を参考にし、かつ市川亀久弥先生の「破局からの創造」(力富書房1984)「第3章 感動のシュミレーションとしての芸術」を参考にしました。)
8/10 愛と孤独と親密さ
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